令和6年読書の記録 塩崎省吾『ソース焼きそばの謎』
夏祭りの屋台で食べるあの味。バーベキューの締めの定番。カップ麺でも人気者・・・様々な形で親しまれるソース焼きそばだが、その起源は謎に包まれている。戦後の大阪発祥という通説は、果たして真実なのか?なぜ、醤油ではなくソースで炒めたのか?焼うどんとの関係は?明治時代や大正時代の史料を繙き、土地土地の味を食して聞き取りを重ねるうち、日本の近代化と絡み合う意外な来歴が浮かび上がる。特濃の歴史ミステリをご賞味あれ!全国60超のソース焼きそばをカラー写真で収録。
↑本書そで部分掲載の紹介文引用
「焼きそば名店探訪録」というブログを管理しておられる塩崎省吾さんによる焼きそばの原点を追いかける旅の記録。
私はこういう職人気質というのか、研究家気質というのか、とにかく真実を突き止めることに対して真摯な姿勢を曲げない方が大好きです。
身の回りには少しばかりかじった知識を弄んで立場の弱い人間に対して偉そうに通ぶってその知識をひけらかすタイプの人が多いので、余計に塩崎さんみたいな人の態度に涙が出るくらい嬉しくなるし、自分もこうでありたいと願うばかりです。
関心のない人にしてみたら「何をつまらないことに全身全霊注いどんねん」ということになると思いますが、つまらないかどうかを決めるのはあなたではなく塩崎さんです!別に私は特別興味がある分野ではないけれど、分野に興味はなくとも塩崎さんに興味がある。同じように焼きそばを突き詰めていきたいとは思いませんが塩崎さんと同じように突き詰めていきたいものはある。
なにしろ、そでの紹介文に書いてある疑問に対して読めば全て納得のいく回答が用意されています。塩崎さん自身が疑問に疑問で応じ、さらにその疑問を解決し・・というのを繰り返していく姿が気持ちいい。塩崎さんに限らずこの姿勢を持っている人が私は好きです。
読めば読むほど、ソース焼きそばが食いたくなります。京都のお店も何店か紹介されていたので是非とも行ってみたいと思う。興味の扉を開けてくれてありがとう塩崎さん、ありがとうハヤカワ新書。
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私はわくいまことです。
私の著書『1人目の客』や1人目の客Tシャツ、京都情報発信ZINE「京都のき」はウェブショップ「暇書房」にてお買い求めいただけます。
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