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断食日記②

月曜日。
朝ごはんを食べなくていいので、時間に余裕がある。
酵素ドリンクと水を持って出かけた。

頭が働かないだろうから、簡単な仕事だけしようと心に決めていた。
だけど頭はしんとしていて、意外と作業がはかどる。

昼休みは近所の公園で時間をつぶした。
天気が良く、気持ちがいい。

小さな子供があそんでいる。
雀やハトを目で追う。
子供が小さかった頃、この公園に遊びに来たことを思い出す。

ふと、過去の出来事が
鮮明に記憶されていることを感じる。
すべてが折り重なり小さく畳まれ
一冊の本のように
私という存在を形づくっている。
そんな感覚がどっと押し寄せてきた。

ぐしゃぐしゃに丸めて隅に押しやっていた
過去たちが私を見つめている。

「こっちを見て。私たちを認めて。」
そう語りかけてくるようだ。

あらゆる時間は私を形づくる
大切なピースなのだ。
そう思うと、涙があふれてきた。

長い間、自分をいじめていたのは私自身だった。
私は誰よりも自分自身を
愛さなければならないのに
けなし、無視し、鞭打ってきた。

大切な気づきを手に入れたような気がした。
そしてこれから先、
不必要なものを心や体の中に入れたくないと強く思った。

断食の3日間も無事に終わり、
はじめての食事には「梅流し」という
大根を昆布だしで炊いて梅干しを崩し入れたものをいただく。

神々しい気持ちでだし汁を口に含む。
ひさしぶりの「味」がくちいっぱいに広がる。

ほんのちょっとでお腹はいっぱいになったが、
便意が来るまで食べ続けないといけないらしい。

何度もトイレへ駆け込み、
お腹に溜まっていた老廃物が洗い流されていった。

断食を行った後の変化として、
体重が2キロぐらい一時的に減ったことと、
心も体もデトックスされ、
何か悪いものが抜けていった感覚。

そして、食べなくても生きていけるんだという
安心感を得ることができた。

定期的に断食を実践する人の気持ちが、今なら少しわかる気がする。

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