朝起きるのがつらいなら、仮死状態から「生きるモード」へ切り替える仕掛けをする
本記事は、医学や心理学とかの根拠なんて一切ない、個人的な感覚をもとに書いております。朝起きれないことを本当に悩んでいる方は、他の記事を参考にされるか、専門医に頼ることをお勧めします。
■ 目覚めが悪いとき、すんなり起きれるとき
朝目が覚めると、「まだ寝ていた―い」「起きたくなーい」と思うことがある。気温が低くくなると、あったかい布団やベッドから離れたくなくなる。これは「仕事に行きたくねー」「学校行くのがめんどー」という言葉に変えても差し支えない。
一方、すんなり起きれる日もある。いつもより早く目が覚めて「もう起きるか」と寝具から離れられる。
「今日も仕事だな」「朝練あるから準備しよう」というように、今日という日に難なく意識を向けられることもある。
どちらが良いかと言えば、当然後者である。朝は目覚めが悪いよりも、すんなり快活に目覚められたほうが良いに決まっている。
この手の話となると睡眠の質といったテーマになりがちだが、残念ながら本記事ではそのような話をしたいわけではない。
もちろん、睡眠の質として色々なグッズを活用したり、寝る前にしないほうが良いことを避けることなども重要だ。
しかし、本記事では寝る前ではなく「目覚め」にフォーカスしようと思う。
■ 起床時は仮死状態
目覚めのポイントは「生きるモード」にあると思う。
人間の体は睡眠中、脳と体をしっかり休ませようとする。
そのために、深部体温を下げる機能が備わっている。
深部体温が低いほど、しっかりと眠っていると言われている。
それはつまり、人間は睡眠中に「仮死状態」になっているとも言える。
もちろん仮にでも死んでいるわけではないが、眠りについてから朝に目を覚ますまでに生命活動を低下させている状態ではある。
一方、人間の体と心は連動している。
寒いと精神的に落ち込んだり、体を動かさずにじっとしていると嫌なことを考えてしまうこともある。反対に、温かい・暑い日は開放的になりやすく、少し息を上がるほどの運動していると爽快感が得られ、創造性も得やすい。
これらを合わせると、起床時はまだ肉体が仮死状態であるため、精神的にも前向きになりにくいと言えまいか。
朝起きるのが億劫に感じるのは、疲労感や睡眠の質、目覚めが悪いというよりも、肉体が「生きるモード」に切り替わっていないだけと考えられる。
となると、あくまで考え方の1つとなるが、起床時に「会社行きたくねー」などと嫌々な気持ちになったときは、仕事そのものに理由を見出だすのではなく、「起きたばかりで仮死状態だから、ついついネガティブに考えてしまうのだな」と考えてみてはいかがだろう。
■ 動いているうちに生きるモードになる
このように考えると、朝起きてするべきことは、仮死状態の体を「生きるモード」に切り替えるということになる。
では、どうすれば起きたて仮死状態から「生きるモード」になるのか?
その答えは単純で「体を動かす」だけしかない。
何も、朝起きて生まれてきたことに感謝したり、人生を好きなことで満たすこともせず、朝から"推し"の映像を見てテンションを上げる必要はない。
(これですぐ「生きるモード」になれるなら別だが)
これは、最初はやる気が出なかったが、やっているうちに気分が乗ってきたみたいな感覚と同じである。
特に起床時は寝具の中でじっとしている状態なので、黙っていると体を動かしようがない。そのままだと仮死状態が続き、ずっとネガティブ思考のまま時間が経過するようになる。
■ 起きてからやることを決めておく
とは言え、何が問題かと言えば、布団やベッドから出ること自体が億劫であること。特に寒くなると、ずっと温かい寝具に包まれていたいものだ。
しかし、別に寒くなくても人間は起床時にうだうだと起きるのを拒む。
これはおそらく、起きてから何をするのか明確になっていないからだ。
上記の「やっているうちに気分が乗ってきた」にも似ているが、人間は行動する際にやることが漠然であるよりも、かなり細かく具体的にしていたほうが取っ付きやすくなる。
例えば、大雑把に「今日は職場で大掃除する」というと何から始めれば良いか迷うため、あーだこーだと話し合いが始まるが、「A班は窓ガラス、この雑巾と洗剤を使って、手前から順番に拭いて下さい」と決めておけば、あとはその通りにやれば良いだけだ。
それは起床したら何をすれば良いかを考えず、「起きたらこれをする」「次はアレをする」と頭がぼんやりしていても動けるルーティンワークを決めておくのだ。それにより「生きるモード」につながる。
ちなみ私は、布団から出たら「窓を開けて換気する」と決めている。そこから「布団を畳む」→「布団をしまう」→「クイックルワイパーで床掃除」→ 「体温測定」→「歯磨き・洗顔・着替え」→「ストレッチをと10分間の軽い運動」と決まっている。
あとは日の出の時間に窓の近くに寄って、ぼんやりと朝日を眺めつつ、干していた洗濯物を畳む。
このように決まっているから、肉体は仮死状態で頭はぼんやりしていても、クイックルワイパーで床掃除しているころには、ふつふつと「生きるモード」に切り替わる。
すると「まだ起きたくないなー」から「しかたねー、今日も仕事だ」という気持ちになっている。
――― このように書くと、何だか生き急いでいるように見えるかもしれない。実際、起床時の話をすると「何かの修業でもしているの?」と突っ込みが入る。
当然、修行をしているつもりはない。ずっと布団にいてモゾモゾしていても、起きなければ何にもならないことを知っているから、なるべく早めに活動できたほうが良いというだけの話だ。
また、体を動かしているうちに生命力が湧いてきて、思考も精神もクリアになっていく。それは私だけでなく、きっと多くの人が日々実感していることであろう。
というわけで、起床時は仮死状態であるということを認識し、起きてからやることを決めておいたうえで、その順番に体を動かすこと・・・それにより「朝起きるのがつらい」という状態を緩和できるようになれば幸いである。
ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。