048 小さい声で話そう会
って、新しいイベントやりたいなぁ~って話です。
今、民主主義が本当の危機に瀕していると思うんです。って大袈裟な話は置いといて、、、
選択には責任を伴うわけで、できれば、大きな選択は誰かに任せたい。専門家と言われる人なら安心、というわけで、人はなるべくシリアスなものには対処しなくなります。つまり、考えないようになります。
社会がうまく回っている間は、それでもいいのかもしれません。その時間を使って、好きなことをしていられるのですから。
でも、その積み重ねが今を迎えているのだとしたら。。。
あの「3.11」の時、どれだけ多くの人が、そのことに気づいたのではなかったか。自分が考えないようにしていた、見ないようにしていたせいで、どれだけの大地が汚染されてしまったことか。10万年以上も取り返しのつかないことになってしまったはずなのに。
そして、溜まりに溜まった汚染水が、福島の海に投棄されようとしています。
海は一つ。世界中に繋がっています。この星の大半は、母なる海です。
いけん(異見)。
硬い文章が続きましたね。それに、九条Tokyoを訪れるお客さんたちとの、奇跡のような出会いについて書き続けるという趣旨からも外れています。少し、軌道修正。
「男はテキトーなんだもん」
いきなり、ドスの利いた啖呵を切ったのは、女医さんです。
この女医って言葉、ちょっと引っ掛かりますね。男医とは言わないでしょう。女だてらに、って差別感満載かも。。。
彼女は同僚の人生相談に応えているようです。
「男に任せていたら駄目だよ~」
このセリフ、ボクが九条Tokyoを始めるキッカケにもなった「鈴木さん、いまボクは野菜を売っています」でも書いたように記憶しています。でも、鈴木さんの場合、もっとおっとりと、小さな声で注意してくれたのでしたが。。。
「ねぇ、マスター?」
そう問われて、いきなりボクは会話の渦中に投入されました。勢いから言うと、火中と言い換えたほうがいいかも。
「そうかなぁ。。。うーん、そうかも。。。」
「ほらほら、男は、いつも最後はテキトーなんだから」
彼女が例証として挙げたのは、学校で子どもの面談に行って、ささいなことを注意されたり指摘されても、男は聞き流すか、俺の子どもだから、とか訳のわからない理屈を並べ立てて、結局のところ何もしない。
「真正面から対峙しようとしないんだよねぇ。子どもと面と向かって問いただしたり、学校や病院に一緒に行ったりしないんだから」
ご名答。それなら、思い当たることだらけ。でも、それは子どもを信じているから。子どもを信じるって、そういうことじゃないのぉー?
「違うってば。信じるってのは、とことん付き合うってことよ。テキトーな言い訳をしてお茶を濁したり、信頼って言葉で逃げないことよ」
ガーン。これは法隆寺ではなく、ボクの頭の中で鐘が鳴った音。秋だ~。
あれっ、話が違うってば。。。
ブラボーと抱きしめてハグしたいほど納得。そう、その通りです。しょせん、男は肝っ玉が据わっていないというか。。。子どもや、地球、未来のこととなると、てんでだらしない。そもそも、理解できないのかも。
生物の間で、脳を持っているのは、0.13%にすぎないそうです。脳を持っているから余計な心配をしたり、病気になったりするけど、他者を思いやったり、対話をしたり、未来のために自分の欲望を抑制できるのも、脳があるから。
でも、このヒトがヒトたる由縁の「対話」がなくなっています。日本だけのことではなく、この地球上から。そう思うのはボクだけでしょうか?
もしかして、あと20年もしたら、対話という言葉は死語となり、「現代用語の基礎知識」から消えてしまうかも。
そうだ、今のうちに、『死語になりそうだけど、未来に残しておきたい言葉遺産』編纂委員会でも作っておこうか?
何百年、何千年、何万年後、人類が滅びた後にやってきた別の天体の生命体は、この星には言葉はあっても、対話するという文明がなかったから滅びたんだと思ってしまうかも。
ボクは、今、それくらいの危機だと思っています。
そのせいか、大きな声の人や広く届くらしいメディアの声は、一部でも目立つから、多数派だと誤解されてしまう。某大阪市長みたいに、部下の試算を、間違ってると認めさせて、それを聞き出した新聞社も聞き方が悪いって、ひたすらがなりたてる。。。
あんたの部下でっせ。守ってやらへんのー?
モリトモの試算書き換えでも似た話がありましたね。結局、当事者は自殺まですることに。今回もそうならないか、ボクは心配です。もし、そんなことが起きたら、彼は殺人者として裁かれるべきです。上司だからって、選挙で選ばれたからって、大きな声で罵詈雑言を撒き散らしていいということにはならないだろうに。
一方で、声を出さない反民主主義を地で行く権力者もいます。特高警察みたいに。説明責任なんて不要だと突っぱね続け、さすがに旗色が悪くなると「多様性」に悖(もと)るとか、訳の分からない理屈で学術会議を扱(こ)き下ろす。さすが変節の苦労人?
いけん(違憲)。
またまた話が本筋からそれちゃった。いや、今回は怒り半分なので、こっちが本筋だったのかも。気を鎮めて、本題らしき会話に戻りましょう。
「マスターは、家でも、そんなふうに、そうだねぇ、なんて言ってるんでしょう?」
図星だけど、それは店とは関係ないので、お応えできません。いや、「その指摘は全くあたらない」です。
声は大きくなくていいけど、出さないのもいけないよー。「民主主義は」って大げさな話にしなくても、ヒトって対話が全ての始まりじゃん。無理やり口をふさいでいいのは、恋をした初めてのキスのとき・・・んなわけないか。。。
ボクは、小さい声の人が好きです。ささやくようなシャンソンの歌声。金子ゆかり、いいよねぇ。
そうだ、小さい声の人が集まって、それぞれが今一番関心を持っていることを伝え合う会をやろうじゃん。関心の対象はなんでもいいんです。脱力しちゃう政治や経済の話でなくたって。
そう、ボクなら
負けず嫌いで、負けたら泣いちゃうよと双六をする前に脅す孫への対処法
or
今年の年越イベントは何にするか
or
藤井聡太二冠(将棋)は来年、何冠獲れるか
or
今こそ金子ゆかり(シャンソン)を一緒に聴こう
のいずれかで。
そんなイベント「小さな声で話そうよ」どうでしょう?
◆日程候補◆
11/15(日) 15:00〜
or
11/21(土) 15:00〜
or
11/28(土) 15:00〜
1人でも参加してくれる方がいる日程で決まり。いや、参加者が一人でもいらっしゃったら、その全ての日で開催しましょう。
〈参加費 : 飲食した分だけ。スイーツセットもご用意。東ティモールのフェアトレード有機コーヒーか大台町の有機和紅茶つき〉
どうして、そんなイベント企画を考えたかって?
「男はテキトー」と言われて、返す言葉がなかったからです。いいように切り刻まれて、ボクは世界のテキトーな男すべての代わりに断罪されました。
そういえば、彼女は確か外科医だっけ?
もう一つ、「日本学術会議会員任命拒否についてイタリア学会による声明」を読んで。。。結構ジンとくる声明でした。
その中で、有名なマルティン・ニーメラーの言葉が引かれています。
ナチスが最初、共産主義者を攻撃した時、私は声を上げなかった。
なぜなら私は共産主義者ではなかったから。
社会民主主義者が牢獄に入れられた時、 私は声を上げなかった。
なぜなら私は社会民主主義者ではなかったから。
彼らが労働組合員を攻撃した時、私は声を上げなかった。
なぜなら私は労働組合員ではなかったから。
ユダヤ人が連れ去られた時、 私は声を上げなかった。
なぜなら私はユダヤ人ではなかったから。
そして彼らが私を攻撃した時、
私のために声を上げてくれる者は誰一人残っていなかった。
全文は以下で、お読みいただけます。
http://studiit.jp/pdf/声明文(理由付き).pdf