最近の記事

台北的回憶

6年前の誕生日、私は台北にいた。 大学生になってから初めての海外旅行で、あれこそ私のターニングポイントだったと今でもあの旅が忘れられない。最近、沢木耕太郎の「深夜特急」を怒涛の勢いで読み進めており、私も6年前の夏に体験した台北での日々を改めて振り返りたいと思った。 なぜ台北だったのか、そこには全くこだわりがなかった。6年前、私は大学生4回生であった。自分が選択して第一希望で入った研究室なのに、研究の楽しさが見出せず、学校に行きたくないと強く思うほど苦しい時期で、2度と経験し

    • お盆休みは映画館三昧

      公開し忘れてて、去年書いた記事です、、 毎日暑い。 家の自分の部屋は2階にあり、夕方はとにかく西日が強すぎてクーラーが全然効かない。家にいてもただ時間も身体も溶けたように過ごしてしまうだけではもったいないから、お盆休みは数少ない友人と会う日、台風が直撃した日以外は映画館で過ごした。まさにオアシス。 スケジュール 10日 さらば、わが愛 覇王別姫 11日 ハズバンズ    インサイドルーウィンデイヴィス 12日 ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディ

      • 京都みなみ会館

        私が初めて行ったミニシアター。 知ったのは旧館が閉館する際に京都新聞に掲載されていた記事をお母さんが読み、私に教えてくれたからである。「さよならみなみ会館爆音上映」でベイビー・ドライバーを鑑賞した。旧京都みなみ会館でみた最初で最後の映画であった。 それまではミニシアターというシネコンとはまた別の世界があると言うことを知らなかった。旧みなみ会館はここが映画館なのか…?という怪しい雰囲気が漂っており、本当に入って大丈夫なのか?と思いながら階段を登ったのを覚えている。整理番号順に

        • 四畳半神話体系的大学生活

          私が初めてこの本を読んだのは確か中学生か高校生のころ。当時大学生がどんなものか知らない私は、京都が舞台の変な小説だなというくらいの感想しか持たなかった。その数年後、私もめでたく京都の国立大学に合格し、京都で学生生活を送った。親から提示された大学進学への条件は「自宅から通える大学」であるということ。私は浪人をしたということもあり、自宅から通える京都の大学を選んだ。特に何も思い入れもなかったが、神戸の大学に通っていた母からは、「絶対に京都が良い。何個大学があると思ってんの。」とよ