娘が不登校になりました。 #塚本本棚
まずもって全然笑えません。同様の事例の参考図書としても参考になりません。
今日は「娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた (本当にあった笑える話)( https://amzn.to/2QcCGza )」小林薫 (著) #塚本本棚
プライムで無料だったので読みましたが、母親の視点で子供の不登校を主観的に愚痴っぽく漫画にしているという内容。不登校児にはどういう背景があるのか、どういう社会的サポートサービスが世の中にあるのか、不登校児のその後はどうなるのか、様々なケーススタディなどがあればよかったのですが、親も結構な暴言を子供にはいています。
本書だけを切り取ると不可解な子供に苦労するある程度寛容な親という感じですが、著者の別の本を見ると離婚した夫を娘の前でかなりこき下ろしているみたいですし、本書にしてもこれを読んだ子供はどう思うんでしょう。
家族の成長ストーリーというわけでもなく、ギャグとしては笑えず、何かの社会への提言を行うわけでもなければ、娘=謎、振り回されて自分はおおらかに耐えててかわいそう、な感じがしみてなんだかなーという書籍です。編集はなんでこのまま出したのか。
【本書を読んで考えた】
・子供の人生は子どものもの
・子供の人生の物語を親の食い扶持にするな
・子供は親の所有物ではない
・産まなきゃよかったなど言うな
・家庭やサードプレイスの設計を怠っている
・客観的な分析、俯瞰の視点がない
・なぜこれが笑える話として上奏されているのか疑問
・ある意味リアルを垂れ流している感じ
・問題に対する解決策が妥当かの検証がないまま進む
・私はしてあげているのに、娘が謎ではなく、ならアプローチを変えてみる、専門家や事例を集めてみるなどが必要では