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【不登校支援】不登校・引きこもりの子に家庭内でできる効果的な3つの働きかけ

こんにちは!
不登校・引きこもり支援をしている ちゅうぺん です!
コロナウイルスの感染防止のために学校が休校になっているところも、ZOOMで授業・Youtubeで授業をしているところもあるでしょう。
家の中で授業を受けたり、学校に行かないことが普通になってしまっている今、不登校や引きこもりがあまり目立たなくなっているかもしれません。それでも、学校が通常登校に戻るとどうなってしまうのか、ご不安な親御さんもいらっしゃるように感じています。そんな方へ、おうちでできる不登校・引きこもりへのアプローチをいくつかお伝えします。これを読んで、

「それはわかっているんだけど」
「とは言ってもそううまくは行かないのよねぇ」

と言ったお声が上がるかもしれません。ですが、ちゅうぺんとしては何よりも

不登校や引きこもりから抜け出す「エビデンスのある情報」をお伝えしたい

が強い思いとしてあります。
世の中の人々は多く、「経験則」で物事を進めます。

「今までうまくいったから」
「これでみんな元気になったよ」
「多分大丈夫じゃない?」

エビデンスのない情報ほど恐ろしいものはありません。
「10人の大人がフグを生で丸ごと食べてどうもなかったから、次の人も大丈夫だろう」みたいなことが通じるのはかつて文明が未発達であったときのことです。
今となっては科学が発展し「統計」や「記録」を正確に残せるようになっているわけですから、不登校や引きこもりへのアプローチもエビデンスに基づいて行われるべきなのです。

さて本題ですが、おうちで何をどうしてあげたら良いかわからない という親御さんは毎月のように相談に来られます。
結論から申し上げると、絶対にこうしたらいいという万人に効果のある対応というのはありません。
ただ、万人に使える「考え方」ならあるわけです。
それは、

「褒める」「認める」「諦めずに話しかける」

の3つです。
なぜか。

①「褒める」は主に中学1年生までの子どもにしてあげて欲しいです。それ以上になると褒められるのが歯痒くなる子が多いのです。小学生の名残がある中学生までは「褒める」を徹底的にしてあげてください。叱るは必要ありません。「いいところ探し」をしてあげてください。イメージとしては、

意地でも一日一回は褒める

といったイメージを持ってください。「あなたの立っているその地面が綺麗だ」と言うほどに無理やりにでも褒めてあげて欲しいのです。

「あなたは生きているだけで価値がある」

そうした自己肯定感を育んでいくのです。

②「認める」は先ほどの「褒める」が効かなくなってきたら使ってください。「勉強しててえらいね」ではなく、「勉強してるね」と事実を言うだけでOKです。

事実を言うだけ

です!ここを勘違いする人が多いのです。

「やってるね」「起きてるやん」「朝早いな」「掃除してるんやね」
と言った具合に事実を言ってください。返事がなくてもいいのです。無言は無関心の現れです。意識して事実を言うようにしてあげてください。これが苦手な人は「〇〇がしてたこと褒めてたよ」と他人からあたかも聞いたかのように言ってください。これは褒める行為の信憑生が高くなり、極めて効果的です。

③「諦めずに話しかける」はそのままです。これは

部屋から一歩も出てこない子に対して効果的です。

皆さん、心の中に壺をイメージしてください。努力にせよ同じことですが、他人からの言葉かけはその子の心の壺に溜まっていきます。はじめは何を話しかけても効果がありません。でも語りかけを続けているうちにいつかは壺に溜まった言葉が溢れてきます。これが「ブレイクスルー」という現象です。最近では花粉症などもこの原理で発症することがわかっています。溜まった言葉が溢れてきてようやく何らかの変化が生じます。ただし、壺の大きさは他人それぞれ違います。何度も何度もやってもキリがないように感じることもあるかもしれません。それでも「諦めずに続けてください」。親が諦めてしまうと子どもはそれを察知します。

あ、もう僕(私)のことは興味無くなったんだ

そうなってしまうと生きる意味を失ってしまいかねないのです。諦めずに話しかけることはそれほどまでに重要なのです。


最後にまとめると、最大の目的は「生きる気力を与えること」だと考えてください。人はそれさえ芽吹くと立派に生きていけるものです。そのようにDNAにプログラムされているわけです。生きがいというものが重要なのはそのためです。不登校・引きこもりの子どもたちには様々な原因があることでしょう。そんな子どもたち全員に共通しているのが

「私って生きている意味があるんだ」

と感じさせてあげることが極めて効果的だということです。「自己有用感」といいます。ここに焦点を当てて、一回取り組んでみてはいかがですか。


質問等いつでもお待ちしています。

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