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「そんなことをして一体何になる?」そう思える小さな小さな一歩こそ大切にしたい。

14歳の息子は
とにかくよく食べます。

成長期ですから
当然と言えば
当然なのでしょうが…。

お腹いっぱい
ご飯を食べた数十分後

ぬ、ぬぉー!

パンを頬張る息子を
思わず二度見する私。

ご飯の後にまたご飯
ということもありますが
気軽につまめるパンは
食べる頻度も多く
消費率が半端ないのです。

息子がパンの棚を
開けている姿を見ると、
怖ろしくなります。

「お、おぬし、一体
どれだけ食べるのじゃ!」

私の心は叫びます。

そんな息子と
お正月に食料品を
買いに行った時のこと。

とにかく、
パンはたくさん買おう
ということで 
その日は息子に
好きなパンを
選んでもらいました。

息子は
どれにしようかな
と色々見て回り
気に入ったパンを見つけると
日付を見て
あえて古い方のパンを
手に取りました。

値段が同じなら
新しいパンの方が…
主婦目線で私が言うと、

「だって、
売れ残ったパンは
捨てられちゃうんだよ。
どうせ買って
すぐに食べるんだから
こっちでいいよ」

あぁ、SDGS…


どこまでも地球に優しい息子。

もちろん
色んな考え方があります。

おいしいものを
出来るだけおいしい状態で
いただく幸せ。
これだって
とても素晴らしいこと。

作りたてのもの
鮮度の良いものを味わい
自分を満たす。
そんな風に
自分を大切にすることも
とても大事なことだと
思います。

もちろん
家計と相談の上での
ことですが。

「口に入るなら何でもいい!」
「我が家はおつとめ品で十分」
いつもいつも
こればかりでは、
心も体も
満たされないような
気がしますしね。

もちろん、
私も、
財布とにらめっこして
「今日食べるから」
とおつとめ品を
買うこともあります。

それは、
息子のように
パンの廃棄をなくすため
と言う考えではなくて、
家計のため。

本当は
フレッシュな方が
いいけれど、
今日はこっちで我慢。
そんな感じで。

一方息子は、
毎日食べるパンは
少しぐらい日付が古くてもいい。
それで食べ物が捨てられずに
済むのなら
そっちの方がずっといい。
そういう考えなのですね。 

誤解がないように言えば
息子は、
どんな時も
地球に優しい
という訳ではないのです。

電気をつけっぱなしにしていたり
トイレットペーパーを
異様にたくさん使ったり…
もちろん
新鮮なものを
喜んでいただきますしね。

でも、
ピンときたら即行動。

おそらくこの日
食料廃棄のことが
頭を過ったのでしょう。
それで、
今の自分に出来ること…
そう考えて
行動したのだと思います。

本当に小さな小さなこと。

息子のたった一回の行動が
今すぐ地球を救うことになるとは
到底思えません。

だからしなくていい?

いえ
そんな小さな一歩こそ
大事なのだと
この日、
しみじみ思いました。

小さなことだから
やっても意味がない
小さなことだから
自分がしなくてもいい

それでは
何も変わりませんものね。

小さなことでも
やった分だけ
それは意味があって
息子がした小さなことで
パンを廃棄せずに
済んだかもしれないし、
あるいは、
おつとめ品になって
節約中の誰かのもとに
届いたかもしれない。

どんな結果になったとしても

廃棄をなくしたい

そう思って
行動したの息子は
とてもステキだなと
思いました。

どんなに素晴らしい
考えが浮かんでも
自分の中に留めているだけで
行動に移さなかったら
それこそ
何の意味もありませんしね。

地球のために
古いパンを喜んで買う。
そんな息子の小さな一歩は
少なくとも
私の心を動かしたのです。

これまでの私は
単純に
出来るだけ新鮮なものを
買いたかったし
節約中の時であれば、
致し方ないという感じで
おつとめ品を買っていました。

けれど、
これからはきっと
頭に過るに違いありません。
SDGSが。

そして、
それは
私の喜びになることでしょう。

誰かの幸せを、
地球の幸せを願いながら生きる…

そんな小さな日々の喜び、
小さな一歩の積み重ねは
きっと
未来の自分や、
たくさんの人たち…
この地球の幸せに
つながっているのだから。









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