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若いとき体験した全然ちがうカレーライス

朝思い出した話し。
   25年ほど前に初めてホテルに泊まりに行った。名古屋のヒルトンだった。落合信彦さんの講演会があったのです。落合先生は良く良いホテルに泊まりなさいとおっしゃていた。
   
   公演も終わりお腹もすいてきた。何食べようとなった。私は恥ずかしがりで、若かったこともあり一人で飲食店にははいれませんでした。ホテルに帰りホテル内のレストランを利用しようにも勇気がありません。そこでいい考えが出てきました。
   ルームサービスたのもでした。
   生まれて初めての体験です。メニューを見てもあまり種類も無く、値段も高い。何を選んだかといいますと"カレーライス"でした。
 高級ホテルでカレーかと思いましたがそれが精一杯でした。
また、お酒を飲み出した頃だったので、ワインも頼みました。赤のハーフボトルです。なんでワインを頼んだかと言いますと、これも落合先生が良いワインを飲めと言っていたからです。

ピンポーンと鳴りました。
入ってきたのは、タキシードスタイルの若い男性スタッフです。
大きな手押し車に真っ白のテーブルクロス、そこには見たことの無い食器が置かれてます、ご飯とカレールーが別々にあったと思います。サラダ、らっきょ、福神漬、ピクルスがオシャレな皿に乗ってました。

   スタッフさんはまず試飲して下さいと言ってきた。慣れた手つきでラベルをとり、栓を抜きグラスに注ぎました。どうするれば良いか分からないので、とにかく口に入れました。次に何を言ったらいいかわかりません。
"宜しいでしょうか"と言ってきたと思います。
はいと答えたと思います。
全てをセッティングしてソムリエさんは帰っていきました。
   こんな食事したことありません。カレーなんですが、たいへん気分良く食事ができました。

家に帰り、母があんたなに食べたんと言ってきたので、カレーと言ったら。
そんなとこ行ってカレーかと言いケラケラ笑いました。
全然ちがうカレーやと言っただけでした。


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