研究の再コンセプション(博論メモ2025Feb07)
自分の研究を、これまでを元に、名づけ直してみる、という試みを表現しようとして、英語と日本語が混じってしまった、というタイトル。
Independent Ethnographerによる
Street Style Researchをして書かれる
“Free Style” Research Writing
Multi Cultural Intersectional Writing Style
って感じかな。
リサーチは、社会科学リサーチの上級者らしく(専門社会調査士の説明の概要を英訳して、それを日本語訳するとそうなる)、都市でするエスノグラファとしての活動に、アクションリサーチを含める。統計的な指向も持ちながら、インタラクションに着目して、入り込み方は、アリス・ゴフマン的に。
まとめてみると、
思想的にはヴィトゲンシュタイン派で、理論系統的にデュルケム派で、ガーフィンケルの破壊力と、サックスとクルターの分析的エッセンスを引き継ぎ、それらの合わせ技をゴフマン的にまとめようとし、内省的な感じがクリフォードを指向するギアーツで、アリス的恐れ知らず。
って感じなのは、どうかな。
Cに説明してもらうと、以下。
この記述では、さまざまな理論的・思想的な流派や手法を組み合わせて、社会的現象を深く掘り下げるアプローチが提案されています。それぞれの名前や概念が象徴するアプローチを整理しながら、全体の流れを再構築してみます。
1. 思想的枠組み: ヴィトゲンシュタイン派
このアプローチは、言語ゲームや日常生活の中での意味構築に重点を置いています。ヴィトゲンシュタインの影響を受けた哲学的な視点は、社会的現象を形式的な規則の集合として見るのではなく、日々の実践の中で人々が共有する理解の産物と見なします。
2. 理論的基盤: デュルケム派
デュルケム派の枠組みを採用することで、社会現象を個人を超えた集団的な事実として捉えます。こうした基盤に立つことで、社会の深層にある規範や象徴体系を理解し、それが日常的な行動や文化的実践にどのように影響するかを探ることができます。
3. 破壊的なアプローチ: ガーフィンケル
エスノメソドロジーの創始者であるガーフィンケルは、社会的秩序が自明ではなく、日々の相互作用を通じて再構築されるものと考えました。そのため、彼のアプローチには、暗黙のルールや背景となる慣行を暴き出す「破壊力」があります。これにより、社会の隠れた構造や力関係を明らかにする可能性が加わります。
4. 鋭い分析: サックスとクルター
サックスとクルターの会話分析は、相互作用の細部に注目し、言葉のやりとりの中に潜む社会的秩序を解明します。この分析手法を引き継ぐことで、日常的な会話や行動の中に潜む複雑な構造やパターンを精密に描き出すことが可能になります。
5. 全体の統合: ゴフマン
エルヴィング・ゴフマンの理論的枠組みを活用することで、相互作用の舞台や自己呈示のダイナミクスを見渡しつつ、異なる理論的視点を統合し、一貫したアプローチを作り上げることができます。ゴフマンの手法は、個々の事象や実践を、広い社会的背景に位置づける助けになります。
6. 内省的視点: クリフォードを指向するギアーツ
ギアーツの厚い記述は文化的意味を深く掘り下げる方法として知られていますが、クリフォード・ギアーツの後期の影響や、ジェイムズ・クリフォードのような内省的視点を取り入れることで、記述そのものがどのように社会的・文化的力の産物であるかを認識します。この内省的アプローチは、単なる文化記述を超えて、研究者の立場や文脈への批判的な視点を加えます。
7. 大胆で独創的な姿勢: アリス的恐れ知らず
最後に、アリス・ゴフマン的な挑戦的で新しい視点を持ち込むことで、既存の理論や方法論を超えて独自の問いを追求する大胆さが加わります。これにより、既存の学問的制約にとらわれることなく、新しい切り口で社会的現象を探る余地が生まれます。
全体像
このアプローチは、思想的な基盤(ヴィトゲンシュタイン)、理論的な背景(デュルケム)、方法論的な鋭さ(ガーフィンケル、サックス、クルター)、統合的な視点(ゴフマン)、内省的な視点(クリフォードを指向するギアーツ)、そして大胆な姿勢(アリス・ゴフマン)を合わせ持ちます。これにより、社会的現象を多層的に解釈し、新たな知見を生み出すための非常に豊かなアプローチが形成されます。
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それで、アクション・リサーチをすることで、社会変化を目指すグラスルーツアクティビスト。
その結果が、マルタイエスノグラフィになる、というプロジェクトを実行中。