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【感想】書籍「虚構推理」シリーズについて

「虚構推理」城平 京著

元々は、少年マガジンアプリ(マガジンポケット、略してマガポケ)で、電子コミックを読んだのが始まりでした。

簡単に、あらすじを申し上げますと、
幼い頃、妖怪にさらわれ、妖怪からもめごとの仲裁や解決を頼まれる「知恵の神」となった、一つ目一つ足の少女、岩永琴子と、2つの妖怪の肉を食べたことにより、不死、近い未来を確定させる能力を持つ青年、桜川九郎が、数々の怪異に立ち向かう話です。

その後、アニメ第1期を見て、小説を読みたくなり、計5冊の文庫本を購入して、通勤の合間に読んでいる最中です。

一番楽しいのは、岩永琴子と桜川九郎の掛け合い、でしょうか。
岩永琴子は、深窓しんそう令嬢れいじょうですが、九郎には結構、歯に衣着せぬ物言いをしますし、性的内容をにおわせる言葉を度々口にします。一方、桜川九郎は、岩永(琴子は自分の名前が言いにくいので、岩永と呼ばせてます。)のことを邪険じゃけんにするような様子を見せますが、心の中では、彼女は幸せになるべきだと思っています。

共に、自分に対する危険には無頓着むとんちゃくです。相手のことは思いやるのに、自分のことはどうでもいいといった様子があります。

そして、怪異に立ち向かう時は、妖怪などが関わっているのに、関わっているとは言えず、代わりに虚構きょこうを張り巡らし、それを蹴散けちらします。虚構を巡らすのは岩永、その虚構による秩序ちつじょたもてる未来をつかんでくるのが九郎です。

岩永は不死ではないため、もし彼女が死んだとしたら、別の「知恵の神」が選出されるということ、そして、彼女は感情よりも世界の秩序を保つことに重点を置かなくてはならない。それに九郎の存在は抵触ていしょくしかねないという問題を持っています。

一方、九郎は、同じ能力を持つ従姉の六花りっかの願い、人間になりたいという方法を模索もさくしますが、それによって九郎本人が人間になった場合、岩永と別れなくてはならないという未来が現れます。九郎の能力故に、岩永が共にいる可能性が高いからです。

それぞれの思いをはらみつつ、「虚構推理」の世界は展開されていくのです。

以上。説那せつなでした。

「虚構推理」シリーズの小説は、現在5冊出ています。コミックは第18巻が最新です。アニメは第2期が決定されてます。

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説那(せつな)
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