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アレクサンダーテクニーク

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#観察

自分って。

自分って。

自分自身のことなのに、
なんでこんなことやってるんだろう、とか
この動きをやめたいのに、
どうしてもやってしまう、とか
本当に自分って興味深いですよね。

頭で考えたこととは違うことをしてしまうんです。

理想とは違うことをやってしまう。
ここから始めるんです。

なんでそんなことやってしまうんだ、と
考えるのではなく、
どうしようもなくそうしてしまう、
このことから始める。

動きを変えるために

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こまったこまった。

こまったこまった。

困っています。
生徒にこう言われたとき、もしくは
自分自身が困っているとき、
あなたならどうしますか。

わたし自身なら、
自分自身がしていることで
自分自身を困らせているかもしれない、と
改めて自分を見つめて、
なにに反応しているせいで、今起こっている
困ったことになっているのかを探そうとします。

生徒がそう言っているのなら、
やっぱり生徒を観察して
なにが困ったことを生み出しているのかを

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いつでも近道。

いつでも近道。

同じものを体験したとして、
その体験を伝えるときに
違う言い方ができる。

伝えようとしている相手が
同じような体験を経験できるように
あれこれ考え、
実感できるようにしようというもの。

はたまた、自分が体験したものを
伝えようとしている相手が
自ら体験できるように
導いていこうとするもの。

前者はワークショップや
体験レッスンなどでよくあることですよね。

後者は個人レッスンや指導者になるた

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それが問題だ。

それが問題だ。

私たちはやろうと思ったことをやっているんです。

動きを改善しようとした時に
あなたが持っているイメージとは
違うイメージで動くことを知り、
そのイメージで動くと
いつもとは違う動きができます。

骨の構造を知り、
筋肉のつき方を知り、などなど。
それらは確かに効果があります。

私が問題としているのは
その次の一歩なんです。

私たちは動くとき、
ほとんどなにも考えずに動くことができますし、

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「間違い」ってなに。

「間違い」ってなに。

間違った使い方をやめることで
よりよい使い方を条件づけるようにしていく。

アレクサンダーテクニークってどういうものか
と聞かれた場合こうも言えるかと思います。

間違った使い方?
そもそも使い方って?
条件づける?

簡単な説明のはずが
全く意味が伝わらないんですよね。

条件づけるとか
パブロフの犬かってくらい古い言い方。

アレクサンダーさんがその時代の人なので
そういう言い方をしてしまうと

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「人はそれをできない。」

「人はそれをできない。」

パトリック・マクドナルドさんの言葉です。
(アレクサンダーテクニーク-ある教師の思索 より)

教師からこうですよと
手で示してもらったり、
言葉で言ってもらったりしても、
いざやろうとすると、私たちは
できないんですよ。

少なくともわたしはできませんでした。

いつも通りしたいという
とてつもない強固なもの
「自分の中の正しい」が、
すぐに顔を出してきて、
一瞬前まで、行動を起こす前まで
思っ

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答えと自分。

答えと自分。

自分を通して検証するのか、
検証されたものを自分に当てはめるのか。

むかーし、算数で検算というものを習いました。
答えが合っているかを確かめるためです。

でも、これって、確かめるというよりも、
道筋をもう一度通りなおすことのほうが
重要なんじゃないかなって。
もしくは、別の視点でたどり直してみる。

最新の科学や、なんちゃらが
出した答え、多分本当なんでしょう。

でも、それを自分自身に
その

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「やめる」と「やる」。

「やめる」と「やる」。

二つの境界線がわからなくなるんです。

久しぶりに受けたレッスンで
わたしがやってしまっていることを
教えてもらったんですが、
そのやってしまっていることを
やめるために、
「なにもしなーい、なにもしなーい」と
思っているのですが、
思い続けていると、すぐに
あれ?これ、いま、
やろうとしているのかもしれない、と
そんな気がしてくるんです。

やめようとしているのに、
やろうとしてしまっているかも

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いきいき感。

いきいき感。

何かを真剣にしている時
ありがちなのが、目が死んでしまっていること。

そうしようと思って、しているなら問題はないでしょう。

でも、そうなってしまう、そうしちゃう
だった場合は、死んでしまわない目で
真剣になれるよう練習する方がいいかもしれません。

なぜ死んだ目ではうまくいかないのか。

内にこもってしまっているからで、
内に籠ることをやめられたとしても、
内にこもって練習したことが
多分、お

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判断できる?

判断できる?

もうすでに知っていること。
まだ知らないこと。

知っていることならばある程度の予想はつきますが、
まだ知らないことについては判断できません。

なぜって、まだ知らないから。

レッスンの進みが遅くなったなと感じる方は
判断しようとしている人です。

まだまだ経験し始めたばかりなのに
判断しようとしてしまっているんです。

これも仕方ないことなのはわかっています。
わたしもやっていましたから。

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脱力?

脱力?

全く別ものなんです。

脱力というと、たいていは、
意識して力を抜くわけですから
意識していない時はまた元の状態に戻ります。

アレクサンダーテクニークで目指していることの一つである
「やめる」は、自ら力を入れているということに気づいて
力を入れているなら、
やめれるものは、やめる。
もう一歩進むと、
力を入れたきっかけとなる
刺激に気づけるよう観察する。

なにが力を入れるという反応をすることに

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頭がたかいたかい。

頭がたかいたかい。

いやー、すっかり忘れておりました。

頭はいつでも高いところにあるんだ。

いつものように書きますが、
頭を高く'する'んじゃないんですよ!

胴体の方にめり込むようにしていることを
やめるんです。

やめたら、
頭はたかいところに居続けることができるようになります。

偉そうな記事を書きつつも、わたしも
忘れていることがいっぱいあると言うことです。

でもね、
できていないことを棚に上げないと

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胸骨って。

胸骨って。

いやー、ほんと大事なんですね。

エリザベス・ウォーカーさん、わたしの大師匠が
1999年のコングレスという、アレクサンダーテクニークを
学んでいる方々が世界中から集まるところでの
マスタークラスで仰っていた言葉がずっと気になっていたんです。

その言葉は「リフティング ザ チェスト」と
わたしには聞こえたのです。

え?!胸を上げるんですか?と。

で、ですよ。
例の如く、英語圏でチェストという

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うなじを伸ばす。

うなじを伸ばす。

わたしが好きなサックス奏者雲井雅人さんの
お勧めしていた本を読んで。

柴田睦陸(しばたむつむ)さんの記事。
そこにはアレクサンダーテクニークと通じるような、
そんなことが書かれていました。
(「声楽ライブラリー3」に収録されています)

うなじを伸ばす。
吸ったことで起こる変化のまま歌う。しかも、
うなじを伸ばしたんじゃ、
喉が側が縮む、そうではありません、
顎やその周りがフリーになることが目的

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