中村恒太(なかむ〜)

教育会社勤務:男の子2人の父。 教育学部を出たけど、学校の先生にはならずに教育業界の営…

中村恒太(なかむ〜)

教育会社勤務:男の子2人の父。 教育学部を出たけど、学校の先生にはならずに教育業界の営業マンをしていました。2021年度から初めてマーケティングの仕事をすることになって、また新しい視点から学校・教育とお付き合いできればと思っています。

マガジン

  • ブラックボード:教育情報まとめマガジン

    気になった教育ニュースをまとめています。週1回程度(土・日)の頻度で更新します。 先生方や教育業界に勤める人を対象に、ちょっとだけ専門的な内容の教育ニュースをピックアップしています。

  • 教育業界で働いてるけど、子育てには悩む

    教育学部を出て、教育業界に入って、教育の情報も収集してるけど、子育てはやっぱり悩んでます。 あっ!学校の先生ではありません。 息子2人(小1と年小)の父親です。 もう一つのマガジンでは教育情報について真面目にまとめていますが、こちらでは普段子育てや教育について感じたことを綴っています。 ブラックボード:教育情報まとめマガジン https://note.com/koutanakamra/m/m55d2cda3ea2b

最近の記事

理工系学部の再編と大学入試の動き〜女子枠増加など〜

現在、デジタルや脱炭素といった特定の成長分野における動きが活発化しており、内閣府や文部科学省でも教育分野におけるさまざまな取り組みを進めています。 この流れを受け、大学側も少しずつ変化を見せてきており、学部再編や入試における募集定員の在り方を変える動きも出始めています。 大きく分けると以下の2つの文脈で取り組みが進められており、これらの動きは今後、大学入試の志望者動向に変化を与える可能性があります。 ・理工系学部の女子比率を高める取り組み ・理系人材の確保と育成、(大学

    • 23年度大学入学共通テスト_予備校解説まとめ(1・2日目)

      23年度大学入学共通テストについて昨年、一昨年に続き、まとめてみました。 今年の特記は、以下のようになるかと思います。 ・「英語[リーディング]」は予備校によって評価が分かれる ・昨年度まで平均点が高かった「世界史B」の難化 ・昨年度、大きく平均点を落とした「数学I/IA/Ⅱ/ⅡB」の易化 ・昨年度、大きく平均点を落とした「生物」は、予備校によって評価が分かれる。 ・「地学」は予備校によって評価が分かれる 2023年度の共通テストを分析している書く予備校のページは以下にな

      • 大学入試センターがコンピュータで実施する試験について報告書を公表

        2022(令和4)年6月、独立行政法人大学入試センター(以下「大学入試センター」)が「CBTでの「情報Ⅰ」の出題に関する調査研究について(報告)」という報告書と、「個別大学の入学者選抜におけるCBTの活用事例集」という報告書を同日に公開しました。 CBT(Computer-based Testing)とは、各種パソコンを用いて行われる試験全般を指し、大学入試センターでは、2011(平成23)年ごろから国内外の動向を踏まえて研究を進めていたようです。 2013(平成25)年の

        • 小・中・高の英語教育の実施状況調査〜令和3年度〜

          2022(令和4)年5月24日に公立の小学校・中学校・高等学校等における英語教育の実施状況についての調査結果が公表されました。 この調査は2013(平成25)年度から毎年実施されている調査です。2020(令和2)年度の調査はコロナの状況もあったため、実施されていませんでしたので2年振りの調査となりました。 2017(平成29)年3月に小学校及び中学校、2018(平成30)年3月に高等学校の新学習指導要領が告示されてから、英語教育がどのように変化したのかについて調査し、今後の

        理工系学部の再編と大学入試の動き〜女子枠増加など〜

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        記事

          教員免許状の更新制廃止〜令和4年7月1日施行 〜

          2022(令和4)年5月11日、参議院本会議において「教育公務員特例法及び教育職員免許法の一部を改正する法律案」が可決、成立しました。これにより、教員免許状の更新制に関する記述が削除され、更新制が廃止ということになりました。 この法律は2022(令和4)年7月1日から施行されますが、更新制の廃止とは具体的にどのようななのかということについて今回はまとめていきたいと思います。 1.教員免許状の更新制の廃止を具体的に書くと本記事では、便宜上「教員免許状」と記載していますが、「普

          教員免許状の更新制廃止〜令和4年7月1日施行 〜

          高等学校探究プロジェクトについて調べてみた〜各教科と探究をつなげるプロジェクト〜

          2022年度に入り、高等学校においても新しい学習指導要領が1年生から順次適用されはじめています。科目も新しくなり、以下のように「探究」がついた科目が多く新設されました。 新設されたばかりということもあり、まだまだ授業実践などは少なく、これらの変更は先生方にとっても新しいチャレンジになっているのではないでしょうか。 そのような状況下において、東京学芸大学が高等学校における授業や先生方の教育モデルを開発・普及するプロジェクトとして「高校探究プロジェクト」を2021年12月に立

          高等学校探究プロジェクトについて調べてみた〜各教科と探究をつなげるプロジェクト〜

          海外は「子ども」に関するデータをどう扱っている?〜教育・保育・福祉・医療等〜

          2021年9月にデジタル庁が創設され、「こども」に関する情報・データを連携していくための検討プロジェクトチーム(こどもに関する情報・データ連携 副大臣プロジェクトチーム)が組織されています。 各所に分散している教育・保育・福祉・医療等のデータを連携し、支援が必要な家庭や子どもを見つけ、プッシュ型の支援をしていくことを目指しています。 データを連携するといっても、留意点は多くあります。 会議メンバーの赤池内閣府副大臣は、「教育や福祉をはじめとする情報は、まさに国民、住民のプラ

          海外は「子ども」に関するデータをどう扱っている?〜教育・保育・福祉・医療等〜

          【令和6年度のデジタル教科書】学習者用デジタル教科書の登録・管理用の統一フォーマット

          令和6(2024)年度に本格的に導入実施を目指しているデジタル教科書。 現在、さまざまな会社がすでに独自の仕様で開発を進めており、先生や児童・生徒は教科書会社や科目ごとに都度アクセスしているため、一度の認証で複数会社の複数教材を閲覧できる状態を令和6(2024)年度では目指しています。 また、教科書会社ごとに仕様が違う現在の状態は、デジタル教科書へのアクセスのしづらさだけでなく、IDやパスワードの登録・管理の手続きも各社とそれぞれ行うことから学校関係者の負担となっています。

          【令和6年度のデジタル教科書】学習者用デジタル教科書の登録・管理用の統一フォーマット

          広島県が公立高校入試を新しくする〜令和5年度入試〜

          広島県教育委員会が令和5年度の公立高等学校入学者選抜(以降、公立高校入試)を新しくすると発表し、その詳細をYouTubeで公開しました。令和4年度に中学3年生になる生徒を対象とした入試で、入試日程の変更や調査書の簡素化、自己表現といった新しい取り組みを始めるようです。 YouTubeには広島県教育長の平川理恵氏自らが出演し、改革の意義などを自ら説明されています。 今回は、YouTubeの内容を元に広島県教育委員会の新たな取り組みをまとめてみました。 1.どうして入試を改

          広島県が公立高校入試を新しくする〜令和5年度入試〜

          2024年度以降の大学入試における調査書についてのまとめ

          2022(令和4)年度から高等学校では新学習指導要領が施行され、2024(令和6)年度に実施される大学入試でも大きな変更が予定されています。 近年、文部科学省では各大学の入学者選抜が多面的・総合的に評価されるものとなるよう、その方向性を示しています。 その実現に向けて以下のようなことを高等学校、大学関係者間で考え方を整理し共有した上で、取組みを進めることが必要であるとしています。 「学力検査以外の選抜方法」 「選抜資料の活用の在り方」 「選抜区分(一般・総合型・学校推薦型)

          2024年度以降の大学入試における調査書についてのまとめ

          noteと岩手県教育委員会が連携〜探究活動にnoteを使う意義とは?〜

          2022年度から高等学校で新しい学習指導要領が施行されます。「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」へと名称を変更ことに代表されるように「探究」という言葉が多くの新しい教科・科目名で使われます。 この探究的な学びをサポートするための取り組みとして、noteと岩手県教育委員会の連携が2022年2月18日に公表されました。 今までも探究的な学びに関する動きはありましたが、本格的に始動する次年度に向けて各所で動きが活発化してきているように感じています。 今回は、noteと岩

          noteと岩手県教育委員会が連携〜探究活動にnoteを使う意義とは?〜

          高校の新学習指導要領スタート〜普通科の改革が進められようとしている〜

          2022年度から高等学校で新しい学習指導要領が施行されます。 1人1台端末の環境整備が小学校・中学校に続き高等学校でも進められることや、「情報Ⅰ」「総合的な探究の学習」「歴史総合」「公共」などの新しい教科・科目がスタートすることに注目が集まっています。 このような環境整備やカリキュラム変更以外にも、このタイミングで高等学校教育の制度改正が進められようとしています。すでに、学校教育法施行規則、高等学校設置基準、高等学校通信教育規程等の一部改正等も行われており、2022(令和4

          高校の新学習指導要領スタート〜普通科の改革が進められようとしている〜

          2024年度以降の国立大学入試科目に「情報Ⅰ」決定〜6教科8科目を原則に〜

          2022(令和4)年1月28日に国立大学協会が、2022年度の高校1年生(現中学3年生)が受験生となる2024年度(2025年実施)の入試科目に関する基本方針を公表しました。 一般選抜の受験生に対し、教科「情報」(科目名は情報Ⅰ)を加えた6教科8科目を課すのを原則とするとの方針を正式決定したとのことです。 情報はまだまだ少ないですが、今ある情報だけまとめて、過去の入試科目変更で起こった事態からどのようなことが起こるのかを考えて見ました。 1.国立大学協会資料、「情報」に関

          2024年度以降の国立大学入試科目に「情報Ⅰ」決定〜6教科8科目を原則に〜

          こどもの情報・データ連携って何しようとしている? 〜情報・データは、一元化ではなく連携〜

          現在、日本は「デジタル立国」に向けた課題の整理などを行っています。 2021年9月にはデジタル庁を創設し、各省庁との連携をおこなっていきながら、官民のインフラを今後5年で一気呵成に作り上げることを目指しています。 この大きな流れの一つとして、教育・保育・福祉・医療等の「こども」に関する情報・データを連携していくための検討プロジェクトチームが組織されています。 今回は、このプロジェクトチームが目指している内容について取り上げていこうと思います。  1.こどもの情報・データ

          こどもの情報・データ連携って何しようとしている? 〜情報・データは、一元化ではなく連携〜

          22年度大学入学共通テスト_予備校解説まとめ(1・2日目)

          22年度の大学入学共通テストが終了しました。大手予備校の分析結果が出ましたので昨年に引き続きまとめてみました。 2022年度の共通テストを分析している各予備校のページは以下になります。 1.各予備校難易度比較表(1・2日目)2.各科目特記まとめ(1日目)●英語(リーディング) ・英文、リード文、図表等の総語数は昨年から約500語増加し、約4400語。設問選択肢等の総語数は昨年と同程度の約1500語。[代ゼミ] ・出題内容は、「動物園のウェブサイト」「図書館利用に関するポ

          22年度大学入学共通テスト_予備校解説まとめ(1・2日目)

          「教育データ利活用ロードマップ」の対照表を作成してみた~「検討状況」から「決定版」で何が変わった?~

          2022(令和4)年1月7日に、デジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省は、「教育データ利活用ロードマップ」を作成し、公表しました。 筆者は、2021年11月にこのロードマップが検討状況として公開した資料をまとめた記事を投稿しました。 今回公表された資料は、2021年11月の資料に対して国民から意見を取りまとめて作成された決定版となります。 この記事では便宜上、2021年11月資料を「検討版」、今回公表された資料を2022年1月資料を「決定版」としてまとめていこうと思いま

          「教育データ利活用ロードマップ」の対照表を作成してみた~「検討状況」から「決定版」で何が変わった?~