慶應文学部合格者読書リスト(実践編 1)【偏差値40台中高一貫校からの挑戦】
高校3年生になって受験モードになりますがあえて隙間時間を活用して新書を読むようにしていました。
慶應文学部の推薦も一般入試も小論文があります。他の学部の小論文と違い時事問題は全く出ず、哲学的なテーマのものが常に出題されています。
慶應文学部で出題される難解な長文を読んで理解した上で自分の意見を入れつつ小論文を書くためには知識の貯金が必要です。
第一弾では、4冊の新書をご紹介します。
現代思想の教科書
石田英敬
筑摩書房
20世紀以降の思想について15のテーマで解説しています。ソシュールの言語学、フロイトの無意識の発見、構造主義、宗教と哲学など難しい話題をやさしい言葉で語りかけています。
反哲学入門
木田元
新潮文庫
プラトンから始まり、キリスト教、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガーまで一連の西洋哲学の流れがわかります。ニーチェ以降のプラトンから継承されてきた哲学を批判し、20世紀に生まれた反哲学の動きを取り上げて現在の思想現状を解き明かしています。
自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義
エマニュエル トッド他
中公新書クラレ
近年の国際情勢について世界の著名な知識人21人にインタビューしたものをまとめてあるります。ヨーロッパ危機、ポピュリズム、中東問題、中国の台頭、ポストコロナなどの社会問題についての論考がまとまって読めます。
自由とは何か「自己責任論」から「理由なき殺人」まで
佐伯啓思
講談社新書
人間の本質は自由なのか、なぜ人を殺してはならないのか、リベラリズムはなぜ援助交際を認めるのかなど自由がはらむ様々な矛盾や問題、道徳や正義について哲学的な視点から考察し、自由が自由を蝕む現代社会の問題に疑問を投げかけています。
全ての本の内容を理解できなくても線をひきながら自分なりに感想や要旨をまとめることで頭の体操になります。
これによって慶應文学部の小論文問題に取り組む基礎体力ができたのだと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました😊