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【令和6年度のデジタル教科書】学習者用デジタル教科書の登録・管理用の統一フォーマット

令和6(2024)年度に本格的に導入実施を目指しているデジタル教科書。
現在、さまざまな会社がすでに独自の仕様で開発を進めており、先生や児童・生徒は教科書会社や科目ごとに都度アクセスしているため、一度の認証で複数会社の複数教材を閲覧できる状態を令和6(2024)年度では目指しています。

また、教科書会社ごとに仕様が違う現在の状態は、デジタル教科書へのアクセスのしづらさだけでなく、IDやパスワードの登録・管理の手続きも各社とそれぞれ行うことから学校関係者の負担となっています。
現在、令和6(2024)年度の本格的導入に向けて、デジタル教科書の登録・管理の手間を省くためのフォーマット統一に関する議論が進められており、令和4(2022)年3月26日に統一フォーマットの留意事項が公表されました。

学習者用デジタル教科書の導入・管理に関する統一化したCSVフォーマットの使用に係る留意事項

文科省HPより

学校関係者に向けて作成されている資料ですが、教材を提供する企業側も確認をしておきたい内容となっています。

1.基本情報

■実施内容

・学習者用デジタル教科書の導入・管理時に使用する CSV フォーマットの登録項目の統一化
・統一化した CSV フォーマットを用いて、一括して複数の民間事業者に情報を登録する

■運用開始時期

令和5年度:施行期間・本留意事項についても令和5年度から運用を開始
令和6年度:統一化した CSV フォーマットを本格的に運用

■令和4年度以前の登録情報の扱い

・令和4年度以前に特定の民間事業者に登録した情報は令和5年度以降も引き続き利用することができる。
・令和5年度にフォーマットが変更になる際、民間業者によっては再登録(同じ児童・生徒が2つのID/PWを保有する状態)となる場合もある。
「修正」する形で変更できる場合は、その対応でも可。

2.標準項目の登録条件

全ての民間事業者が 必ず処理・機能させる項目を標準項目(必須標準項目・任意標準項目)といいます。学校現場においては以下の標準に基づいて登録することが求められます。

① ユーザーID(user_id)について

ア.総論
 ・同じ学校内では同じの「user_id」を登録しないこと
 (異なる学校では同じの「user_id」となってしまっても登録可能)
イ.文字数
 ・7字~64 字で登録すること
ウ.文字種
 ・半角数字及び半角英小文字のみを登録すること

② SSO[シングルサインオン] 用 ID(sso_id)について

【総論】
 ・全ての民間事業者において「sso_id」を登録可能
 ・各民間事業者のビューアで登録可能なサービスプロバイダーは以下のとおり(令和4年3月時点)

【文字数・文字種】
 ・各民間事業者が採用するサービスプロバイダーの登録ルールに準拠すること

③ 利用者区分(user_type)について

【総論】
 ・半角数字(1 or 2)を登録すること(文字数は1字)
 ・「1」は学習者(児童生徒)、「2」は指導者(先生)等を意味する。


④ 入学年西暦(admission_year)について

【総論】
 ・半角数字4桁の西暦を登録すること

⑤ 表示名(nickname)について[任意標準項目]

【総論】
 ・同一学校内において同一の名称を登録可能
【文字種】
 ・JIS_X_0213(※)で定義される文字を登録可能
 ・文字種の組合せは自由
(例)半角数字、半角英字(小文字・大文字の双方が登録可能)、半角記号、全角文字等
 ・各民間事業者は「Unicode」で定義する範囲に対応することで「文字種」に係る要件を満たす。
 ・全角文字については、PC ソフトが異体字に対応している場合、異体字の登録も可能
【文字数】
 ・1字~64 字で登録すること

3.登録時に用いるデータファイル

ここでは、CSV フォーマットを用いて登録する際に必要となるデータファイルの形式等についての留意事項について掲載します。

①データファイルの形式について

・CSV(カンマ区切り)ファイル形式を用いること

②CSV ファイルにおける文字コード(文字符号化方式)について

※ 令和5年度以降は、UTF-8 を用いたCSV ファイル形式が標準となる。 
※ 令和4年度は Shift_JIS を用いたCSV ファイル形式のみに対応した民間事業者のビューアもあるので留意すること。詳しくは、各民間事業者の登録マニュアル等を確認すること。

【アップロード(データ登録)時における留意点】
 ・民間事業者のシステムにアップロードできるのは、文字コード(文字符号化方式)として UTF8 を用いた CSV ファイル形式である。
 ・UTF-8 を用いた CSV ファイル形式を作成・保存するため、最新バージョンの Microsoft Excel 等のソフトウェアを用いることが望ましい。
 ・古いバージョンのソフトウェアでは UTF-8 を用いた CSV ファイル形式を出力(作成・保存) できない可能性があり、これを民間事業者のシステムへアップロードする時、アップロード できなかったり、文字化けエラーとなったりする場合があるので留意すること。
 ・なお、最新のバージョンの Microsoft Excel 等のソフトウェアを用いて保存したCSV ファイルは、全ての民間事業者のシステムにアップロードすることが可能である。

【エクスポート(データ出力)時における留意点】
・各民間事業者のシステムから登録情報をエクスポートする際は、UTF-8 を用いた CSV ファイルが出力される。
・民間事業者のシステムからエクスポートされた CSV ファイルは一般に BOM付きと呼ばれる形式であり、Microsoft Excel 等のソフトウェアを用いて読み込むこと(閲覧・保存すること) が可能である。ただし、一部のソフトウェアでは正常に読み込めないこと(閲覧・保存でき ないこと)があるので留意すること。

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