【愛着・AC 克服記録】Theory 3 愛着+AC複合モデルの解説① さまざまな精神疾患の比較編
理論編【愛着+AC複合モデルの解説① さまざまな精神疾患の比較編】
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前回の概要編では、かなり堅苦しい書き方をしました。(一応、理論としての体を取りたいのと、文章だけのバージョンってのは通し読みして理解する時に大事なので)
今回は、打って変わって、図も混ぜつつ、話し言葉で解説編を進めてみます。愛着障害、アダルトチルドレンがどういったメカニズムで発症し、それがどんな二次障害を引き起こすのか?ここを理解できれば、克服法もわかるよね?ってことです。
いきましょう!
(ホントは文献とかもしっかり載せたほうがいいんでしょうけどね。まぁ、必要になったらやります)
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① さまざまな精神疾患を並べて考えてみる
脳の機能異常が原因の病気、多いですよね。ちょっと並べてみましょう。
(専門家ではないんで、間違いがあったら指摘してください。基本的には症状の概要として問題ないとは思いますが……)
1. うつ病 (単極性うつ病)
過度なストレスなどで発症。気分が憂鬱、それに伴う身体的症状もある。発症しやすい人の特徴に、完璧主義・凝り性・責任感が強い、などが挙げられる。治療法としては、薬物療法などが選択されるが、再発もしやすい。
2. 双極性障害 (双極性うつ病)
鬱状態 (憂鬱) と躁状態 (高揚している) を繰り返す病気。原因は不明だが、慢性的疾患と捉えられている。身体的症状も伴うことあり。こちらも薬物療法が選択される。
3. 社会不安障害
特定の場面や、対人関係などで緊張が高まり、身体的症状を伴う病気。赤面恐怖、発汗恐怖、対人恐怖、場面恐怖などがある (場面緘黙もここに入りうるのでは?)。原因は脳・神経の問題と捉えらている。薬物療法が選択される。
4. 発達障害 (ADHD: 注意欠陥多動性障害)
不注意・多動性・衝動性が特徴とされる病気。脳の機能、特に前頭前野が関係するとも指摘されているが、原因が特定されているわけではない。また、ADHD が原因で社会に適合できないことによる、二次障害 (うつ病・不安障害) なども問題となる。
5. 発達障害 (ASD: アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム症)
コミュニケーション不得手・極度のこだわり等が特徴とされる病気。脳幹の一部が関わるという研究もあるが、解明には至っておらず。こちらも二次障害の問題がある。
………とまあ、いろいろ並べてみたわけですが、「結構似通ってない??」
僕がまず異議を唱えたいのがこの辺です。本当に、「単一の診断名」をつけてしまっていいんですか?しかも、結局お薬もらうのが治療の基本なわけで、それであんまり治らないわけで………
もっと症状がきついものでは、統合失調症・解離性同一性障害・境界性パーソナリティ障害・自己愛性パーソナリティ障害………などもありますが、一旦保留します。
(ここでも強調しておきますが、"身体の問題" と "心の問題" は分けて考えましょう。分けることで初めて、それぞれの解決策が見えてきます。)
② 診断名が付けられない苦しみ
「アダルトチルドレン」「愛着障害」
①で挙げた病気は、精神科等で診断されれば、「障害者」という扱いになるケースがあります。良し悪しを問うているのではなく、これらは "疾患" として認識されている、という点を指摘したいだけです (揚げ足取らないでね)。
一方で、"疾患" として診断はされないものの、自分の苦しみの原因を探った概念として、「アダルトチルドレン (Adult Children = AC)」と「愛着障害」というものがあります。
②-1 アダルトチルドレン
もともとは米国で開発された概念で、アルコール依存症患者を親に持つ子供のもとで成長した人を指す。現在では概念が拡張し、虐待・ネグレクトなど、子供の成長に有害な振る舞いをする親を "毒親 (どくおや)"、そういった家庭を "機能不全家族" と呼ぶ。さまざまなタイプ分類がなされている (ヒーロー、ロスチャイルドなど)。
徴候 (病気とは捉えられてないので) としては、「自信が持てない」「感情に波がある」「孤独感・疎外感」などなど、いろいろな心理的問題を抱えている。
癒やし方 (治療ではない) としては、認知行動療法やカウセリング、自助グループを通した人間関係の再構築などが選択される。完全な克服理論は未だ構築されていない。
近年の日本で著名な研究者の1人が、斉藤学 (さとる) 氏。
②-2 愛着障害
もともとは、英国の精神科医 John Bowlby (ボウルビィ) が開発した概念で、生まれて2年目までの乳児期に、母子間での愛着形成に失敗することで発症する。基本的には、幼児・児童の人との関わり方を指す言葉だが、近年、成人でも愛着障害を抱えている可能性が指摘されてきている。
徴候としては、「人との関わり方」において問題を抱えている。愛着障害を抱えていない人が「安定型」にタイプ分けされる一方で、関係を避ける「回避型」や、関係を持ちたいけど恐れる「回避・恐れ型」等にタイプ分けされる。
幼少期ならば、親の育児に指導をすることで改善が見られるケースもあるが、成人以降の愛着障害については、ほとんどわかっておらず、克服法も全く不明。
近年の日本で著名な研究者の1人が、岡田尊司 (たかし) 氏。
………どう思います?
なーんか、似てると思いません?というより、AC や愛着障害の徴候が重症化したら、先に挙げた精神疾患に発展しそうだな、と僕は思います。
これまでの精神疾患に対するアプローチは、薬物療法が中心でした。薬物を使う理由は、「精神疾患は生物学的な神経同士のやり取りで全て説明できるから」、使う目的は「薬物で機能が異常になっている脳領域の働きを戻す」、になるわけです。
ということは、僕が提唱する「愛着障害+アダルトチルドレン複合理論」は、実施前と後で脳の活動を比較して、実施後で脳の活動が健常者レベルに戻ってれば、良いわけですよね?そうすれば、「そんなの胡散臭い話だろが、タコスケ」的批判をする連中も、閉口せざるを得ない。まぁ、そこはお医者さんの仕事なんで、よろしくお願いしまーす。
次は、理論の説明に移ります。
「Theory 4 複合モデルの解説② 愛着障害編」に続く。
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