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秋田出張を台無しにするくらい、人生を"いい意味"でぶち壊してくれたある1冊。
「やりたいことが多いのに、何にもできない…」
そう悩んでいた。そうその本に出会うまでは。
尊敬している人から「この本、今の古山くんにオススメだよ」と紹介された。
「ありがとうございます、早速購入してみます」
そう言って、Amazonでポチり、次の日には届いた。とっても便利の時代である。ちょうど、数日後に、秋田県に仕事で出張に行くことになっていたから、そのタイミングに持っていけたら、ベストだと思っていた。
届いた瞬間に、本を読もうと思ったが、我慢した。
そう私は、楽しみは最後にとっておくことができるタイプの人間である。
秋田出張当日、新幹線に乗ると、「早速、本を読みますか」とカバンをゴソゴソ漁り、冒頭を読み始める。
「え、著者の人、臨床的には亡くなったの?」
その本の冒頭には、著者の人生のV字回復ストーリーが書かれているのだが、交通事故になってしまい、心肺停止をしたようだ。そこから、蘇生したと書かれていた。
急に怖くなった。新幹線の中では、到底読み進められないなと思った。怖口なった。
内容が怖いということではなく、
そんな体験をした著者が書いた内容を読んだら、私の人生そのものがガラリと変わってしまいそうだと、思ったからだ。
思わず、本を閉じた。新幹線の中では、読んではいけない気がした。人生が確実に動いていくと思っていたから、もっと落ち着いた場所で1ページ、1ページを読み進めていきたいと思った。
大嫌いなお化け屋敷に入るのとは、違った怖さがそこには、あった。
今までも、私は本を読んでいると、同じような感覚を味わう。
1000冊に1冊、あるかないか、そのくらいの確率ではないだろうか。運命の1冊。直感ですぐにビビッとくるそんな1冊。
少し読み進めただけで、
「あ、ダメだ。この本を読んだら、私の人生は、ガラリと変わってしまう」
そう体中に電流が走る。いつも、私は本を閉じて、「変わる」覚悟ができるまで、その本を放置する。
今回もそうだ。新幹線では代わりに、耳にイヤホンを入れ、セミナー音声を聞くことにした。
「なるほど、そうすればいいのか!」
セミナーの音声を聞いていると、学びが多い。
しかし、学んでいる間に、先程の本の続きが気になって気になって仕方がなくなっている自分に気づいた。
本の内容は、朝に関する本だ。
今まで早起きに関する本は、散々読んできた。でも、ダメだった。変われなかった。わかっていても、睡魔には勝てない。
一生、私は睡魔の奴隷だろうと、早起きを諦めていた。
きっと、知っている内容も多いだろう。
早起きするためには、夜に早く寝て、夜の22時以降はブルーライトをカットして、湯船にしっかり入って寝る。
今回もきっとそうなんじゃないの?
きっとそうだ。だから、焦って読む必要はない。
そう、自分に言い聞かせる。
秋田駅について予定までは、2時間のゆとりがあった。
そこで駅前のご飯屋さんに入り、ご飯(秋田こまち)、きりたんぽ、地鶏を食べようと思った。
「秋田といえば、ここらへんですよね?」
と観光客になった私はハイテンションで店員さんに話しかける。
「ありがとうございます。少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
「もちろんです」
私には、2時間もゆとりがある。
時間には、余裕を持って行動できる人間だ。
そっか、少し時間あるのか。そう思った。だったら、ちょっとだけでも、いいから、朝本を読み進めてみるか。せっかく時間があるのだから、有効活用するか。
そう言って私は「人生を変えるモーニングメソッド」というタイトルの本を読み進めていった。
「今変わらなければ、自分は決して変わらない。自分が進歩しなければ、人生は進歩しない。常に自分を成長させる時間を持たなければ、人生はよくならない。」
不満ばかり言っている私が、恥ずかしくなった。
事故で歩くことができない、という状態になった著者が、信じられないほど前向きに、未来を信じて生きている。
なのに、私は何をしているんだろう。
いや、何もしていないんじゃないか。胸が熱くなった。
店員さんが、秋田の名産を運んでくれる。
「おー!きりたんぽおいしいー!!」
と思っている自分と、本の続きを進めたくて仕方がない自分がいる。
秋田の美味しいご飯を、心底、堪能をできないなんて、
「なんで、このタイミングでこんな最高の本を勧めたんですか?」
と尊敬している人に、よくわからない複雑な感情になった。一切、相手は悪くないんだけど、それくらい体中で興奮している、痺れている。
秋田出張の夜、私は朝の4時には起きていた。
正確には、ベッドに横にはなって「寝よう、寝よう」と思っていたのだが、どうしても動きたい気持ちを抑えられなくなって、寝れなかったのだ。
現状の自分を破壊するためには、できることは山ほどあることに気づいた。気づいてしまったのだ。そう思ったら、動きたくて仕方がない。
それから私は、朝が好きになった。
早起きができるようになった。
決して、無理して朝を起きているわけではない。
勝手に、体が動いてしまっている。不思議だ。今まで朝本を繰り返し読んでも、「朝は苦手」と思っていた私が、
朝4時に起きて、自分磨きをしている。
信じられる?夢ではないだろうか?
そう思ったけど、現実なのだ。
朝起きると、生産性が信じられないほど増えた。
朝4時に起きることが習慣づいたときに、1冊目の「嫌いな人がいる人へ」の執筆オファーをいただいた。
あの本の大枠は、朝の4時から8時までの時間帯に生まれたと言ってもいいだろう。それくらい、朝の時間集中して文章を書いた。
今日、熱帯夜で全然寝ることができなった。
ふと、その本を手に取ってみたら、この本と出会ったことを鮮明に思い出し、いてもたってもいられなくなった。
時計を見ると、夜中の2時。
「夜中の2時は、朝の2時だよね。朝8時まで、自分磨きしよう」
なんて思って、勢い余って、2500字を超えるこの文章も書いてしまっている。
人の人生を変えるほどのエネルギーが詰まった本を、
ぜひ、一読してほしいと思う。
今回は以上です。
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