読書感想文【人を動かす】デール・カーネギー著
こんにちはコウカワシンです。
今回、デール・カーネギーさんの著書【人を動かす】を読んで学んだことを書かせていただきます。
本書は自己啓発本の原点と言われ、1937年に初版が発行されるとまたたく間にベストセラーとなり、累計で1,500万部を売り上げた本です。
本書はズバリ!「誰とでもうまくつきあうための30原則」を説いています。
誰とでもうまくつき合うための基本は?
誰でも「人間関係」に悩みを持っていると思います。
人とうまくつきあうために重視するべき基本的な考え方は次のとおりです。
批判をしない
相手の身になる
顔を立てる
これを見れば、「なんだそんなことか」という人もいるでしょうけど、これがなかなかできないものなのです。
たとえば、相手と意見が合わない場合、わたしたちはつい「自分の意見が正しい」という考えのもとで相手を批判したりしないでしょうか?
実は相手の方でも「自分の意見の正当性」をゴリ押しして、それが長引けば溝はなかなか埋まることはありません。
ですので、ここは自分の方から相手に譲歩して相手の身になって考えてみたり、相手の顔を立てる姿勢で臨んだほうが話がスムーズにいくものです。
でもこれは、ただ単に自分が折れて相手の言いなりになれと言っているのではありません。
相手を立てつつも良好な関係を保ったまま自分の意見を相手にも理解してもらえる姿勢が大事です。
誰とでもうまくつきあうために何をすべきか?
誰とでもうまくつきあうために必要なことは次のとおりです。
相手に関心を寄せる
相手に重要感を与える
議論を避ける
相手に関心を寄せるというのはいかなる場面にも生かすことができます。
議論が合わないときに相手の関心事を知れば対処法も考えられますし、商談のときにでも相手を知ることで有利な条件で取引できることもあります。
相手に重要感を与えれば、よりよい信頼関係を構築できる可能性もあるものです。
なぜこのようにしなければいけないかと言うと、「人間は誰でも自分に関心を持ってくれる人が大好き」だからです。
大好きだからこそ、こちらの意見を聞いてくれたり、譲歩してくれたり、有利な取引を提案してくれたりもします。
そしてもう一つ、議論を避けるのも重要です。
たとえ相手の意見が間違っていたとしても批判をせず、意見をしっかり聞いたうえで対処すべきです。
具体的にいえば、しっかりと相手の意見を聞いたうえで「ああそうか、そのような見方もできるよね。これは新しい視点だ」と相手をほめます。
それから、「これはわたしの経験なのだが、以前このような〇〇があったんだ・・・。それについて△△としてみたらうまくいったんだよ」と経験談を話します。
そのうえで、「君の意見とは少し違うけど、今回は△△でやってみるというのはどうだろうか。もしダメだったら君の提案をやってみようよ」とするのです。
これはけっして相手を批判しているのではなく、建設的な話し合いをするうえで、相手にも相談に乗ってもらいやすくなるのではないでしょうか。
どのようにして相手に好意を勝ち取るか?
それは次のようなことをやるべきでしょう。
笑顔で聞き手にまわり、相手にしゃべらせる
まずはほめる
相手の立場を理解する
どれも簡単なことのように見えますが、これが案外できている人がいないのではないでしょうか。
まず笑顔というのが大事で、笑顔でいると自然に相手から好意を勝ち取ることができます。
笑顔は相手の気持ちを和ませる効果があるばかりか、笑顔でしゃべることで相手に与える言葉の印象にも効果があります。
電話で話をするにしても姿が見えないにもかかわらず、笑顔で話をすることが好印象を与えると本書でも記されています。
そして、ほめられると人間はうれしいものです。
人間は、誰でも周囲の人に認めてもらいたいと願っていますし、自分の真価を認めて欲しいものだからです。
「自分は期待されている」「自分は認められている」と重要感を感じることができれば、協力的になってくれるものでしょう。
そしてもう一つ、相手の立場を理解するのも忘れてはいけません。
自分の意見を通すために、他人の感情や立場を踏みにじることを知らず知らずのうちにやってはいないでしょうか?
それだけでなく、弱い立場の相手を人前で平気で叱り飛ばしたりしたり自尊心を無視した対応をしていたら相手はこちらを信頼してくれません。
それよりも一言でも思いやりのある言葉をかけ、相手の心情を理解する努力は必要です。
「金持ち喧嘩せず」は金言
これらを照らし合わせると、なんだかストレスを抱えそうなことばかりかもしれません。
ですが、相手と争ってよい結果にならないのは、事実です。
だったらむやみやたらと衝突するのではなく、スムーズに話が進むように仕向けるのが賢いやり方ですよね。
戦略的に相手が即座に“イエス”と答えるような問題や質問を選び、相手の同意を得やすくするというのも一つの手でしょう。
そういった意味で、「誰とでもうまくつきあう」ために心に余裕を持たせるには、本書のような自己啓発書は読んでおいて損はないと感じました。
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