【膝が痛くてお悩みの方へ】ヒアルロン酸注射って本当に効くの?【結論:痛みには○、根本的な問題には×】
こんにちは、くどちんです。
日本人女性が多く遭遇しやすいのが「膝の痛み」です。膝の痛みに対する治療というと「膝にヒアルロン酸を注射する」という事をイメージする人は少なくないと思います。
「本当に注射って効果あるの?」
という事は、整形外科で働いていた時によく言われた質問です。
おそらく、膝の痛みを抱えているあなたもそこが気になるかと思います。
無駄に痛い注射はしたくないですからね笑
そこで今回は「膝の関節内注射」に対する僕の見解をお話させていただきます。
【結論】注射により「痛みの軽減」は期待できます!【ただし1ヶ月は必要そう】
結論を一言で申してしまうと「個人差があります!」です!
いや、あまり言いたくないんですが、これは本当に事実なので、こういうしかありません。
まず、「ヒアルロン酸注射」ってなんぞや?という事を簡単に説明しますね(僕は薬剤師や医師ではないので、そこまで詳しくないので、情報が微妙に違ったりしたらすいません)。
僕がネットで調べた結果、ヒアルロン酸注射の狙いは「関節軟骨の保護」と「関節が滑らかに動くようにする」の2つのようです。
なんでしょうか、イメージは「関節に油を指す」というところですかね?笑
関節の動きをよくして、関節内の摩擦を軽減することで、その間に少しずつ炎症が治まっていくというメカニズムですかね。
下の画像がヒアルロン酸注射の治療イメージです。
効果の出方は人それぞれですが、基本的には時間がかかるようです。
ここでまた、下に画像を貼りましたので、そちらをご覧下さい。
この表を見るとわかりますが、基本的には何度か注射はしないとダメなようです。丸の部分で囲いましたがどれも1週間ごとに3〜5回を打つので、つまりは1ヶ月はかかるという説明です。
たまに「1回で痛みがなくなった!」という話を聞きます。もしかしたら、これをお読みの方も聞いたことがあるかもしれませんですが、あれは「稀なケース」という認識でいた方が良いですね笑。
そもそも1ヶ月かけて治療するものなので、あまり期待値を上げない方が良いです。
ヒアルロン酸注射は効果があるかもしれないけど、その効果が出るのは基本「1ヶ月くらい」と覚えておきましょう!
ちなみに、これは他のサイトで見たんですが、注射の適応は、変形性膝関節症で言えば軽度〜中等度レベルの病状です。つまり重度の人には効果が期待できないということ。ある程度の制約はあるようですね。
改めてお伝えしますが、注射はすぐに痛みをとってくれる!とはいうものの、効果は個人差があり確実ではないですし、すぐと言っても基本的には1ヶ月はかかると思っておいた方が良いようです!
【断言します】膝の注射で根本的な治療はできません!
さて、ここからは僕の専門分野になります。注射は痛みをとる可能性を持った治療ではあるのですが、実は痛みの「根本的な原因」は解決しません。これは断言します。
どういうことかを説明しますね。
変形性膝関節症のケースを例にしましょう。
変形性膝関節症は、膝への負担が軟骨がすり減りらし、組織が損傷し炎症が起こり痛みを誘発する疾患です(ざっくりすぎる!笑)
痛みの主な原因は「炎症」です。つまり、炎症が治れば痛みは落ち着くという事です。
注射では、痛みの原因となっている「炎症を落ち着かせる事」を目的とします。
つまり、変形性膝関節症で言えば、①膝に負担がかかることで軟骨がすり減っていく→②組織の損傷により炎症が起こり痛みが発生するという一連の流れの中で、注射で解決できる問題は「②」のみです。
②を引き起こしている「①」の問題は解決できません。
ここがポイントです。
つまり、表面化している「痛み」という問題は解決できるかもしれないが、潜在化している「膝にストレスをかける動作・習慣」は解決できないんです!
根本的な解決が目的であれば、理学療法士(リハビリ)等の「動きの専門家」に身体を診てもらい、指導を受ける必要があるんですね。お医者さんは「動きの専門家」ではありません。
日常生活の中で、どんな動き方が膝に負担をかけているのか?を解決していくことが、根本的な治療になり、膝の痛みの再発を予防してくれます。
ちなみに、膝に負担をかけない動き方を知ることで、炎症の治癒を早めることも可能です。
せっかく膝に注射をしても、膝に負担をかける動きをしまくっていたら、積み木を積み上げている矢先に壊していくようなものですからね、なかなか思うように治療が進まないケースも考えられます。
なので、僕個人としては「注射+リハビリ(動作指導)」がベストかな〜と思います♪
【まとめ】膝の注射で出来る事でできない事を理解して判断しよう!
では、最後にまとめますね。
<膝へのヒアルロン酸注射は本当に聞くの>
【僕の回答】
・痛み自体は軽減・除去する事は可能かも(初期・中期の病状の場合)
※ただ「根本的な問題の解決は出来ない」ので再発リスクあり
【僕の提案】
・とりあえず痛みを良くしたい!
→注射はOK(ただし1ヶ月はかかるかも)
・再発はさせたくない!→理学療法士等による動作指導が必要!
どこまでを自分が求めるのか?を考えて治療方針を医師と決めましょう!
どんな治療にも、メリットとデメリットがあります。また「何ができて何ができないか?」があります。
単純にこの治療法は良い悪いと二元論で片付けるのではなくて、自分はどうしたいのか?という事を明確にした上で、治療方法を医師と相談しましょう!
例えば、
「私はとりあえず痛みをとってもらえればいいです。運動はイヤです」
→注射や投薬だけで良いかもしれませんね。
または、「痛みももちろん取りたいし、また痛みが出て職場に迷惑かけたくないから、再発予防もしたい!」
→注射や服薬による治療+リハビリ(動作指導など)が良いかもしれませんね。
自分に合った方法を選択して下さいね♪
「注射は表面的な問題の解決には良いかも!」という事を知っていただければ今回はOKです。
今回はこのへんで。
でわ。
サポートありがとうございます!とっても嬉しいです!!絶対に目標を達成します!!!!