やっぱりおもちゃを作る時の先生は、お子さんだと実感した。
私の作品に「もぐもぐくまくん」という布絵本がある。くまさんが食べ物をもぐもぐ食べて、お腹が膨らんでいくという手袋パペットが主役。
3枚仕立てになっていて、手を入れるところと食べ物が入るところは別。食べ物がたまる場所の下にはマジックテープがついていて、外すと食べ物を取り出せる。
そのもぐくまさんの布絵本は、お料理ができるようになっている。フリース素材の見開きで4枚8ページの布絵本。20年前考えた作品で、「ママの手作り布絵本」掲載作品でキット販売もしていたので、たくさんの方に作ってもらった。
最近作ってくれた方から遊んでくれている写真が届いた。それが思ってもなかったことを教えてくれた。
完成品は、サンプルと一緒だった。
お孫さんに作られたんだけど、娘さんであるママからのリクエストで、せっかく縫い合わせて本に仕立てた作品をほどいて、裏表になっていた布もバラバラにして一枚ずつ並べられるようにされたのだ。
絵本の形だと、お子さんが自由に遊べないらしい。
冷蔵庫から出してはページをめくる、
プライパンで焼いた後にすぐにお皿に盛り付けられない。
お子さんの遊びが止まっちゃうんだろうなあ。
これにはちょっと衝撃を受けた。
そっか、お子さんはこうして遊びたいのか。
プレイマット式にして一枚で全部ができるようにするのはどうかな?
で、折りたためてバックにするのはどうだろう。
で、新しく考えたのがこれ。
お子さんの遊び方を見ながら、こんな形ができないかって考えて、それを形にするのが好きだ。
やっぱりおもちゃや遊びに関しては、子どもには勝てないなあ。
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