暦 koyomi

都内で夫と犬と2歳息子と暮らしているワーママ。アートと読書、クラシック音楽が好きです。

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当たり前を崩す、アートの世界

「アート作品をみてもよくわからない」、「自分には芸術を理解する感性がない」と苦手意識をもっていませんか? 確かに、「この作品のテーマはこれだ!」と自信をもっていえない、難解なアートもありますよね。 時計がふにゃふにゃに溶けている絵や、目は正面なのに鼻は横から見た形になって一体どの方向からみた顔なのかわからない絵をみて、「なんだこれ」「なぜ?」となった経験は誰しもあるのではないでしょうか。  そんな違和感や疑問を抱く時間を与えてくれるのも、アートの魅力の一つ。 「どうして

    • あの子は今、どうしてるんだろう

      発達障害の子どもについての本を読んでいて思い出した男の子がいる。 私は小学校は地元の公立だったんだけど、授業中座っていられなくていつもうろうろしてる男の子がいた。 背も高くて力の強い子だったから他の男の子とのトラブルも多々あって、高学年くらいから支援員みたいな大人が常についてた。 同じクラスになることはなかったんだけど、同じ学年に"そういう子"がいるのは私も知ってた。 5年生のある日から、私が通ってた週末のダンス教室にその子が通うようになった。 「あ、あの子」と、ちょ

      • ママ友と決裂した話をする。

        ようやくスッキリしてきたので文章しておこうかなと思った。 私は両親ともに健在で仲も良くそれゆえに配慮のない表現が含まれているかもしれないけど、時間が経って読み返したときにまた違う考えになるかもしれないので今のありのままの気持ちを書いてみる。 最近、仲の良かったママ友と決裂するという、悲しいことがあった。 彼女は私の発言ひとつひとつをジャッジする思考になってしまっていたので、「そんなに私のことを気にしてしまうならもう棲み分けた方がいいよ」と距離をとったのだ。 ただこの先また

        • エッセイは日常に溶かすように少しずつ読むのがちょうどいいのだけど(読書記録:壇蜜日記)

          ふと壇蜜さんのことを思い出した。 思い出すきっかけとしてテレビやネットでお名前を見かけた訳でもないのだけど。きっと私が今自分に似合うワンピースを探していて、昔「壇蜜に似てる」と言われたことを無意識に浮かべていたのかもしれない。 (顔立ちは似てないのだが。似合うスタイル、似合う色合いが壇蜜さんと私は同じだから雰囲気が近く感じられるのは分かるといったところ。) 私は彼女の特別熱心なファンというわけでもなく、テレビを見る方でもなかったので、彼女について元々知っていた情報はかなり

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          「いただきます」に込める想い

          私が結婚する前、久しぶりに実家に帰っていた時だった。 父が突然、テレビを見ながら「そうだよなぁ。食事の時間が家族を作っていくんだなぁ。家族になるなら、一緒にご飯を食べてくれる人といなさいね。」といってきた。 その言葉に幼い頃の、家族全員で食卓を囲んでいた光景が浮かんだ。よくある家族の、当たり前のことだと思っていたけれど、とても大切なものを与えてもらっていたことに気づいた。 これまでの日々、何度も何度も「いただきます」と言って食卓を囲むことで家族でありつづけたのだ。 「いた

          「いただきます」に込める想い

          休職して思う、自分らしさとは。

          Twitterを眺めていたら今日、2023年7月18日は蟹座新月で、自分らしさを大切にしたい星回りだという言葉が目に留まった。 「自分らしさ」を取り戻すのは、今の私にとっては一番重要なテーマかもしれない。 私は6月の下旬から休職に入り、現在も休職中の身だ。 フルリモートでフレックスタイム制と、2歳の息子を保育園に預けながら働く私には「こんな好条件ない!」と思って入った会社。でも現実は残業の日々だった。 朝出勤してから息子の保育園お迎えまで働いて、それでも仕事が終わらないので

          休職して思う、自分らしさとは。

          夫婦二人で、どこまでも(妊活の思い出)

          息子を妊娠する前の、夫婦2人(と犬)だけの生活を思い出した。 私たち夫婦は子どもを望んでから妊娠するまで1年以上かかった。 すぐに、簡単に妊娠するとは思っていなかったけど、お互い20代で既往もないのに中々妊娠しない状況に気を病むこともあった。基礎体温や些細な体調の変化に、ネットで検索しては一喜一憂し、生理がくるたび落ち込んだ。 そして1年と数カ月が経った頃、妊娠することができた。 長期にわたって不妊治療をしている方がいるのも知っているしセンシティブな話題だから、へんに分

          夫婦二人で、どこまでも(妊活の思い出)

          美術館のすすめ(足立美術館:島根県)

          皆さんは足立美術館という、島根県にある美術館を知っていますか? 私の祖父母が鳥取に住んでいるのですが、久々に祖父母に会いに行ったときアート好きの私のために「今度きたら連れて行こうと思ってたんだよ」と言って、連れて行ってくれたことをきっかけに知りました。 実際に行って驚いたのが、まず広大な日本庭園。 当時20代前半の小娘でも、感動してずっとそこにいて見ていたくなるほど美しい庭園。 私が行ったときは小雨が降っていたのですが、小雨に濡れる庭園がそれはもう美しくて、雨でよかった

          美術館のすすめ(足立美術館:島根県)

          私の中に脈打つギフト

          「あ、ハンガーを買わなきゃ」 そろそろ冬服を仕舞わなきゃ、と無視できなくなってきた夏を迎えるため、衣替えをしているとハンガーが足りなくなった。クリーニング屋で貰ったプラスチックのハンガーがいくつか余っていても、私はそれを使う気になれなかったのだ。 ハンガーはしっかりとした良いものを使う。昔付き合っていた人からの受け売りだ。当時学生で、安っぽい服を買ってはぞんざいに扱っていた私には衝撃だった。良いものを大切に、長く使うことをその人から学んだ。服も物も、どんどん買っては飽きて

          私の中に脈打つギフト

          美術館で会いましょう(絵画紹介その2)

          緊急事態宣言の延長で美術館もまた休業!?と思っていたら時短営業に。 ようやく美術館に行けるチャンスが!嬉しいので今日はアートについて語ります! 美術館で絵と出会うことの素晴らしさを知ってほしい。 今回紹介する絵は、2017年BUNKAMURAミュージアム「ベルギー奇想の系譜」展で出会った1枚。 <レテ河の水を飲むダンテ>ジャン・デルヴィル (筆者撮影のポストカードで失礼) 全体が青で描かれている中、外からやってきた者と象徴するような朱色のダンテ。とても綺麗で、なんだか苦

          美術館で会いましょう(絵画紹介その2)

          雨と、紫陽花と、その日の天使

          レインブーツを買ってから、雨の日が楽しみになった。 雨の日にしか履けない特別な靴。雨が靴を通り越して足先に染み込んでしまう心配もなく、無敵になれるアイテムだ。 傘も気に入ってる。(ずいぶんと使い古しているのだけど) どんよりとした空模様にパッと色をさすような、オレンジの花が描かれた傘だ。 私は休日に雨がふるとよく一人でふらふらと歩きに出かける。ポケットにスマホとイヤホンだけ入れて、レインブーツを履いてお気に入りの傘をさしたらどこでも行ける気がするのだ。 身軽な格好をして

          雨と、紫陽花と、その日の天使

          あの子を記憶しつづける

          今日は私の家族の話。私が6歳のときに飼った、私にとって初めての犬、ラブラドールレトリバーの男の子のことを少し。 ラブラドールにしてはちょっと毛がふわふわしてる、ラブラドールらしく人が好きでとっても優しい性格の子だった。 今でも実家にはその子の好きだったおもちゃ、壁のシミ、かじってあけた壁の穴さえもそのままにしてある。 晩年はお腹の病気になり、毎日血だらけのうんちをするようになって、13歳で天国に行ってしまった。 今にも家族の誰かが「公園に行ってきたよー」といって、連れて帰

          あの子を記憶しつづける

          自分で選べば選ぶほど、人生は楽しくなる

          今回は、前回の記事に入りきらなかった価値観の話。 息子について夫と話していると、こんなことをさせたいどんな風に育ってほしいだのをいってしまい、プレッシャーになるとよくないなぁと思いつつどうしても第一子ゆえに期待を募らせてしまう。 そんな夫婦の思い描くキラキラ未来像の中でも、夫のいうことに「それはちょっと違うなぁ」と思うこともある。(そしてしっかり夫に言う) 私たち二人も育った環境は全く同じではないし、そのときどう思ったかも違うから、どこに価値を見出すかも当たり前に違ってく

          自分で選べば選ぶほど、人生は楽しくなる

          何だって叶う、かもしれない。

          子どもを持ったことで、子育てについての考えを夫と話すようになった。 最近の悩みは、私の仕事復帰と保育園について。 私は妊娠する前から「最短で保育園に入れてすぐに仕事復帰する!」と思っていた。ずっとフルタイム勤務で駆け抜けてきたのもあって、仕事をしていない自分が想像できなかった。 しかし息子を産んでみたら例に倣って私も、息子が可愛くてこのまま家でみていたいなぁなんて思うようになってしまった。保育園に預けたときの、私を求めて泣き叫ぶ息子を想像するだけで泣けてしまう。 実際4

          何だって叶う、かもしれない。

          あなたの良いところは私が知っている

          ふと、昔いわれた嬉しかったことを思い出した。 大学時代、友人と何気ない話をしていたときだ。 彼女が突然、 「私、あなたに話を否定されたことがないなって思ってて。いつも、一度受け止めてから意見をくれるから、なんでも話そうって思えるよ。」 と言ってくれた。 私は驚いた。 そんな風に捉えてくれるあなたの方が、ずっと素敵だとおもった。 当時の私は自分に自信がなくて、いつも誰かの意見をきいては「それもわかるなぁ」と、すぐに感心してしまうところがあった。 優しいといえば優しい

          あなたの良いところは私が知っている

          自己紹介(孤独に触れてくれた言葉)

          都内在住、美容クリニックで働く28歳の看護師です。現在は育休中。 一つ年上の夫とポメラニアンの男の子、そして今年の3月に出産した息子と暮らしています。 看護師としてのキャリアは、実は美容より小児科の方が長いです。 病棟、クリニック、保育園…と小児科看護師として活躍できるメインどころをほぼ制覇。 お仕事の話は今後別枠で詳しく話していけたらと思います。 私は学生の頃から「暦」の名前で自分の考えや読んだ本、音楽やアートについてSNSにて発信していました。 (ちなみにコヨミという

          自己紹介(孤独に触れてくれた言葉)