見出し画像

掲載されなかった原稿

某テレビ局さんの報告書を読んで。

私はライターとして、「書き上げた原稿を納品してから没った」という経験が何度かあります。それはすべてインタビュー記事でした。

インタビュー取材には「何のためにやるのか」という目的があるので、質問事項等もそれに沿って用意します。この段階でインタビュイー(取材の受け手)と掲載媒体側に意見の相違があった場合は、取材を行う前に企画自体が没るので、私たちライターの出番はなく終わります。

いっぽうで、インタビューの後で初稿が上がり、校正が済み、媒体側としては納得のいく状態になった段階でインタビュイーに確認を依頼すると、インタビュイー側に不満が出てくることもあります。

この段階で不満が出る場合、「およそ交渉の余地がない」ほどの齟齬が表面化するというより、「ここをもう少しこうしてくれれば納得できるけど、この点だけがどうしても気になる」という形のご不満が多いように思います。

媒体側が柔軟に対応できれば、掲載にいたることもあります。

いっぽうで、媒体側が「掲載するのはうちだからね! 報酬払うのはうちだからね! うちの好きにさせてもらう!」という方向に進んでしまうと、こじれますね。

もちろん、ライターの私のまとめ方がおかしかったり、インタビュイーの一番の不満が私であったり、というケースもあるのかもしれません。その場合は、初稿が上がるまでに、何かのもめごとが起きるので、「書いた後で没る」という流れには、ほぼならないでしょう。

もし、私と媒体という二社間の取引だったら、もっと早くスムーズに齟齬を修正できたり、あるいは物別れに終わったりと、結論が出るのも早いのです。関わる人数が多くなればなるほど、

・情報が行き届かない
・何か不満があったとき、誰に伝えていいかわからない
・誰かがひどく我慢していることが、なあなあになってしまう

ということが起こり、最後の最後にがーんと爆発する傾向があるのかもしれませんね。

私たちライターの仕事は「情報の伝達」なので、独創性のある作品を生み出す先生方とはかなり立場が違います。それでも、同じものを見て同じ時間を共有したはずの人間同士に、行き違いが起こることがあります。

心の中にあるキャラクターや風景を人に伝える先生方は、もっと大変な思いをしているのだと思います。

…まだ、うまく言葉にはできないけど、心していかなければなりません。

河野陽炎へのご相談

私はコンテンツプランナーとして以下のポジショニングを意識しています。

・コピーライターやコンテンツプランナーとして企業の情報発信をお手伝いした実績が最近4年で150件以上ある
・遠隔地のお客様のご相談実績が豊富(出張可能、ZOOM, Slack, Chatwork, Messenger使用)
・大規模な企業や中小企業診断士などの資格を持つ先生に比べて、安価な料金を設定している
・学習塾、習い事、パーソナルジム、ダンス教室、鍼灸院のような「一度入会した人に継続して利用してもらうサービス」のご相談を得意としている
・SNSやメールマガジンなど特定の方法の相談だけに対応するのではなく、様々な情報発信の手段について、採用の可否から運営方法まで総合的に相談に対応できる
・ウェブや紙面での情報発信だけでなくイベント・セミナーの開催のご相談にも対応可能である
・研修講師としての経験があるため、社員への広報・マーケティング教育を実施できる

ご相談は公式サイトから https://www.kagerou-prod.com/
サービス内容のページも設けました

自然に生徒が集まる教室に変える教室づくり
生徒が集まるダンス教室・バレエ教室づくり
「売らない本」で構築するお客様との信頼関係
士業・FPの方のニュースレター・メールマガジン制作

いいなと思ったら応援しよう!

河野陽炎|田舎の一人プロダクション
いただいたサポートは、ライター志望、フリーランス志望、地方在住で起業を考える皆さんに向けたセミナー運営費用などに使わせていただきます。