トランスベスティの一人芝居を見た。ブラジルのトランス女性の独り語り。
その後、彼女は、会場と対話して、私を彼だと思う、彼女だと思う?と聞いた。
彼女に指された人は、自分のプロナウンはthey/themなので、聞いてからプロナウンを使うと答えた。
会場はざわついた。
彼女は、ブラジルでは、性別は二つなのよ?と、そのthey/themに返した。
私の後ろの人は、カルチュラルギャップ、と呟いた。
ブラジルのトランスベスティに近い存在であろう、ニューハーフに、あなたは彼?それとも彼女?それとも別の何か?と聞いたら、彼女たちは、「おかまよ」って、言うかもしれないけれど、
私は、彼女たちに、誰かがプロナウンを聞いたら、嫌だなって思う。
ジェンダーがバイナリーな場所で、プロナウンを聞くのは、その人の性別がわからない、ということを意味する。つまり、男そのものや女そのものに見えない、と、言っているのと同じこと。
だから、失礼だと思うし、私がそう聞かれたら、しんどいって思う。
そういうのは、想像力の問題。
社会学的想像力。
身体を張っているパフォーマーが、海外公演にやってきているのに、コロナイズしないで。