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Zさんの場合、それは望んで手に入れたものではなかった。 Zさんがその仕事をし始めたのはおそ…
少なくとも、誠実であろうと思うこと。 油断ならない。相容れない。 そんなことばかり。他人…
保たれる秩序が破れる瞬間。 すべて想定通り。おかしなことは起きない。 例えば、電車で隣に…
無目的な読書。 とめどなく湧いてくる本を読みたいという欲求が付きまとう。一冊読んだらまた…
埋まらない距離。 彼と別れるとき言われたこと。 そこにいて欲しかった。 僕の家に遊びに来…
気づかない習慣。 当たり前にしている行動。当たり前だということすら考えたことがないほどそ…
流れていく時間を待つ。 今日も時間を配分している。 いまは仕事をする時間。いまは空腹を満たす時間。いまは睡眠をとる時間。いまは本を読む時間。それぞれの時間にそれぞれの決まりができてしまう。 仕事をした後、しばらく何もできない。 空腹のとき、私はなにも考えられないし、考えたとしてもろくなことを考えない。 睡眠をとる時間の前後、私はほとんど役に立たない。 これらの条件が自ずとかかっている。 でも、そこに誰かがいると私は役に立つことになる。 しばらくなにもできないときも、 考え
真夜中を過ごして朝寝る。 朝と夜が逆転する。そんなことになったのは真夜中を過ごすようにな…
断片的なメモ。 机の上に重ねているまだ読んでいない本。目の前に1日を過ごして画面の中で見…
夏の真夜中を何度も過ごす。 今年は真夏が長く感じられるのはいつものことなのか、今年に限っ…
コインランドリーで読む時間。 洗濯機がないからコインランドリーに通うようになったのは洗濯…
夕方寝て、夜起きて、朝寝る。 休みの日、朝から昼間まで動きすぎると夜を過ごせなくなる。も…
時代小説みたいに軽快に。 淡々と繰り返す生活を振り返ってみながら時代小説の壮絶な展開を混…
断片的な毎日と無情。 連続して続いている毎日のはずなのに、あのときといまは断片的で、それは記憶の障害なのかなと思う自分がおかしくて辟易する。あのときといまはあたりまえに連続しているのだけれどそうは思えない自分に。たとえばあのとき望んでいたことを、いま、完全に手のひらに載せている。それをどうしたらいいのか。あのとき考えていたことをどうにでもできるいまの状況なのだけれど、いざ行動に移そうとすると逡巡する。ああ、こうして大人はだらだらと生きて、引退した後にじわじわとした後悔に染めら