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日本における不妊治療の規制
こんばんは(^ ^)クマです!
みなさんは、日本で認められている不妊治療が何かご存知ですか?
体外受精や精子提供など言葉は聞いたことあるけど詳しくわからない方の方が多いかもしれません。
そこで今日は、日本で行われている不妊治療と、日本では行うことのできない不妊治療についてご紹介していきます。
◎日本における不妊治療
日本では主に、タイミング療法や人工授精、体外受精が行われています。
海外では、上記に加え、卵子提供にて出産される方もいらっしゃいます。
日本では、卵子提供や精子提供が認められていないわけではありません。
では、少し詳しくみていきましょう!
◎日本で認められているのはAIDのみ
上記でも述べましたが、海外では、通常の体外受精で妊娠に至らなかった場合、下記のような方法も行っています。しかし、日本では倫理的な問題もあるため、2013年時点で、日本産婦人科学会の倫理基準で認められているのはAIDのみです。
*AID(非配偶者間人工授精)
夫以外の男性から精子提供を受け、人工授精を実施していきます。日本でも認められている方法です。
主に、無精子症など男性側の要因で不妊に悩む方が行う治療です。
*エッグドネーション
妻以外の女性から卵子提供をしてもらい、体外受精により妊娠を図る方法です。日本では認可されていない方法なので、海外で卵子提供を受けたり体外受精したりしていくことになるケースが多いようです。
主に女性側の要因で不妊に悩む方が選択する方法です。
*エンブリオドネーション
第三者の成人男女から受精卵を提供してもらい、これを妻の子宮に移植する方法です。日本では認可されていない方法になっています。
無精子症や卵巣不全などご夫婦で不妊に悩む方が行う治療です。
*ホストマザー
夫の精子と妻の卵子を体外受精させて得た受精卵を妻以外の女性の子宮に移植し、妊娠・出産してもらう方法です。
主に、子宮を摘出された方が適応になります。
これも日本では認可されていない方法です。
*サロゲイトマザー
夫の精子を用いて妻以外の女性に人工授精法を行い、その女性に妊娠・出産してもらう方法です。
日本では認可のない方法です。
主に、卵巣や子宮を摘出した方が適応になります。
海外ではこういった方法も認められているところがあります。
◎日本の規制は厳しい?
上記の方法で、日本で認められているのはAIDのみですが、それ以外の方法も「認めていない」とはしているものの、法的規則はありません。ですので、上記の方法で妊娠・出産しても、そのご夫婦や関与した病院が罰せられることはないのです。
ただし、全てが法的な問題にならないというわけではありません。
法的には代理懐胎にて出産した子を実子とすることはできず、分娩者=母となっているのです。
個人的には、体外受精を何度行ってもなかなかうまく行かないというご夫婦を何組もみてきていますし、その方々の精神的負担などを考えると、上記のような方法も選択肢の一つとして認めてもいいのではないかと思います。
ただ、場合によっては自分たちの遺伝子が全く入らない子を育てていくことになるため、虐待などにつながってしまわないか、こういった選択をしたことによる精神的苦痛など、考えていかなければならない問題は様々あると思います。また、生まれてきた子供の知る権利として、自分の生まれてきた過程を伝えるべきなのかなどの問題もあるため、簡単に始めましょう!といって始められるものでもないということも理解しています。
とても難しい問題なのですが、こういった課題は定期的に見直し改善を行える社会になって欲しいなと感じます。
少し重たい話になってしまいましたが、本日もご閲覧いただきありがとうございました∩^ω^∩
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