見出し画像

令和6年読書の記録 『わたしたちの心をつなぐふつうのことばたち』

#令和6年読書の記録
#わたしたちの心をつなぐふつうのことばたち
#キムイナ  ※キム・イナ
#訳
#たなともこ

面白い本を読めた喜び

 IVE、IU、SHINeeなど多数のアーティストの作詞を手掛けた、キム・イナ。待望の日本語訳。

 先の見えないありふれた日常を生き疲れないために、まるで「そう、それでいいんだよ」と耳元で囁いてくれるような言葉のプロが紡ぐ「魔法の言葉」たちに癒される。- ラジオDJ古家正亨

↑書籍帯より

 作詞家でラジオDJでもある1979年ソウル生まれのキム・イナさん。私はキム・イナさんのことを全く知らなかったのですが、最初の数ページを読むだけで、「言葉」の持つ力についてとても深く考え真摯に向き合っておられることがわかります。DJでも作詞家でもないけれど、ラジオ業界に身を置き、毎日noteに文章を投稿し、小説やエッセイを書いたりもする私としては、その言葉への向き合い方も含め、とても親近感を覚える人やな〜と思いつつ、最初のうちは「刺さる言葉」を見つけるたびにメモして読んでいたのですが、そうしているとメモばかりすることになり、全然読書が進まないので軽い気持ちで読み進めていくことにしました。
 こんなに心の奥のほうを突き刺してくる言葉たちを軽く触れただけで通り過ぎていくのは、ゴッホ展を解説も読まず音声ガイドもなしで立ち止まらずに見終えるのと同じ罪悪感があるのですが、同時に一気に気持ちのいい感性(言葉)を取り込む爽快感もあり、一言一句メモを取りながら時間をかけて読むのもいいけど、流し読みして雰囲気だけ味わうでも十分楽しめる一冊やなと思いました。キム・イナさんの話すラジオもそんな感じなんじゃないかとなんとなく想像します。どんな声かは全く想像もつかないですけど、心地いいサウンドと共に耳にやってくる小気味よいリズムの言葉の粒たち。そのまま右から左へ受け流してしまいそうになるけれど、時折「え?いま何て言った?」と改めてradikoで振り返りたくなるような、そんな番組をやってらっしゃるにちがいない。

 例えばランダムに何ページめかを開いてそこに書いてある言葉を毎朝読んでみたら、その日を生きる道標になってくれたりするような、そういう一冊である気がします。

#読書の記録 #読書 #読書感想文


京都情報発信ZINE『京都のき〜KEY OF KYOTO〜』と蠱惑暇(こわくいとま)こと涌井慎の著書『1人目の客』、1人目の客Tシャツは是非ウェブショップ「暇書房」にてお買い求めください。

というわけで、暇書房のウェブサイトは↓

#涌井慎 #蠱惑暇 #こわくいとま
#暇書房 #1人目の客 #京都のき

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?