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お悩み相談会:20歳で人生に飽きた?そんなあなたへ



はじめに

みなさん、こんにちは。蓮城院副住職のコウブンです。本日もお悩み相談会をお届けしようと思います。このお悩み相談会は、ハスノハというお坊さんがお悩み相談に答えるウェブサイトに寄せられたお悩みを、私コウブンが答えるというものです。なんだか楽しみですね。さあ、どんなお悩みが待っているでしょうか?


お悩み内容:「同じことの繰り返し」

今回のお悩みは、なんと10代の男性から寄せられたんです。若い方からのご相談って、実はあまり多くないんですよ。だからこそ、すごく興味深いんです。では、どんなお悩みなのか、一緒に見ていきましょう。

「人生は同じことの繰り返しに思います。落ち込んで元気になって頑張って、俯瞰して頑張ることに疑問になって、答えを出して、でもまた落ち込んで、私はずっとこの繰り返しです。趣味や好みがあることに熱中したり、自ら足を動かして行動する方ですが、人生はずっと同じことの繰り返しだと感じます。

ネガティブなことの押し付けで申し訳ないのですが、このことを最近ずっと思います。そして同時に十分であると感じています。楽しい思いも、悲しい思いも、悔しい思いも一通りしたと思います。すごく幸せだと思います。でももう十分なのです。

今20歳です。これから人生を生きていくのが大変だと思います。アドバイスがありましたら教えていただきたいです。」

ね、なんだか深いですよね。20歳にしてこんなことを考えているなんて、驚きです。

お悩みの要点整理

さて、このお悩みの要点を整理してみましょう。

  1. 人生を繰り返しのパターンとして捉えている

  2. 自己認識は積極的で行動的

  3. 20歳という若さで感情が飽和したと感じている

  4. 将来への不安がある

正直、私も驚いてしまいました。まるで悟りを開いたお坊さんのような、そんな深い洞察力を持った若者なんです。「この人、もしかしてブッダ?」なんて冗談も言いたくなっちゃいますね。でも、そんなふうに感じてしまうほど、深い悩みなんです。

アドバイス

では、私なりのアドバイスを、いくつかの視点からお伝えしていきますね。

1. 視点の切り替え

確かに、人生を大きな流れで見ると、同じことの繰り返しに見えるかもしれません。でも、もっと細かいところに目を向けてみるのはどうでしょうか?

たとえば、毎朝の友達との挨拶。「おはよう!」って言葉は同じでも、その日の友達の表情や声のトーンは少しずつ違うはずです。「今日はなんだかすごく元気そうだな」とか「ちょっと元気ないみたい」なんて、毎日違う発見があるんじゃないでしょうか。

通勤や通学で乗る電車だって、同じ時間の同じ電車でも、一緒に乗っている人は毎日少しずつ違います。座る場所が変われば、見える景色も変わりますよね。「あ、今日はあの建物が見えるな」なんて、新しい発見があるかもしれません。

つまり、大きな流れは同じように見えても、細かいところはたくさんの違いがあるんです。その小さな違いに気づく目を養うことで、毎日が新鮮に感じられるんじゃないでしょうか。

2. 新しい挑戦

「もう十分」って感じちゃうのは、もしかしたら、まだ知らないことがたくさんあるからかもしれません。世の中って、本当に広いんですよ。

たとえば、今まで興味がなかった分野に飛び込んでみるのはどうでしょう?音楽が好きな人なら、絵を描いてみる。スポーツが得意な人なら、料理に挑戦してみる。そんな風に、全く新しいことを始めてみると、世界がぐっと広がるかもしれません。

私からの提案としては、仏教を学んでみるのもおすすめです。「幸せって何だろう?」「生きるって何だろう?」「死って何だろう?」「諸行無常って何だろう?」って考え始めると、本当に終わりがないんです。一生かかっても答えが出ないかもしれない。でも、そう考えることで、人生がもっと深く、面白くなるかもしれません。

3. 生きることの意味

そうですね、確かに人生は大変です。でも、ちょっと面白い考え方をしてみましょう。究極の話、大変じゃないことって何でしょう?それは「死ぬこと」なんです。死んでしまえば、確かに苦しみもなくなる。でも、同時に楽しみもなくなってしまう。

つまり、生きるということは、苦しいことも楽しいことも、全部ひっくるめて経験するということなんです。大変だからこそ、その中に喜びや楽しみ、成長があるんじゃないでしょうか。

だから、「人生は大変だ」って思うのではなく、「人生は大変だけど、その中でどう楽しく生きていくか」を考えてみるのはどうでしょう?大変さを受け入れつつ、その中で自分なりの楽しみ方を見つけていく。そんな姿勢が大切だと思います。

4. 専門家との対話

時には、どうしても自分の中だけでは答えが見つからないこともありますよね。そんな時は、カウンセラーさんや心理療法士さんなど、専門家の方と話してみるのもいいかもしれません。

専門家の方々は、私たちの心の中に眠っているものを、上手にほじくり出してくれるんです。自分では気づかなかった思いや考えが、ふと浮かんでくることもある。そうやって、自分の心の中をちゃんと点検してみると、新しい気づきがあったり、心が少し軽くなったりするかもしれません。

恥ずかしがらずに、専門家の力を借りるのも一つの手段です。きっと、新しい自分に出会えるはずです。

5. 感謝の気持ち

最後に、とても大切なことをお伝えしたいと思います。それは「感謝の気持ち」を持つことです。

私たちは、日々の生活の中で、たくさんの「当たり前」に囲まれています。電車が時間通りに来ること、美味しいご飯が食べられること、コンビニですぐに必要なものが買えること。でも、これって本当は「当たり前」じゃないんです。

電車の運転手さん、農家の方々、コンビニで働く人たち。みんなの働きがあってこそ、私たちの「当たり前」が成り立っているんです。一人で生きているんじゃなくて、みんなで支え合って生きているんだって考えると、すごくありがたいことだと感じませんか?

そうやって、周りの人々や物事に感謝の気持ちを持つことで、日々の生活がもっと豊かに、幸せに感じられるようになるんです。それは、人生に新しい彩りを与えてくれるはずです。

おわりに

さて、今日のお悩み相談会いかがでしたか?20歳にして深い洞察力を持つ若者の悩みに、私なりの答えを出してみました。

人生は長いようで短く、短いようで長いものです。今のあなたの気づきを大切にしながら、これからの人生を歩んでいってください。きっと、まだまだたくさんの発見や学びが待っているはずです。

今日のお話を聞いて、みなさんも何か感じるところがあったでしょうか?ご意見やご感想があれば、ぜひコメント欄に書いてくださいね。また、自分のお悩みを相談したいという方は、Stand.fmのレター機能を使って、直接私に送ってください。ラジオでの放送が気になる場合は、その旨も書いていただければ、直接お答えすることもできますよ。

今日も最後まで聞いてくださって、ありがとうございました。蓮城院副住職のコウブンでした。また会える日を楽しみにしています。それではまたね!

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