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社長の仕事

在職中、数多くのスタッフや社外の方々から「会社を興してくださいよ、私絶対ついていきますから。」なんて言って、よくおだてられましたが、結局専務のままで、ついに会社を立ち上げることはありませんでした。

私には自分が考える社長像というものがあります。そこで私の考える社長の仕事について、いくつか挙げてみます。


<社長の仕事>

ビジョンを語れるか
  • まず一番大事なのは、会社の経営理念、ビジョンの作成です。会社の方向性を示し、目標は何かを社員一人一人に浸透させる必要があります。

  • そして経営マネージメントに不可欠な経営資料、つまり月次決算などの数字の把握です。損益計算書だけでなく貸借対照表、キャッシュフロー計算書を読みこなし、会社の体力を測定します。

  • それらに基づいて経営戦略や戦術を練り、経営計画を立てます。

  • 事業資金を回すための資金繰りや資金調達も不可欠です。

  • 常に会社全体のことを把握し、現状分析を怠らないようにします。

  • 場合によっては、その目標達成のために、人材の採用や育成、人事異動にも携わります。

  • 社員の働きやすい環境整備や仕組みづくりも重要です。

  • 社員が頑張った分だけ正当に公平に評価される評価システムも重要です。

  • 時には大口の案件獲得のために、トップ営業もしなければなりません。

  • 時には新規事業への進出や、不採算部門からの撤退の決断も社長の仕事です。

  • こういったことの最終責任は、すべて社長にあると自覚し、責任を取ることもしなければなりません。

<社長の資質>

先ほどの経営理念やビジョンを明確化して、その目標に向けて従業員と共に歩んでいく姿勢が重要です。

そのリーダーシップなくして経営を語る資格はないと言えます。「この社長の言うことだったら間違いない」、「この社長についていこう」という強い信頼関係がなければなりません。

カリスマ的リーダー
  • 決断力

  • 判断力

  • 理解力

  • 変化への適応力

  • 現状を打破する行動力

  • 常に高みを目指す向上心

  • 情報や知識を吸収しようとする意欲

  • 時には従業員にも無理を強いる説得力など

難しい

これらすべてを兼ね備える必要があるのです。

<会社経営とは>

企業というものは、継続していかなければなりません。

そこには社長だけでなく、働いている従業員やその家族の生活もかかっています。さらには、取引先の会社やお客様との関係もあります。
その場しのぎでない永続的な経営を確立し、それを続けていかなければいけないのです。

「企業は人なり」という言葉があります。

たしか松下幸之助の言葉だったと思います。

会社とは、それにかかわるすべての人を幸せにする責任があります。社長の個人商店的な感覚ではダメなのです。まずその自覚が必要となります。

そして、会社は従業員で成り立っています。その従業員を笑顔にできるかどうか、これを常に念頭に置いておかなければならないと思います。

オレ様社長はダメ社長

その為には、社長が一番偉いのではなく、社員に働いてもらっているという姿勢が必要だと思います。

以上私の考える社長のあるべき姿について簡単にまとめてみました。

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