【ビジネス書要約ブログ】科学的にラクして達成する技術レビュー。目標達成できる人、目標達成できない人の違い
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今回の記事も自身のアウトプットという目的でのnoteです。
新入時からこれまでで150冊読んできた中から、メモをぱらぱら見返しながら書籍の紹介記事を書いてまいります。最近も読書が増えています。
本日は最近読んだ「科学的にラクして達成する技術」のレビューです。
タイトル帯に「正しく振り返る力こそ最強の成長スキル」とあるように”できるサイクル”の作り方、実践方法を具体的に説明しています。
タイトルだけみると怪しく、中身が無いように見えてしまいますが十分に充実しているので逆に騙されないでください。
こちらもAmazon Kindle Unlimitedで無料で閲覧できましたのでお勧めです。
科学的にラクして達成する技術 個人的評価:☆☆☆☆☆
まじめに仕事をしている人ほど、「何をやっても続かない……」「成長しないなぁ」とつい自分を責めがち。
本書はそんな方に向けて、認知心理学や行動科学の豊富なノウハウと事例をもとに「科学的にラクして目標を達成できる方法」を教える本です。
▼ 1万5000人以上のデータから導き出されたノウハウ
著者が、認知心理学や行動科学の膨大な知見と、現場での実践を踏まえ、目標達成のコツとエッセンスをぎゅっと凝縮したのがこの本。
いま、働く個人やチーム、会社を取り巻く劇的な環境変化を乗り越えて、ラクして達成・成長するためのノウハウが詰まった一冊です。
1.本書での基本的な考えかた
目標を達成するために本当に必要なのは、「基礎的な技術」を身につけることだけであり、知っていれば誰でもマスターできるものである。
(1)目標を立てる技術
あるべき姿に対する現実とのギャップ(=問題)に対して、優先して取り組むべき”課題”と、その成果・達成納期・達成基準が揃っているか。
※そもそもの目標に関する大前提です。ここが脆いと、その後の行動で何をしても上手くいかないと認識しています。
(2)行動を続ける技術
目標は「〇〇しない」などネガティブな言葉ではなく、ネガティブな行動を発生させないためにどんな行動をとったら良いかで考える。
例)NG「ミスしない」⇒OK「事前に××をして、先輩と相談する」
(3)経験を振り返る技術
1つ1つの仕事をやりっぱなしにしない。起きたことやその原因を客観的に検証して、進捗管理をして「なぜうまくいかないのか」「もっと良い方法はないか」と追及すること。
※個人的にもとても重要だと感じる反面、やはりこれは日々の業務に追われている中では難しいことです。意図的にこの時間を設定することが必要かと思いました。
(4)人と学びあう技術
目標達成できる人は、周りを巻き込むことがうまい人。自分の状況を周囲と共有し、他社から多くを学び取ろうとすること。
(5)自分の軸を見出す技術
効果的でない行動は簡単なものに変える。最初からベストな方法が見つかるはずはなく、最適な行動を徐々に探していく。
2.目標を立てる技術
図1 目標の立て方のロードマップ
(1)目標の正しさ
①いつまでに達成するかの期限があること。
②自身の目標は「達成したときに自分はどんな姿にステップアップしているか」を考えて設定する。結果、自分の可能性に期待できるようになり、成し遂げたいと思える。(=自分自身の目標となる)
(2)目標の作り方(問題・課題・成果を揃えること)
★最も重要かと思います。弊社でも同じフレームで思考します。
①問題を洗い出す。
②最優先の問題を選ぶ。
1)重大なリスクをもたらす懸念のあるもの
2)業績へのインパクトがあるもの
3)解決しないと次のステップに行けないもの
※現場の方々との信頼構築の一手として、まずは簡単な問題に着手するのも現実的な考え方かと思います。
③課題を設定する(原因の追究)
「なぜその問題は発生しているのか」という問いを突き詰めていったとき、判明した根本原因が”取り組むべき課題”となる。
例)地区1回戦で負ける。 なぜ?
⇒エラーが多くて試合になっていない。 なぜ?
⇒足腰が弱い。
となった場合、その時初めて「足腰を鍛える」というアクションを実施するフェーズとなる。(と、本では書かれていますが、この例はあまり好きではないです笑)
たまに使われるのが特性要因図です。こちらの図は成績が伸びないという事象に対する要因を分解しています。
④成果を明確にする。
誰でも同じように判断できる「達成基準」が必要である。
例)次の春季大会1回戦ではエラーゼロの試合をする。
☆さらに、目標楽に達成するには別の方法で成果を出せないかを考えることで仕事の生産性が大きく変わる。目標達成のための手段を「目的化」せず、近道で到達できるようにする。
3.経験を振り返る技術
図2 経験の振り返り方のロードマップ
(1)自分を肯定的にみる
「できなかったこと」を見るのは心理的に気持ちの良いことではないため、やる気が逓減していきかねない。⇒自己肯定感が下がり、だんだんと深い思考ができなくなる。
「できたこと」を事実として、自分を認めることで「自分にもできるんだ、変えられるんだ」と成長欲求のスイッチを入れていく。
(2)メタ認知による自己の観察
人は通常、他人には見せ切らない心の奥底がある。
自分を素直に見つめることは客観的な観察(=メタ認知)ということである。
ある感情が生まれたとき、その感情を観察して「なんでこのような気持ちを抱くのか」と理由を考える。
「自分はこういう状況になると、こういう感情になるんだな」と知ることで、冷静になれる。さらにその後の行動もコントロールできる。
☆コチラはまさに認知行動療法だと感じました。馴染みがないとオカルトとか精神論と感じてしまいがちですが、これは感情コントロールの技術だと考えています。
4.まとめ
目標を達成するための「基礎的な技術」は、知っていれば誰でもマスターできる。
(1)目標を立てる技術
あるべき姿に対する現実とのギャップ(=問題)に対して、優先して取り組むべき”課題”と、その成果・達成納期・達成基準が揃っているか。
(2)行動を続ける技術
目標は「〇〇しない」などネガティブな言葉ではなく、ネガティブな行動を発生させないためにどんな行動をとったら良いかで考える。
(3)経験を振り返る技術
1つ1つの仕事をやりっぱなしにしない。起きたことやその原因を客観的に検証して、進捗管理をして「なぜうまくいかないのか」「もっと良い方法はないか」と追及すること。
(4)人と学びあう技術
目標達成できる人は、周りを巻き込むことがうまい人。自分の状況を周囲と共有し、他社から多くを学び取ろうとすること。
(5)自分の軸を見出す技術
効果的でない行動は簡単なものに変える。最初からベストな方法が見つかるはずはなく、最適な行動を徐々に探していく。
目標達成にむけて、私がポイントと思った箇所だけを抜粋しました。
全体が気になる方はぜひご覧になってください。
認知行動療法にまで触れている本は珍しく感じたのでオススメです。
Amazon Kindle Unlimitedで無料で閲覧できます。
以上