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悩みのない人なんていない。すごい人も例外ではない。
「古山さんは悩まないんですか?」
「毎日のように悩んで苦しんでいますよ」
「よかった、古山さんでも悩むんですね、安心しました」
このやりとりを最低でも100回はしてきた。
メンタルトレーナーをしている僕は、クライアントの悩みを解決し、よりいい人生になるようにサポートしている。
いつも明るく、元気で、前向きだ。
ただ、もちろん僕も悩む。悩むというか、悩んでばかりいる。どうやったら、もっと文章を上達できるのか、次はどんなチャレンジをしようか、クライアントの力になるのはどうしたらいいのか、もっと悩んでいるひとがメントレを受けたい!と思うためにはどうしたらいいのか、本当に悩んでいる。
直近だと、12月からダイエットをスタートした。4月末までに、理想の体型である68キロになるということで、マイナス15キロを達成する!という目標を立てた。
何度もダイエットを失敗し続けてきた僕は、正直この目標を決めたとき、怖くなった。何を食べるのも怖くなった。毎朝、体重計にのり、前日より少しでも体重が増えていると、口に入れるのが怖くなった。
ただ、この悩みで苦しんでいることをクライアントには見せない。
僕はプロだからだ。
クライアントのために、僕がいる。
それが僕の仕事の哲学だった。
僕の人生は順風満帆ではない。母親は乳がんになって、ちょっと悪いという話を聞いたとき、僕は病室で倒れた。気を失った。一瞬、記憶が途切れた。もしかしたら親が死ぬかもしれないと思ったら吐き気もきた。
ただ、クライアントと話すときには、明るく、元気に、いつもよりエネルギー量多めで関わった。
プロだからだ。それが僕の仕事の哲学だから、そう思っていた。
僕もこんな裏の部分もある。
さすがに親の件をクライアントに伝えると、ちょっと精神的な負担をかけてしまうと思うから言わないけど、
クライアントが「古山さんも悩んでいることを知ると安心する」ということであれば、もっと積極的に、僕の葛藤を伝えてもいいかもしれない、そうも思った。(言えるものは)
僕の哲学が少し変化しようとしている。
僕は、起きることにはすべて意味があると思っている。そう思いたいのかもしれないけど。
きっともっと自分の内側をさらけ出すこと、それが共感につながるということを学ぶために、クライアントは声をくれたんだろう。
ありがたい言葉。感謝。ひとりでは気づけなかったこと。
どれだけ素敵なひとも。
あなたの好きな人も、アイドルも俳優も。
アナウンサーも芸人も、みんな不安を抱えている。
あなただけではない。
あなただけではない。
あなただけではない。
これを忘れないでほしい。
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