京都の隠れ家ごはん屋さんの定番?東山のろじうさぎのおばんざいランチ
京都を旅行する時に、やっぱり気になるのは料理。オシャレなカフェにも行きたい、本格的な京料理にも挑戦してみたいとなりますが、個人的にイチオシとなるのは気負わずお手軽なおばんざいランチ。
そこでプラっと立ち寄って食べられるけど京都らしさをたっぷり味わえる、おばんざいランチのお店を紹介いたします。
隠れ家的として雑誌などでおなじみの「ろじうさぎ」
今回紹介する「ろじうさぎ」は京都のガイドブックの定番のお店で、京阪電車の祇園四条と清水五条の駅の中間ぐらい。いわゆる宮川町エリアにあって、祇園の街並みや八坂神社、建仁寺などから徒歩圏内にあるお店となっています。
祇園四条や祇園界隈のにぎやかさから少し離れた交差点を曲がった先の細い路地に面した場所に、うさぎが描かれた看板と暖簾を発見。
暖簾をくぐって入り口を抜けると店内は京町家カフェというイメージにピッタリな雰囲気。特定の誰かの家というわけではないけど実家のお婆ちゃんの家に来ているというような、そんな不思議な懐かしさがあるタイプのお店となっています。
メニューを確認してみると定番は「ろうじうぜん」というおばんざいランチのセットで、メインのおかずは焼きサバか唐揚げで選べるようになっています。ちなみに唐揚げの方は自家製の塩こうじを使っているそうです。
唐揚げをメインにおばんざいが並ぶ「ろじうぜん」
まず今回は唐揚げの定食の方を注文したいと思います。ランチを注文すると、しばし待ち時間。チクタクと柱時計の音だけが聞こえる静かな店内を少し見回していると本棚を発見。ガイドブックの類が置いてあるのかと思うと梶井基次郎の「檸檬」や森鴎外の「高瀬舟」など京都を題材とした小説などが並んでいました。
何気なく夏目漱石の虞美人草を手に取って読みながら数分。やってきました唐揚げ定食。
中央に唐揚げもいますがメインのお皿の周りには小鉢がいっぱい。この小鉢いっぱいの構成こそが京都のおばんざいランチの魅力ですね。
まずはこちら、ひじきと大豆の煮物。定番中の定番のメニューで優しい味で懐かしい感じ。
次はこちら、ナスとパプリカとちくわの和え物。ナスとちくわは定番としてもそこにパプリカを合わせるというなかなか自由な発想。ナスの火の通り方もベストで味はしみているのに、クタッとした感じはなく食感も楽しめる和え物でした。
そしてメインは唐揚げ。よく見ると、お肉が薄いのと分厚いので2種類乗っています。薄い方はムネ肉、厚い方はモモ肉だと思います。
まずは薄い方から。塩こうじを使っているからか、まったく固くなくてジューシー。そして、もう一方のもも肉の方もいただきました。どちらも優しい味の唐揚げで、京都の町家の雰囲気にピッタリ。
お店ナンバー1は塩サバの「ろじうぜん」
次に後日、2度目にお邪魔した際には、前回は唐揚げだったので今回は塩サバをチョイス。お店にお邪魔したのが初夏ということもあって小鉢の内容は漬物にサラダや酢の物というサッパリとしたおばんざいが中心のラインナップ。
料理にもこういう季節感の変化が現れるのも京料理のうれしいポイントですね。ちなみに写真右上の煮物も根菜とひき肉の煮物ですが、ひんやりと冷やされた煮物で夏が近いと感じられる一皿でした。
そして周りのおかずをいただきながら塩サバ。ふっくらとした鯖で白いご飯との相性抜群。しかもヘルシー。鉄板中の鉄板の組み合わせでお店人気ナンバー1も納得です。
定番の隠れ家に納得の「ろじうさぎ」
今回紹介した「ろじうさぎ」京都の細い路地に面して隠れ家のようなお店で落ち着いた雰囲気。またお店から見える中庭は眺めるだけでなく履物も置いてあって散策させてもらうことも可能です。
切り花の浮かぶ鉢などオシャレでSNS映えな雰囲気の味わえるお庭で、広いというわけではないのですが京都らしさを実感できるお庭となっています。
ほかにも現在は素材の保存庫として使用している地下や2階、ロフトとして3階もあるそうで、意外なほど多スペースなお店となっています。
ちなみにお店では舞妓さんとの撮影会などのイベントに使用されるそうです。イベントの詳細は、お店の公式サイトなどからご確認ください。
場所的に八坂神社や建仁寺近くと言いましたが京阪電車の祇園四条と清水五条のちょうど中間くらいにあるので、東山全体のいろんな場所のランチにピッタリ。なるほど、ろじうさぎさん。東山エリアの穴場の定番でした。
ろじうさぎ 店舗情報
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