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京大に自由はあるか🗽京大を辞めて東大に移った今、比べてみる

こんにちは、東大京大ナビです。今回は、東大/京大の両校を経験した立場から、両校の、そして両校が立地する東京・京都での学生生活の「自由」を多方面から比べてみようと思います。

京大は、単位要件や進級要件が緩かったり、吉田寮や立て看板といった自由の象徴があったりと、かねてより「自由な学風」として有名でしたが、昨今の大学法人化やコロナ禍に乗じた規制強化が行われていることでも有名になってしまいました。
一方、東大は官僚養成学校で自由より規律を重んじるなどと言われてきましたが、昨今は官僚人気の低下もあいまって進路が多様化するとともに、首都東京の地の利を活かして学生が様々な活動に取り組んでいる印象があると思います。

京大に入学した頃から、立て看板・吉田寮・学祭の飲酒規制が始まり、単位取得の自由度も低く、大学案内に書かれていた「自由」は何だったのかと思案していました。ただ、大学だって一組織なのだから一定の規律は保つ必要があるし、学生文化の締め付けは安全志向の国民性に依る全国的なものであるから、京大しか経験しない状態で京大の「自由」のなさを嘆くことはよろしくないと思っていました。

そして今秋、訳あって京大を辞め、東大に移り、ようやく結論が出ました。個人の経験と主観によるものですが、

基本的に京大より東大の方が自由です。


自由度比較一覧

ただし

東大・東京にはない、京大・京都ならではの自由は、まだあると思います。


そもそも自由とは何でしょうか。
デジタル大辞林で「自由」の意味を調べてみると、

1 自分の意のままに振る舞うことができること。また、そのさま。「自由な時間をもつ」「車を自由にあやつる」「自由の身」
2 勝手気ままなこと。わがまま。
3 《freedom》哲学で、消極的には他から強制・拘束・妨害などを受けないことをいい、積極的には自主的、主体的に自己自身の本性に従うことをいう。つまり、「…からの自由」と「…への自由」をさす。
4 法律の範囲内で許容される随意の行為。

デジタル大辞林より

とあります。本記事では主に1の意味にしたがって、「大学生活における様々な活動欲求を満たそうとした場合、東大・東京の環境と、京大・京都の環境ではどちらがより満たされるか」という意味で、各活動項目の観点から。それぞれ詳しく説明したいと思います。


なおこの先は有料記事になっていますが、東大・京大の入学金と初学期授業料の合計の2000分の1の価格と考えると、かなり安いと思いますので、ぜひご一読ください。

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