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信州の暮らしを描きたい

ようこそ、ケイです。

小説書きを名乗っている私ですが、昔からおえかきが好きで、日常4コマや創作の設定などをノート(物理のほう)によく手描きしています。
絵のレベルとしてはマンガ家やイラストレーターといった本業の方に比べたら本当にらくがきのようなものです。個人的には表現の一つとして楽しんでいます。

今回、信州のことを描いて発表できる良い機会になるかもと思い、noteで2020年12月に行われた第2回コミックエッセイ大賞に応募しました。

その制作までの流れを紹介します。

構想ができるまで

好きで暮らしている信州の生活について、その魅力や日常の様子を伝えたいという気持ちが常にあります。

特に冬は好きな季節で、ちょうど昨年の今ごろ氷点下のキンとした空気や雪景色について3~4Pくらいの原案を書いていました。完成する前に春が来てしまったので、次の冬に公開できたらいいなとそのまま寝かせていました。

今回のコミックエッセイ大賞を知ったとき、まさに秋の魅力真っ只中にいたことから、信州の魅力的な四季を描きたくて春夏秋冬をそれぞれ各2Pに構成し直しました。

春夏秋冬とくれば思いつくのは『枕草子』。
「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮れ」「冬はつとめて」になぞらえて、各季節のテーマを決めました。

山が好き=「夏は山」
美味しい自然の恵みが好き=「秋は収穫」
キンと澄んだ空気と雪が好き=「冬は朝」
黄色い花が好き=「春は黄色」

特に最も好きな季節である冬、その冬が明けることを知らせてくれる黄色い花々。この流れが私の中ではワンセットでした。
夏→秋→冬→春とした順番は私の信州暮らしにとって最高な四季の流れで、優劣はなくすべて好きです。

下書きと清書の同時進行作業

今回のイラスト環境は5年ほど前に購入したiPadと無料メディバンペイント、そして1000円くらいのタッチペン。

・大雑把なコマ割りと下書き
・台詞や文言の書き入れ
・線の清書と着色

各季節2P、合計8Pに構成して、レイヤーを駆使しながら上記の作業をひたすら進めました。

普段の創作はiPadで音楽を聴いたり動画を流しながらのPC作業。
それが今回は逆にPCでBGMを流しながらiPadに向き合います。

ちょうど冬に差し掛かる時期でもあったので、SUBARUディーラーでタイヤ交換とオイル交換をしながら、待合室でも描いていました。
隣のテーブルでは同じように待ち時間でPC作業をしている人がいて、少し前まで地方では目立つ存在だったリモートワークが身近になったなぁと感じました。

右手親指のケガ

いつも爪やすりで整えている爪が、このタイミングで縦に大きく割れてしまいました。手入れをさぼって伸びていたのです。

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手当ての絆創膏が邪魔で、タッチパネルでは必須の拡大縮小のピンチ作業ができないことに気付いて指先の大切さに気付きました。痛みよりも作業。このあと絆創膏を外して作業を続けました。
※このとき描いているのは、ボツになった農作業中のご近所さんのカット

iPadの調子が悪い

5年も使っているiPadAir2、主な活用は映像や音楽を流したり持ち運び用入力端末など、PCの補助的な位置でした。

これほどタッチ操作とドロー操作を酷使したのが初めてだったので、そのせいなのか端末そのものの寿命なのかは分からないのですが、今までなかった入力エラーが頻発しました。

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反応が悪くて、線が途切れて点描だらけ!

再起動すると戻るので、入力エラーが発生するたびにやり直して、だましだまし作業を続けます。

最後までこの繰り返しで締め切りが迫ってきました。

締切日の夜に来客!

感染症の影響で複数人が集まる年末の予定がことごとくボツになる中、お互いの家を行き来する友人とソーシャルディスタンスお泊り忘年会しようという話が出ました。
予定が合う週末で「金曜日の夜か土曜日の夜にね」となったので、金曜夜を設定しました。

■コンテストスケジュール
応募締切:2020年12月4日(金)23:59まで
発表:2021年1月中旬予定

なんで土曜夜にしなかったんだ!!

事情を知らない友人が来るまでの合間、お泊り準備を整えながらまだ下書きの清書をしている状況でした。
友人側に翌日朝の予定が発生したため泊まらず帰ることになり、内心ホッとしながらも、一緒に飲めなかったのは本当に残念だったし、時間を気にしてソワソワしていなかったか今でも気になってます。

22時過ぎに友人が帰宅してから、ラストスパート。

投稿と応募

データの流れは以下のとおり。

data共有3

note投稿はiPadからよりPCからの方が慣れているのもあって操作しやすくてスムーズに作業できます。

テキストの場合は時間ギリギリまで見直しや修正を行えるけど、イラストは保存したら手直しに戻る時間がないのも、今回とても実感した点でした。

アップロードと応募、完了。

まだまだ紹介したい信州の暮らし

涼しさと寒さ。水と空気と景色。食生活と地域性。
住んでみないと分からない信州の暮らしがあります。

極寒地域ならではの作業としては「水抜き」「凍結防止ヒーター」「冬用タイヤ」「塩カル」「凍らせないための冷蔵庫」など、防寒カルチャーショックが次々と思いつきます。
雪かきや雪道走行のコツなんかも多数あります。
オールシーズンで言うと植生も野生動物の生態も違うし、生活習慣の違いでは片付けられない人間性も感じます。

厳しさと好きにあふれる信州の暮らしは、これからも私の人生と創作に大きく影響してくることでしょう。描き続けていきたいと思います。

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ケイ
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