見出し画像

2025/01/02(その2) 元旦の藤野先生ポストをめぐって:一精神科患者の視点から見えたもの

 そういえばまた3日風呂には入れずにいる私。
 せっかく元旦だし入るか。きっかけ、動機づけも大事。
 また耳鳴りとつきあっている。偽病でも仮病でもない。

 100m走ってへたばる人を1000m走ってへたばる人と単純比較できない。  
 1000m走れるのにわざと100mしか走れないふりをする人に誹謗されたくない。

 先日の藤野先生の怒りの有料記事案内ポストには「病気のふりをする人」に振り回される人々への憤怒がこもっています。

 本当に救われるべき患者が医療資源から疎外される、そんな現実を誰が推し進めているのでしょうか。推し進めている人々もいることは否定できません。

 もしその存在が否定できないとすればそれは、IFFの人々ではないでしょうか?一時期、自分達のリーフレットを臆面もなく各地の医療機関や福祉窓口に掲出させていた件の人々です。

 藤野先生もACやSSやIFFに懐疑的な医療者なので、ある意味まともな人だと私は思います。
 私も一「精神科ユーザー」だった身(今は一精神疾患者と思っている)としては、IFFとの関わりで家族関係を壊されそうになったし、財布が細っていくことに恐怖も覚え、リタリンとレキソタンという狂気の処方で操られていた。

 この問題は今後、藤野先生一人に留まらず、斯界に大きな波紋を広げていく一石であることは疑問の余地がありません。

 最後に一素人で一精神科患者として経験上付け加えておくと、本当に病んでいる人は薬の副作用に苦しんで減薬や断薬を試みて、病気の再発と障害の進行に更に苦しみ、薬の調整とリカバリー等の均衡点に至るまでかなり苦しんでいるのです。

 本物のうつ病や統合失調症と違い、仮病や詐病を用いる人はそんなをこと絶対に経験しません。

 その限りにおいて、診断書ばかり求めて傷病手当や休職を試みる、いわば詐病(真正の意味において病人ではない)は社会と医療の資源を枯渇させるばかりでなく、下手すると詐欺罪に問われるのではないか、というのが藤野先生ポストの行間からうかがえます。別の見方をすれば社会正義に資するものです。

 繰り返しになりますが、高血圧症や糖尿病の患者から定期的な適切な投薬を奪えば彼らは確実に寿命が縮みます。それと同じく、本当のうつ病や統合失調症の患者から適切な投薬の機会を奪えば、自ら命を絶つかも知れないほど疾病や障害は深刻になっていきます。
 かつてとある新興宗教集団が透析患者を拉致して医療から遠ざけ、死に至らしめた事件もありました。いまうつ病をめぐる詐病によって進行している社会現象は、この新興宗教集団の所業とどう違うというのでしょうか。違うというのなら大いに理解に苦しむところです。


2025/01/02(その2) ここまで

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集