徳を積むとは？小さな行いから始める心の豊かさ

2024年10月10日 12:51

1. はじめに

こんにちは、蓮城院副住職のコウブンです。今回は、ハスノハというお坊さんが答えるお悩み相談ウェブサイトに寄せられた質問に、私がお答えする形でお話を進めていきます。さあ、一緒に「徳を積む」ということについて、考えていきましょう！

まずは、20代の女性から寄せられた質問を見てみましょう。

「徳を積んだら天国に行きやすいとか日本人に生まれやすいとか聞きますが、医者とかになった方がいいんですか？徳を積むとか言われても虫を殺さない、とか、席を譲るとか小さなことしかできません。やはり、大きい方が良いのでしょうか？」

「徳を積む」って、なんだか難しそうに聞こえちゃいますよね。でも、実はとってもシンプルなんです。「良いことをする」ってことなんですよ。じゃあ、良いことって何？それは、誰かを笑顔にしたり、安心させたりすることなんです。難しく考える必要はありません。あなたの周りの人を幸せにする、それだけでいいんです。

「徳を積む」時に、「これくらい小さなことじゃダメかな...」なんて思うことはありません。実は、小さな行いこそが大切なんです。

たとえば、電車やバスで席を譲ること。「こんな小さなことで...」なんて思うかもしれません。でも、その行動で誰かがホッとした気持ちになれるんです。その人の一日が少し明るくなるかもしれない。そう考えると、とっても価値のある行動ですよね。

また、あなたが笑顔でいることも、実は大きな「徳を積む」行為なんです。あなたの笑顔を見て、誰かが元気をもらうかもしれません。「今日も頑張ろう」って思えるかもしれないんです。

医者になることは確かにすごいことです。多くの人を助けられますからね。でも、徳を積むのに医者になる必要はありません。どんな職業でも、どんな立場でも、徳を積むチャンスはたくさんあるんです。

たとえば、コンビニの店員さんが、お客さんに笑顔で「いらっしゃいませ」って言う。これも立派な徳を積む行為です。その笑顔で、疲れて帰ってきたお客さんが少し元気になるかもしれないんです。

大切なのは、自分の立場でできることを、心を込めてやることなんです。

「虫を殺さない」っていうのは、命を大切にする素晴らしい心がけですね。でも、ちょっと待ってください。もし危険な虫に襲われたらどうしますか？

命を大切にするのはとても大事なこと。でも、自分の命も大切にしなきゃいけません。危険な状況では、自分を守ることも必要なんです。

つまり、状況に応じて柔軟に考えることが大切なんです。「絶対に虫を殺しちゃダメ」なんて、硬く考えすぎないでくださいね。

徳を積むと、こんないいことがあるんですよ：

でも、これらを目的に徳を積むのは違います。純粋な気持ちで人のために行動する。そうすると、自然とこういういいことが付いてくるんです。

さあ、明日から始められる「徳積み」、いくつか紹介しますね。

「徳を積む」って、特別なことじゃないんです。あなたの日常の中に、たくさんのチャンスが隠れています。

大切なのは、目の前の人を少しでも幸せにしようという気持ち。その小さな行動の積み重ねが、やがて大きな幸せを生み出すんです。

さあ、今日から、あなたなりの「徳積み」を始めてみませんか？きっと、あなたの周りの世界が、少しずつ、でも確実に変わっていくはずです。

そして、そんなあなたの姿を見て、周りの人も「徳を積む」ことの素晴らしさに気づくかもしれません。そうやって、幸せの輪が広がっていく。素敵だと思いませんか？

みなさんの「徳積み」、応援しています！