マガジンのカバー画像

古川雄輝出演作レビュー

111
古川雄輝さん出演のドラマ・映画についてのレビュー・・・というよりは感想文です。全作網羅が目標。
運営しているクリエイター

記事一覧

リーディングシアター『四つの署名』2024年5月6日公演(古川雄輝・名村辰)レビュー

「セクシーなの♪キュートなの♪どっちが好きなの♪」 私の脳内あややが歌い出す。 理知的な…

saiko
6か月前
37

BS時代劇『大富豪同心3』第8話レビュー:それぞれの戦い方

人の上に立つ者の資質とは 坂田(新藤栄作)は金の力で尾張大納言を将軍として担ぎ出し、政を…

saiko
1年前
20

ドラマ8『弁護士ソドム』第6話レビュー:「牧師」の正体

弱い渉は、らしくない 張りつめていた糸が、プツリと切れたよう。14年前の事件の真相を明らか…

saiko
1年前
19

BS時代劇『大富豪同心3』第7話レビュー:恋の矛盾、愛の一貫性

尾張の目論見 世直し衆の末端は捕らえられても、本丸を仕留めなければ意味がない。世直し衆は…

saiko
1年前
17

ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第10話レビュー:幸せに正解などないから

「好き」の形は一通りだけじゃない 幸せに教科書通りの正解はなくて。結論を出さないのが結論…

saiko
1年前
15

BS時代劇『大富豪同心3』第6話レビュー:爆発で失われたもの、気付かされること

笹月の志と諦め 卯之吉(中村隼人)がいつもの卯之吉ではない。江戸に戻って以来算盤をはじき…

saiko
1年前
12

ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第9話レビュー:自分以外の岸辺に橋を架ける

自分の幸せを自分で見つけるために お互いに相手から離婚届を受け取った美咲(堀田茜)と悠生(古川雄輝)の笑顔は穏やかで、少しさみしそうも見えて。周平(本田響矢)が好きになった2人は、やっぱりよく似ている。 悠生から離れたくないという美咲の願いは、もしかして周平のものでもあったかもしれない。周平は美咲を好きだけれど、美咲に悠生を諦めてほしかったわけじゃなかった。でも美咲は悠生に、悠生は周平に、周平は美咲と悠生に……と矢印が均衡になっていない状況で、3人がお互いを想い合うことは

BS時代劇『大富豪同心3』第5話レビュー:化け物の正体

交差する思惑の中で 弱い、力のない者たちを助けたい。皆が幸せに暮らせるそんな世の中にした…

saiko
1年前
14

ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第8話レビュー:頼る勇気

優しさだけでは、幸せになれない 頼ること。大切な人を別の誰かにゆだねること。自分という枠…

saiko
1年前
14

BS時代劇『大富豪同心3』第4話レビュー:楽しくなければ頑張れない

バラ撒けどバラ撒けど猶わが生活楽にならざり 不景気も美鈴の苦労もどこ吹く風、今日も卯之吉…

saiko
1年前
16

ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第7話レビュー:優しさが縛りつけるもの

幸せになるはずが、何かが間違っている 見たとしても見なかったとしても、2人の間に何かがあ…

saiko
1年前
14

BS時代劇『大富豪同心3』第3話レビュー:あなたが幸せにしたいのは、誰ですか

目的が善なら、過程の悪は良しとされるのか 善と悪の間には、髪の毛一本ほどの差しかないのか…

saiko
1年前
15

ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第6話レビュー:正三角形にならない心の距離

形にあてはめても追い付かない心 美咲(堀田茜)、悠生(古川雄輝)、そして周平(本田響矢)…

saiko
1年前
19

BS時代劇『大富豪同心3』第2話レビュー:ひたむきな心が孕む危うさ

老中・坂田の策略 金の力か、人望か。なんだかんだで卯之吉(中村隼人)の周りには人が集まって来るが、トラブルを抱える人たちも引き寄せてしまうようで……。 頼母子講を運営する料亭花筏の主人・万吉は、不景気で借り逃げする者も多く困っているという。卯之吉(というか三国屋の若旦那)に金主(講の元本となる大資本の出資者)になってもらいたいと菊野に相談をもちかけるが、その夜、清少将(辻本祐樹)に斬られてしまう。 実はその頼母子講の金主の一人は公家の血筋を引く大奥御年寄・秋月ノ局(前田美