反「生活史」(博論2024Dec31)
何回も書いている気もしますが、私はアンチ当事者研究だし、アンチ生活史、すなわちアンチ他人の人生を聞く研究、です。
当事者研究は、当事者と研究者という二分法を前提として組み立てられているので、拒絶をします。私のこれまでの研究は、カミングアウトしたからと言って、突然当事者研究にはなりません。そんな風に名乗ったこともありません。
デッドネームでの関連の論文もありますが、カミングアウトと逆のことになってました。
人の人生について聞く研究へのアンチも、デッドネームでの論文などもあるけれど、改めて、マルタイエスノグラフィという、コミュニティのオートエスノグラフィとでも言うべきパラエスクグラフィを実践することで、アンチな有り様を示し始めています。
さて、もう一つ。トランスジェンダーにインタービューしまくってからトランスするという、世界的に見られるトランスジェンダー研究者あるあるについては、別の角度から先行研究として、整理する予定です。
「人の人生について聞く」という形式を取った、プロセスワークとして。
ライフストーリー研究にも、この観点から再度、批判し、完全に袂を分つことができるはず。
ともかくは、そんな感じで。