ノケモノ
何処に行っても 誰と居ても
結局 誰にも何処にも 歓迎はされない
忌まわしい存在だから 防衛本能で避けられる
人は自分の知らないものが怖いから 理解出来ない物から逃げるから
自然の摂理
だけどそれに弾かれて泣いてるものに 誰一人として手を差し伸べはしない
それが人間の性なら もう人間は辞めてしまおうか
来世が有るとしたらそれも悲劇だけど
どうしても生まれ変わらなければいけないのなら
人の価値観で言う 簡単に惨めに そうやって死んでゆく生き物がいい
一瞬の命に必死になれたなら どれだけ幸せなことだろうか
100年あるかもしれない人生を 只々怠惰に生き続けている今が
握り潰されて消える儚い命でも 自分に嘘もつかずに 自由に生きられるものと比べたら
幸せな訳が無い
そう考えながらまた 悲哀に浸っている自分に心底失望している
また同じ夜が来るのが 怖くて仕方がない
今夜はできるだけ穏やかに 眠りにつきたい