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私の短歌日記にもタイトルを付けたい⑪

12/1
ゴミ袋五袋分を片付けてすこし呼吸が楽な気がする

12/2
なまぬるい空気の中を早足で何に急かされ何に怯えて

12/5
梅紅葉 目立たぬ神社に凛として空どこまでもどこまでも青

12/7
いつもよりゆっくり歩いて帰る日の歩数はいつもと変わっていない

12/9
祈るしかできないようなことがありちまちま本の向きをそろえる

12/11
ざわざわとこころに木枯らし吹いてきて止まそうとして息止めてみる

12/13
ビル街の隙間を飛んでいるように見える飛行機からわたしは見えず

12/16
白あんとカスタードにするたい焼きの温かさもて冬のはじまり

12/20
サル山の猿と目が合うなんとなく私を憐れんでいるような

12/27
一玉が四百円のキャベツにて芯まで薄く切って炒める

藤田美香/短歌日記2024.12月

2024年、クリア。
短歌は2025年も、ちびちび書いていくんだと思います。
いろんなところに届けばいいなあ。


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藤田美香
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