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Microsoft、教育サービス総まとめ&新しい取り組みを発表

日本マイクロソフトは21年4月15日、「Microsoft Education~ICT環境の活用に向けて」と題し、GIGAスクール構想を含めた同社の取り組みについて記者説明会を行ったそうです。
多くのメディアが取り上げていましたが、よく読んでみるとMicrosoftがこれまで行ってきた教育に関する取り組みやサービスを体系的に理解することができ、さらに新しい取り組みについても情報が整理できるような内容でしたので、今回は情報をまとめてみることにしました。

<参照元メディア>
▼ICT教育ニュース
https://ict-enews.net/2021/04/16microsoft-4/
▼Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4476d941e8b73bbaa5dc18cba109948f38f1f3d
▼ITmedia PC USER
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2104/16/news116.html
※一部記事で、閲覧期間が過ぎている可能性がございます。

1.先生向け・自治体向けサービス

<既存サービス>
▼ Microsoft教育センター
▼ マイクロソフト認定教育プログラム
▼ GIGA Start Program

<Newサービス>
▼ Microsoft Education 授業・学校活用素材集 ※2021年6月公開予定
▼ Microsoft Educator Local Community ※未定

▼ Microsoft教育センターMicrosoft教育センターとは、教員向けの学習プラットフォームで、60以上の教員向け自習動画教材を用意しています。月に4,000人ほどの先生が利用しているそうです。

▼ マイクロソフト認定教育プログラムマイクロソフトが公式に運営する日本全国の ICT 活用を推進する教員を支援するプログラムです。上記した「Microsoft教育センター」でトレーニングを行い、クイズに正しく答えると、マイクロソフト認定教員(MIE)と認定されます。現在、10,943名の認定者がいるとのことです。(2021年4月15日現在)
MIEの中でも教育の変革を目指す教育者289人をマイクロソフト認定教育イノベーター(MIE Expert[MIEE])と認定し、情報発信の担い手となっていただいています。
日本マイクロソフトでは、令和5年までにMIEを10万人、MIEEを1,000人まで増やしていきたいとのことです。

▼ GIGA Start Program自治体に無償の教員研修プログラムを提供するサービスです。研修プログラムは、オンライン学習(e-Learning)教材と、教員向けの研修が用意されています。累計2万5000人以上が研修に参加したとのことでした。
教員向け研修は、管理者向け研修(教育委員会向け)推進リーダー向け研修(教職員向け)の2種類用意され、下記5社が研修提供パートナーとなっています。
・株式会社内田洋行
・NECマネジメントパートナー株式会社
・エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ株式会社
・富士通エフ・オー・エム株式会社
・一般社団法人プロトレ

▼ Microsoft Education 授業・学校活用素材集 ※2021年6月公開予定
マイクロソフトでは、上記の3つの取り組みに加え、2021年6月には教員向け活用ポータルとなる「Microsoft Education授業・学校活用素材集」を公開する予定です。
この活用ポータルでは、「実践例や教材、指導案を提供するほか、文部科学省によるGIGAスクール構想関連の情報発信サイト『StuDX Style』との連携も視野に入れている」とのことです。
(関連記事:StuDX Styleを調べて見た)

▼ Microsoft Educator Local Community
マイクロソフト公認のコミュニティ活動として、地域に根ざしたオフライン・オンライン双方のローカルコミュニティ「Microsoft Educator Local Community」を用意していくようです。

2.生徒向けサービス

<既存>
▼ Minecraft: Education Edition(教育版マインクラフト) & Minecraftカップ2020
▼ 
Microsoft MakeCode
▼ 
楽しもうOffice(小中学生版)<21年度以降>
▼ Hacking STEM(日本語版)
▼ 
楽しもうOffice(高校生版)
▼「きみの学びが、世界を変える」プロジェクト

▼ Minecraft: Education Edition(教育版マインクラフト)& Minecraftカップ2020
ものづくりゲームの一種であるMinecraft (マインクラフト・略称「マイクラ」)を、プログラミング教育・情報教育・協同学習などの教材として使えるようにした教育向けのバージョンです。
2020年には、Minecraftを利用したコンテスト「Minecraftカップ2020」を開催し、参加者が「未来の学校」をテーマに将来の理想の学校を企画しました。

▼ Microsoft MakeCode
MakeCodeは、様々なプログラミング学習ツールを動かせる、プログラミング学習用のプラットフォームです。ブロック型の指令を組み合わせてプログラミングを体験できたり、実際にJavaScriptというプログラミングコードを書いてプログラミングをすることができます。
micro:bit / Minecraft / LEGO® MINDSTORMS® Education EV3など、様々なものをプログラミングして動かすことができます。

▼ 楽しもうOffice(小中学生版/高校生版)
学習用ドリルや自由研究用などの各種テンプレート、Microsoft Teams用のバーチャル背景の提供をしています。高校生版も最近用意されたようです。保護者のサポートツールとしての役割も果たしています。

▼ Hacking STEM(日本語版)

全世界200ヵ国でしようされているSTEM教育用の教育コンテンツで、2021年4月から日本語版を実装したそうです。

▼「きみの学びが、世界を変える」プロジェクト

高校生に向けた情報提供サイトで、生徒の主体の新しい取り組みの紹介、学びを支援する情報提供、多様化する生徒への支援などがまとまった情報サイトを今後運用していくとのことです。

3.保護者向けサイト

Microsoftは、保護者向けに関する情報についても紹介していたようです。
3月には、PCの持ち帰り学習時に安心してPCを使えるためのマニュアルを公開しています。
(関連記事:1人1台端末、持ち帰る!?〜Apple、MS、Google、それぞれのOSで準備しておくことは?〜)

また最近では、保護者からのアクセスが急増しているMicrosoftの一般消費者向けの情報サイト「Microsoft atLife」でも、ペアレンタルコントロール(親が子どもの代わりにアクセスできるサイトなどの権限をコントロールする機能)を含めたPCの設定や操作の基本などの情報を提供しているようです。

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