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25年
2024.7.24
宇多田ヒカルのSCIENCE FICTION TOUR2024
さいたまスーパーアリーナ1日目のライブを観てきた。
もう本当に夢だったんじゃないかと思うほど、特別で贅沢で幸せで楽しい時間になった。
チケットを申し込んでから、当選して、カレンダーに書き込んだライブまでの日数を指折り数えて、緊張しながらその瞬間を待って。
当日を迎えるまでも終わった後も沢山の感情であふれていたのに、上手く言葉にできないまま1日が過ぎ、2日が過ぎ、1週間が過ぎていった。
大切だった時間を言葉にすればするほど野暮な気がしてくるのだ。
忘れたくない光景や音や感情をnoteに残しておきたいと思いながらも気が進まず、余韻でぼやけた頭で作った短歌だけを熱が冷めないうちにXにポストした。
気持ちは気持ちのまま、同じ形で心の中に留めておくのが一番いいのかもしれない。
宇多田ヒカルにとって25周年のツアー。
私はまだ25年も生きていないけれど、歌やMCの言葉を聴きながらこれまでの人生を思い出していた。
一度も途切れることのなかった地続きの日々。
楽しかった時もあったし、死にたいと思いながら死んだように過ごした時期もあった。
それでも生きることをやめずに、今日この場所まで連れてきてくれた自分を褒めながら、夢のような時間に陶酔した。
生きててよかった。
人生にはご褒美みたいな時間もちゃんとあるのだなと思った。
終演後、左隣で私と同じようにいろんなことを感じていたであろう親友と握手をして、それから会場をあとにした。
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