9月はこんな本が出ました!
JASPで今すぐはじめる統計解析入門 心理・教育・看護・社会系のために
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清水優菜/山本光・著
160頁・B5判・定価3080円(税込)
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[ステップアップ心理学シリーズ]
発達心理学 こころの展開とその支援
[ステップアップ心理学シリーズ]
発達心理学 こころの展開とその支援
相馬花恵/板口典弘・編著
256頁・A5判・定価2640円(税込)
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あとがき——「正岡子規と秋」
暑さが厳しかった夏も過ぎて、秋らしい澄んだ青空が広がる日が増えてきました。そんな秋の空を見て、『秋の空 凌雲閣に 人見ゆる』と詠んだのは明治の俳人正岡子規でした。
「凌雲閣(りょううんかく)」とは、明治時代に浅草に建てられた、眺望用の12階建ての高層建築物です。東京中を見渡すことができたため、観光名所として人気を博していました。正岡子規も、秋の空と凌雲閣に「映え」を感じていたのかもしれません。
しかし、凌雲閣は大正12年9月1日に発生した関東大震災によって崩壊し、再建も叶わず取り壊されてしまいます。毎年9月が「防災月間」と定められているのは、この関東大震災の教訓を風化させないためだといわれています。爽やかな秋の空を眺めながらも、災害には気を引き締めていたいものです。
余談ですが、正岡子規が亡くなったのは9月19日。この日は、正岡子規を偲んで「子規忌」の名前でよく知られています。そんな正岡子規が詠んだ秋の句を、最後にもうひとつ紹介します。
『絶頂や 頭の上に 秋の空』