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時間と言う縛りに胸を鷲掴みにされている


「何でそんなに焦ってるの?」


「最近時間が過ぎるのが早く感じるんだよな。そんな風に見える?」


「明らかに変」

妻との会話で僕は自分が焦っている事に気付かされた。


そう言えば、1日のスマホを見てる平均時間が4時間を超えてたっけ。


「明日は何の記事書こうかな」

考えるのは大半が記事のことだ。


「ブログもいいけど育児もあるんだからね」

「分かってます」



「お馬さんやるからおいでー!それともフライングダイナソーにする?」

子供達は喜んで背中をよじ登ってきてくれる。

僕は二児のパパだ。

最近、時間があっという間に過ぎる感覚にドキドキする事が良くある。


恋愛映画を見ている時の感覚ではない。

「何かに追われている悪い夢」を見ている様な感覚だ。




思い返すとそんな感覚になったのは半年程前の事だ。

僕の勤めている会社に中途採用で入社した一つ歳上の先輩がいる。


「キーサンは休みの日何やってるの?」

僕はその時既にサーフィンとアクセサリー作りを趣味で始めていたので、

「僕の作ったアクセサリーを買ってくれる人がいるから休日に作ったりしてるんです。」と答え、

「休日に趣味でお小遣いが稼げるなんて良くないですか?」なんてドヤ顔で話していたと思う。


「先輩は何してるんですか?」

どうせやる事が無くて僕に聞いて来たんだろうと思って、「何もする事が無い」って言ってきたらサーフィンに誘おうと構えていた。


「外食行ったり」

へぇー

「子供と遊んだり」

良いパパですね~


やっぱりサーフィンでも誘おうかな



「お金の勉強したり」



っっん⁉

お・か・ね⁇


「なんすかお金って⁇」

「お金って勉強するものなんですか?」


「みんなお金欲しいって言うわりにお金の勉強しないけど、資本主義、社会主義について調べてみるといいよ」


・・・

・・・


・・・なんだこの人


中年のただ腹突き出した人じゃないのか⁈


家に帰るなり「お金について」youtubeで検索。

どれどれ、

っお!あっちゃんだ。(オリラジの中田敦彦さん)

youtubeやってるんだ~

なになに、

「働かないで、生きていく」




「最高じゃねーか!」 っポチ


「支出カットこそFIREへの第一歩」

「投資の力で不労所得を得る」

「収入の柱を増やして投資に回していく」


どれも意識してこなかった。考えた事もなかった。


「こんな世界があるのか」


そして先輩が言っていた「資本主義と社会主義」について、自分の資本を自由に出来るのか、そうでないのか。

要するに、「お金は増やした分だけ自分の物になる日本にいるんだから金利の低い銀行にお金預けるんじゃなくて、利回りの良い所に投資しろ」って事を先輩は伝えたかったのか。と解釈した。


今思えばこの日から徐々に人生への価値観が変わって行った。


「先輩、勉強しました。利回りの良い場所に投資するのは理解できたけど、自分たちの給料じゃFIREするには程遠い気がしないですか?」

「先輩だってそんなにお金ないですよね?」



色々あって準富裕層くらいの資産あるから、ここの給料と同じくらいは別で収入あるよ


「っえ⁈今まで何してきたんですか?」



そこで先輩の見てきた世界を知ることになった。


これまで普通の人だと思っていたその人が、”大黒天”に見えるようになった。


この出会いはチャンスだと思った。

「僕のような人間は定年まで真面目にコツコツ働いて、年金を貰って老後を楽しむんだろう」と言う考えが、

「ここだけじゃない収入の柱を手に入れてなるべく早く経済的に自立したい」となり、

このマインドが変わらないうちに何か出来ることはないか、行動するようになった。

「先ずは支出の見直しからだ」

「保険・・・二つも要らないな。解約」

「ウォーターサーバー・・・日本の水道水は安全だ。解約」

スマホ、ネット、食費、交通費、動画配信、全ての支出を洗い出して見直した結果、2万円/月まで支出をカットできた。
(支出については別で詳しく書こうと思う)


「車の税金、車検代分になっちゃったよ」


「よし!次は投資だ」


投資と言っても僕は石橋を叩いてからでないと前に進めないビビり野郎なので投資先についてもyoutubeで勉強した。


この時お世話になったユーチューバーは、リベラルアーツ大学の両学長とユーチューブ大学学長の中田敦彦さんだ。


そして投資先として選んだのは、「S&P500米国株式」だ。

始めてから順調に右肩上がりになっていて、

「よしよし。このまま貯蓄の8割投資に回そう」と計画を立てた。


「あとはほったらかせばいいんだな」ってなったとき、


「でも時間余るしなにもしないの勿体ないな」

とふと思った。

そしてお金に関する動画を見まくっているうちに、副業について興味が湧くようになった。



「本業あるから家で出来る事じゃなきゃダメだな」

またしても両学長の講義動画を拝見し、

物販、アフィリエイト、プログラミング、株式投資・・・なるほど

ネットを使ったビジネスなら家でも出来るのか。


これまで副業について調べたことはあるが、本気で取り組もうとしたことはなかった。

でも、

やらなきゃ何も生まれない


これが今の僕のマインドだ。


元々頭が良い訳でも器用な方でも無かった僕は、とりあえずお金の流れが分かりやすい「物販ビジネス」から挑戦する事にした。


商品を自宅へ仕入れ、出品、梱包、発送、全て自分でやる所からスタートし、1ヶ月半で初期投資した商品代金5万円を回収する事が出来た。


「まだ商品もたくさんあるし、全部売れたら10万以上は利益出るな」

と、

最初は商品が売れるたびに浮かれ気分になっていたが、売れないときは結局何もしない。


指を咥えて待つだけ


充実感はまるで無かった。


売れては出品するを繰り返す効率の悪さ、自動化出来るプラットフォームへの出品にはそれなりの商品数が必要で、初期費用は更に高額だ。


売れるかどうかも分からない商品に数十万の大金を使える余裕は家には無く、


結果、挫折した。


物販は売れてなんぼの世界。


先駆者が自社ブランドを掲げて王座に君臨している所に、何の知識も金もない素人が入る余地など無い


そう思ってしまったのだ。


やめた理由はもう一つ、負け犬の遠吠えかもしれないが、モノを売って利ザヤを稼ぐのに魅力を感じる事が出来なかったのだ。


この時点で心が折れそうになっていた。


自分の興味のあることがそんな簡単に転がっている訳がない。


「諦められない」けどこれは自分には向かないだろうと、やる前から戦意喪失ぎみだったのが「ブログ」と「プログラミング」だ。



ブログは書き続けるネタなんか無いだろうし、プログラミングは偏差値70以上の秀才がやるものだろうとネガティブMAXの考え方だった。


それでも挑戦をやめなかった理由



本業のスキルは社会に出たら正直役に立たない。

それじゃあ死ぬ時に自分はどんな肩書や誇りが残るのか、




「なにもない」



今まで会社一筋10年間、色々な改善を手掛けてきて、やりがいを感じていた仕事なのに、急に将来の自分のキャリアに不安を抱くようになった。


そして、


「どこに行っても通用するスキルを身に付ける」

と、決意した。


その時の心境は、「たばこをやめた時以上の決意の固さ」だったのだろう。


これが自分を動かす原動力になっている。



ブログ、プログラミング、並行して勉強していこうと考えたが、直ぐに気づいた。

素人が二つ同時なんて出来る訳がない。

まさに「二兎を追うものは一兎をも得ず」だった。


でも気づいたのは出来ない事だけじゃなかった。


自分の思いを文章に起こすのが楽しかったのだ。


人の心を動かす、人を楽しませる文才など無い。


この際うまい下手は関係無い。


僕の思い、経験を社会に発信してみたい。



「これを継続した時に、今の本業が変わっていなくても人に誇れるものは出来るんじゃないか」




「僕の思考、生き様はこうだった」と。



そして二度目の決意は、「ブログの継続」をする事に決めた。





そうと決まればネタ探しだ。

「サーフィン、アクセサリー製作、仕事、どれも人に誇れるほどの腕は無いな」


「どうしよう」


「先輩ブロガーはどんなことを書いているんだろう」


「クソマジメゲスブロガー⁈あんちゃさん」


「女性にして下ネタを扱っているのか~面白い」


ブログ収益月3万円で会社辞める決断してブログで成功しているなんて、独身時代の僕でも真似出来ない程クレイジーだ。

勝手に師匠と呼ばせて頂きます。


師匠のブログ記事の一説でブログで成形を立てようと決心したフレーズが、

「もし仮に会社を辞めて独立したとして、ブログがうまくいかなくて失敗したら、死ぬと思う?」                        引用元:https://www.mazimazi-party.com/entry/profile/#i-4

このフレーズ、僕も似た事を上司から言われて考え方が大きく変わった時のセリフと一緒。

勝手に親近感が芽生えた。

「僕も同じようなことを将来子供にも伝えてあげたい」と改めて思ったフレーズだ。


話が脱線してしまったが、

師匠はブログネタを考える時、「好きな事や興味のある事を挙げ、そこから派生するように洗い出していた」と言っていたので

僕も真似させてもらう事にした。




そして話は冒頭に戻るが、


僕はこの先ブログを書く事を決意した。


ブログを書いているときはすごく楽しい。


楽しいが故に時間が過ぎるのがとてつもなく早く感じる。


まるで

「お前は28年間と言う時間を使っている。こうしている間にも時々刻々と時間は過ぎて行くんだ」

と、


時間と言う縛りに心臓を鷲づかみにされているかのように、


ドキドキするのだ。




KIISAN

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