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決意はふと、真夜中に。

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#エンターテイメント

決意はふと、真夜中に。vol.7

『お願いしたいことがある』
深妙な面持ちで真琴が言うから、くだけて聞くわけにもいかない
『僕にできることなら』
彼は今動けない、ならば僕がやるしかない、と思っていた
『次の被害者を止めて欲しい』
聞こえてきたのは少し、意外な話だった
『まだ終わらないと思うんだ、多分、次に僕みたいな奴が現れる』
そこから真琴は続ける
彼自身、その前の飛び込み事故の時に、見ているらしい。飛び込んで、赤い星になっていっ

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決意はふと、真夜中に。vol.6

無機質な白
優しい空気がそっと僕に寄り添い、
包み込まれ、温かさに満たされる
何時間経つのだろうか
起き上がろうとした瞬間、背中に痛みが走る
どうやら怪我、しているらしい
という事はここは病室か
見覚えのない空間の答えを1人で噛みしめる
何があったのだろう
夜の記憶がない
覚えているのはあの時、聞こえてきた
『浩太朗はっ、、、!』
探しに行こうとしても、立ち上がれない
虚しさがこみ上げる
浩太朗に

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決意はふと、真夜中に。vol.5

おかしいと思った。
今日の真琴は、普通じゃない。
嫌な、嫌な予感しかしない。
夜中に浩太朗は急いで家に向かう。
もちろん、真琴が心配だから、だ。
夕方に来た一つの通知。
それは真琴が日々書いているブログの内容だった。
普段は、もう少し自分の中の不甲斐なさとか、前向きな未来を面白おかしく綴っているブログ。
不器用で多数からの支持なんて得られたものじゃないが、そんな自分の満たしたい気持ちに真っ直ぐな真

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決意はふと、真夜中に。vol.4

決意はふと、真夜中に。vol.4

急いで家に帰る。
もう吐き気はおさまっていた。
なんだって言うんだ一体。
あの時、僕は見ている。
唯一、あの中で見ている。
向かってくる人の影を。
その影がどれほどの気迫で、
勢いを持っていたか。
心臓の鼓動が倍の速さで打たれる。
スマホを見る。
昨日の事を書いたブログだ。

真琴は目を疑った。
『なんだこれ、増えすぎだろ、、、。』
閲覧数が数十万を超えていた。
LINEニュースを見てみると、そ

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決意はふと、真夜中に。vol.3

ネットニュースも、記事の更新が早い。
あっという間に世間のものとなる。
雨が降り続く異例の前線の長期停滞も勿論、大変な事だが、それ以上に昨日の電車事故の反響が大きくなっていた。

街行く人も、誰もが釘付けだ。
気にしないでいられる人なんていない。

数時間前、この地球で赤い星が降ったのだ。
それも地球で育った、人間が、だ。
フラフラと飛び込んできたのかと思ったら直前で、こちらに向かって走ってくる。

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決意はふと、真夜中に。vol.2

テストが好きな学生など、居るのだろうか。『そんなことで生きていけて、幸せだな』
なんて大人もいるが、あなたたちもそんな時があったであろうし、知ったこっちゃ無い。
僕らにはこれが全てだし、嫌だと感じるものは、イヤだ。
テスト本番まで残り一週間となった今日も勉強して、単位を落とさないようにと踏ん張る。
誰の為でもなく、自分の為に。

『どーーん。』
頭が急に下を向く。
こんなに疲労が蓄積していたのか、

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