ケイ
ドラマ、映画、アニメなど映像作品の視聴感想をまとめます。
3ヶ月に1回の「呑みながら書きました」通称呑み書きに投稿した記事をまとめます。自分の好きなものについて、飲みながら推敲せず一気に書いています。誤字少なめ、尻切れ多め。
小説、ショートストーリーの執筆過程やきっかけなど裏話をまとめました。今この世界のどこかに暮らしている誰か、というイメージで書くことが多いので、執筆自体よりも取材や事前調査に時間をかけています。実話やエッセイと思われることも多いですが、ほぼ創作です。
短編小説、ショートショートはこちらにまとめています。創作作品はタイトルに『二重カギカッコ』をつけています。
駅に続く商店街を中心に、行き来の中でちょっとずつ関わりあう人たちの出来事をそれぞれの視点で書くショートストーリー集です。
「また!ない!」 大声を上げて、冷蔵庫の扉を力いっぱい閉めた。 ドカンと大きな音がして、私の身長より高い冷蔵庫が揺れた。 中からはガシャガシャンと激しく瓶が当たる音と、ゴロンと何かが転がる音がした。 力加減を間違えた。 一瞬焦って黙った私に、リビングから「食べた」と声が聞こえた。 反省の色もない、落ち着いた低い声。 わざとだ。 怒りが湧き上がりながらも、冷蔵庫をそっと開けて被害状況を確認する。 ドアポケットから飛び出したスパイスの小瓶がいくつか、ラップのかかったお皿に
一気に涼しくなってきました。 部屋が暖かくて気温を見誤りうっかり薄着で出て外が寒かった、という現象が始まっています。 上着を持ち歩かないと。 チャレンジというより無謀な飛び込みの連続になった今年、残りあと2ヶ月でなんとか丸まるのでしょうか。 落ち着かない日々は続きそうだけど、何件か抱えている課題はもう少し片付けて手を空けたいと思っています。 自覚はしているけど、私は手を広げすぎる癖があって、今年はおそらく人生イチ、とっ散らかっている年です。 1ヶ所にとどまって少し安定して
30分に1本の電車、1時間に1本の特急、2時間に1本の路線バス。 自分の暮らしてきた信州の環境では、公共交通機関のリズムってこんな感じでした。 路線バスなんてだいたい数分押してくるのが当たり前で、急ぎの時は当てにならなくて、のどかなものです。 たまに行く東京では時刻表なんてほぼ気にしなくて、ホームに行けば電車が来るし、予定より一本乗り遅れても次の電車がすぐ来るのです。 この世界に遅刻なんてあるんだろうか、なんて本気で思っていました。 実際に東京で生活をすると、その数分に
毎月上旬にその月をタイトルに含めた簡単な日記を一本書こうと思って始めたのに、今月はなかなか取りかかれず、他のことが先に来てしまったりして、こんな時期になってしまいました。 タイトルは早くから決めてありました。 九段下の話を書いたあとしばらくして、靖国神社の付近から定宿に戻ろうと路線を調べたらちょうど最寄りのバス停から良い時間の便があったのです。 ぱっと見、先日使った九段下のバス停と思ったのですが風景が違う。 よくみたら「九段下」ではなく「九段上」です。 そうか、呪文の
創作大賞2024発表されました。 選ばれた作品をいくつか見てみて、やっぱり面白い。 中間発表で読んで良かった作品が受賞してて自分ごとみたいに嬉しかったり。 私も書き続けていかないとって気持ち引き締まりました。 おめでとうございます! https://note.com/info/n/nb21a4ee80265
紫金山・アトラス彗星の観測をギリギリまで試みたものの、まだ稜線のシルエットが残る18時頃には信州を出た。 東京の空は明るくて、遠ざかる彗星はおろか、これから極大を迎えるオリオン座流星群も観測は難しい。 写真は新宿区で見る月と木星。さすが明るい。
個性的というか特徴が強い人が時々いて、その人が魅力的だとその周りに人が集まりますよね。 私は必要があれば誰とでも話すし、大人になって少しはそれなりに無難にこなせるようになりました。 ただ対人関係の苦手意識は抜けずにちょっと人との距離を置くタイプで、それが個性強めな集団ならなおさら少し離れて様子見してる方です。 個人的に話しやすくて仲良くしてた人が、その少し個性強めな集団と親しくなって、まぁそういうの本人の自由だし相性もタイミングもあるから全然良いことなんだけど、口調や身振
こんばんは。 今日は9月31日ですね。 ごめんなさい、10月1日です。 3ヶ月に一回のペースで開催される #吞み書き の後夜祭に間に合わなかったので、30日しかない9月をごまかしそうになっていました。 なんで間に合わなかったかというと、9月30日締め切りの坊っちゃん文学賞にギリギリまで取り組んでいたからです。何とか滑り込み応募セーフしたあと、力尽きて倒れていました。今朝は職場に就業開始時間1分前に着席しました。あぶなかった。 というわけで、呑みます。 毎回、好きなことを
東京の地下鉄の乗り換えで、改札を通過するときと通過しないときがあって、なんでかなーってぼんやり疑問でした。 都営地下鉄と東京メトロ、地下鉄には2種類あったんですね。 謎が解けました。 この日、夕方以降の時間に余裕があったので、九段下で降りました。 「九段下(くだんした)」の名前を知ったのは、自分の世代だと圧倒的に爆風スランプの超有名バラード『大きな玉ねぎの下で』でした。 東京に行ったことのない地方育ちでも、九段下の駅を降りて坂道があることを知っていたものです。 今はどうな
9月です。 カレンダーにおける数字上は秋になりました。 この時期は、加速的に日が短くなるのを体感します。ついこの間まで、この時間はまだ明るかったのに。 夏が過ぎる気配も感じます。 相変わらず日中の日差しは厳しいですが、朝夕の空気は明らかに変わりました。周囲に咲く花の種類も移り変わっていきます。 日の当たる場所(比喩的な表現ではなく文字通りの意味で)が好きで、季節は冬が好き。 日が短くなる寂しさと、冬が近付く嬉しさ。 好きなものが去り、代わりに別の好きなものがやって来る季節
noteから、通知とバッジをいただきました。 アカウント開始して6年になりました。 (トリミングでふちを少し残した方が見やすかった) 小説書きとして活動開始したタイミングでもあるので、今までの公開作品をいくつか紹介します。 最初の作品は、元々頭にあったストーリーを書きました。 この話は長編の構想があり、そのプロローグ的なストーリーです。 想いのある北陸を舞台にしたいと長年考えています。 公開作品は主に1,000~2,000文字くらいのボリューム感で書いています。
7月も充分に夏感はあるのですが、やっぱり夏の盛りといえば8月。 せっかくだから夏らしいことをしよう、夏休みを楽しもう、とどこかワクワクする気持ちにもなります。 猛暑続きですが、幸いオフィスのデスクワークなので、日中はそれほど影響を受けません。 今まで、居住空間は日当たりこそ大事だと思っていました。 自室の窓の目の前に隣家の壁や窓が迫る光景は、薄暗くて窮屈なイメージでした。北向きの部屋は寒くて湿っているイメージです。 いまの職場は北向きです。 窓が大きいので、薄暗さは感じず
#創作大賞2024 #エッセイ部門 の応募作品として、能登の話を書きました。 景色も目的も会う人も変わってしまったけど、能登を巡る旅に出る準備は進めていきます。 https://note.com/ksw/n/nfef7d4a6d35b
コロン。コトン。コツン。 小さな爆弾のような形をした実が次々と落下する中で、僕はドングリを拾い集めていた。 なるべく重くて穴が空いていないもの。色、ツヤ、形にこだわって選別する。 特別大きくて存在感のあるドングリが目に飛び込んできた。表面についた土汚れを親指で軽くこすり取ると、ツヤのある濃い茶色が太陽を反射してキラッと光った。 家に帰ると父が庭のバケツに水を張って、僕が持ち帰った戦利品を投入した。沈んだドングリだけを拾い上げる。特別大きなヤツも残っていた。 植木鉢に
近所に古民家レストランができました。 新しく造成された住宅地ではなく古くからの集落なので、昔からの蔵のある家や立派な門構えの家がところどころに点在している地域です。 いわゆる過疎地域でもあるのだけど、昨今の移住ブームでたまに県外からの移住者がやって来ることもあります。 長年ここで暮らす人たちの間では「こんなところに若い人がレストランを開いた」「なんでこんな何もない田舎に」と、珍しい話題として噂されています。 みんな気になりつつ、特に年配の方たちにとっては得体の知れない感じで
7月になりました。 2024年も後半戦。 年度で見るとまだ前期の途中なので、ここでうっかり今年はまだまだと油断していると、9月過ぎてあっという間に「今年も残りあと…」ってなるのです。 気持ちの区切りと引きしめをしておきたいところです。 今月は、note創作大賞2024の締め切りが控えています。 エッセイ部門に応募する一本を書きました。まだざっくりとした状態なので、読み直すたびに気になる箇所だらけです。 このあと地図も追加して、締め切りまで文章のブラッシュアップを繰り返します