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もふもふ恋しい季節のおともに/鈴森丹子「おかえりの神様」シリーズ

「ただいま」に「おかえり」が返ってくる。それって、すごく安心する。

「おかえりの神様」シリーズは、鈴森丹子さんの、神様と人間の交流を描いた物語です。

人生の中で出会う、悩みごと、憂いごと、迷いごと。
そんな葛藤を抱える彼らが出会ったのは、可愛い小動物の姿をした、個性的な神様でした。
特別なことは何もしてくれないけれど、今日の出来事や悩みごとに耳を傾けてくれる神様たち。もふもふが癒しをお届けする、ほっこり連作短編集です。


この本はこんな人におすすめ

①癒しが欲しい
②あたたかい気持ちになりたい
③動物が好き

それでは、本作の魅力をご紹介していきたいと思います、ぴょん!

もふもふな神様たち

このシリーズに出てくる神様たちは、可愛い小動物の姿をしています。神様らしい特別な力は全くなくて、家事をしてくれたり、ただ話を聴いてくれたり、一緒に晩酌してくれたりと、その在り方は様々です。
しかし、時に思わずはっとさせられて、心にじんわり沁みるような言葉をかけてくれる存在でもあります。個人的には、たぬきの「ポコ侍」が可愛くて推しです。

人間ドラマにも注目

このシリーズは連作短編になっており、登場人物が所々でリンクしています。
そんな部分を探すのも楽しく、私は関係図を紙に書きながら読み返したりもしました。人生、大変なことや迷うこともあるけれど、楽しいこともたくさんある。

「人生って、悪いもんじゃないな」と思わせてくれる場面もあり、ほっこりします。恋愛要素が多めで、派手な展開もありませんが、ゆるりと読めるので重厚な本の息抜きにもぴったりです。


このシリーズは、ほっこりもふもふ、ふわふわした表紙のイラストにひとめ惚れしてジャケ買いし、今も面を表にして本棚に飾るほど大好きです。

寒い冬は、あたたかい部屋でホットドリンクを飲みながら、個性豊かな神様たちに癒されてみてはいかがでしょうか? ぜひ読んでみてください、ぴょん!


(2021年12月5日にはてなブログで公開した記事を、一部加筆修正しました。)

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