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セレッソ大阪 補強診断〜チーム別補強診断#14〜

こんにちは。
Jリーグも開幕してから数ヶ月が経ち、すでに後半戦が始まり、チーム状況を見直しての目標の再設定が行われています。
そこで、「チーム別補強診断」シリーズでは、2022シーズン開幕に向けた各チームの補強に関して、現時点までの成績などを踏まえ評価を行っていきたいと思います。
その上で、各選手の補強診断を『S』から『D』の5段階で評価をし、最後はチーム全体の総括も行おうと考えています。
これまでのシリーズ同様、上位カテゴリーから、北から行います。
第14回となる今回は、セレッソ大阪編です。
なお、すべての情報は6月25日時点となるので、ご了承ください。
また、試合出場などのスタッツは、transfermarktを引用します。

補強動向

改めて、今オフのセレッソ大阪の補強動向を振り返っていきましょう。

なお、この表は以前の記事『2022Jリーグチーム別考察#13 ~セレッソ大阪編~』に記載されている表になります。

また、この表に記載されていない移籍情報は以下の通りです。

【IN】
 マテイ・ヨニッチ ←上海緑地申花(完全移籍)
 チャウワット ←BGパトゥム・ユナイテッドFC(期限付き移籍)
 北野颯太 ←セレッソ大阪U18(トップ昇格)
【OUT】
 茂木秀 →FC今治(期限付き移籍)
 坂元達裕 →KVオーステンデ(完全移籍)
 乾貴士 →未定(契約解除)
 新井晴樹 →FCティアモ枚方(復帰)
 中島元彦 →ベガルタ仙台(期限付き移籍)
 澤上竜二 →ガイナーレ鳥取(期限付き移籍)

なお、チャウワット選手は移籍加入後間もないため、今回の記事では言及しません。

試合結果

選手個人個人の試合での出場データなどをみる前に、まずはチームとしてのここまでの成績を見ていきましょう。

J1リーグ

ルヴァンカップ

天皇杯

個人スタッツ

それでは、ここからはオフの移籍市場で加入した選手をポジション順に(GKから)見てきましょう。

①清水圭介(←京都サンガF.C.)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季までは、7年間と長期間にわたり、京都サンガに所属していましたが、主力級の活躍をしていたとは言い難く、今季は新たにウッド選手や上福元選手が加入したこともあり、新天地を求めました
 これまでに、J2リーグで200試合以上に出場したことあるという経験は非常に大きな武器であると言えます。セレッソ大阪にとっては、今回の移籍市場で松井選手といった経験豊富な選手が退団しており、その後釜と言えるのが妥当でしょう。
 立場としては、キムジンヒョン選手が主力で、ベトナム代表のダン・ヴァン・ラン選手が一番手2番手となっている中で、3番手として層を厚くしつつも、スポットで出場機会を掴むイメージでしょう。

考察

 リーグ戦では、これまで通りキムジンヒョン選手が絶対的な守護神として君臨していましたが、第12節のジュビロ磐田戦ではキムジンヒョン選手が脳震盪のため後退したことにより、1分ですが出場機会を掴みました
 その他の試合でも、リーグ戦全試合やルヴァンカップ、天皇杯を含むすべての試合でメンバー入りしており、天皇杯やルヴァンカップで出場機会を掴むなど、キムジンヒョン選手を支える2番手のGKとなっていると言えます。
 キムジンヒョン選手は怪我も少なく、パフォーマンスも安定している選手で、今後も多くの出場機会を掴むことは期待できませんが、貴重な戦力になっていることは明らかです。

評価

評価は『A』としました。
 元々の想定が、3番手GKとしての獲得でしたので、2番手GKとして安定したパフォーマンスを見せている現状は、期待値を上回っていると言えます。今後も、多くの出場機会を掴むことは考えにくいですが、ベンチにいるだけでも非常に存在感の大きい選手です。

②真木晃平(←SC相模原)

試合スタッツ

・Jリーグ

全試合ベンチ外

・ルヴァンカップ

全試合ベンチ外

・天皇杯

全試合ベンチ外

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季限りで、J2のSC相模原を契約満了になった選手で、SC相模原在籍時もなかなか出場機会を掴むことができなかった選手です。退団の経緯をみても、正直ベースで、J1で試合に絡むことのできる実力のある選手かと言えば甚だ疑問です。
 永石選手なども退団し、GKの頭数が不足していたセレッソ大阪でしたが、キムジンヒョン選手など、主力選手は残留しており戦力は揃っているということを踏まえても、頭数を合わせるための獲得というのが妥当でしょう。

考察

 開幕から全くもって試合に絡めていませんが、獲得の経緯や前所属のSC相模原での成績を見ると、予想通りと言えます。
 しかし、ベンチ入りすらできないというのは、なかなか「プロサッカー選手」としては厳しい状況です。

評価

評価は『C』としました。
 加入の経緯を見ても、多くの試合に出場することが想定されたわけではないとは思いますが、ベンチ入りすらできない(メンバーを落とす天皇杯であっても)というのはなかなか厳しく、今季限りという可能性が出てきてもしょうがないでしょう。

③山下達也(←柏レイソル)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 2012年から2019年の夏までセレッソ大阪でプレーしており、その後は出場機会を求めて柏レイソルに移籍しましたが、この度、セレッソ大阪に復帰することとなりました。
 年齢的にも34歳、J1で146試合、J2で144試合に出場した経験のある選手で、名実ともに経験豊富なベテラン選手であると言えます。
 今オフのセレッソ大阪の移籍を見ると、若手のディフェンスリーダーであった瀬古選手が海外移籍。チアゴ選手が名古屋グランパスに移籍するなど、主力級の選手が退団しており、若手の西尾選手が成長していたとは言え、主力となりうる選手の獲得は必須でした。そういう意味での獲得と言えるでしょう。

考察

 開幕から多くの試合に出場することが期待されましたが、開幕が1週間後に迫った2月12日のトレーニング中に左下腿三頭筋筋損傷の負傷を負ってしまい、残置3週間とリリースがありましたが、2ヶ月ほど負傷離脱をしており、かなり出遅れてしまいました。
 その後は、マテイ・ヨニッチ選手が復帰したことなどもあり、リーグ戦でのメンバー入りは叶っていません。ルヴァンカップと天皇杯で合計2試合に出場していますが、それでも負傷で出遅れたこともあり、なかなか期待通りとは言えません

評価

評価は『C』としました。
 負傷というやむを得ない事情があったとは言え、それでも現在の公式戦出場数は非常に寂しいものです。経験豊富な選手で、選手生命の残りも正直、あまり長くないですが、山下選手の経験は非常に大きな武器にはなっていると思います。

④山中亮輔(←浦和レッズ)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季までは、J1の浦和レッズでプレーしていました、浦和レッズやその前にプレーしていた横浜Fマリノスでも、精度の高い左足のキックや果敢な攻撃参加を持ち味にチャンスメイクをしていましたが、昨季は、ユーティリティープレーヤーである明本選手が左サイドバックで台頭したこともあり、なかなか出場機会が伸びませんでした。
 今季より、セレッソ大阪に移籍しました。
 山中選手の本職である左サイドバックには、丸橋選手という絶対的な主力選手がいます。が、丸橋選手は31歳とベテランの域に差し掛かってきていることからも、その競争相手・後釜として最低でも「準主力」としての獲得でしょう。

考察

 開幕当初は、途中出場が多かったですが、第4節の清水エスパルス戦で加入後リーグ戦初スタメンを果たすと、その後は多くの試合でスタメン出場をし、左サイドバックの一番手まで台頭しました。
 果敢な攻撃参加を生かしたアシストなども記録しており、丸橋選手からレギュラーの座を奪ったといってもいいかもしれません。
 しかしながら、6月11日に行われたYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第2戦の湘南ベルマーレ戦で右内転筋筋損傷の負傷を負っており、1ヶ月程度の離脱を余儀なくされています。他方、ポジション争いを繰り広げている丸橋選手も6月10日に違和感のあった箇所の手術をおこなっており、左膝骨軟骨損傷と診断、全治6ヶ月となっており、今季絶望の状況です。

評価

評価は『A』としました。
 現在、負傷離脱をしていることは非常に残念ですが、それでも絶対的レギュラーであった丸橋選手を押し退けて主力に定着した働きやアシストを記録していることからも『A』評価が妥当ではないでしょうか。

⑤毎熊晟矢(←V・ファーレン長崎)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季までは、J2のVファーレン長崎でプレーをしており、元々FWの選手でその後サイドバックにコンバートされた経緯があることからも、非常に攻撃的な選手であることが伺えます。
 果敢な攻撃参加から多くのアシストを記録しており、J2屈指のサイドバックであったことは間違いありません。
 セレッソ大阪の右サイドバックには、松田選手が絶対的レギュラーとして君臨していますが、すでに30歳となっており、後釜候補としての獲得と考えるのが妥当でしょう。

考察

 開幕当初は、ベンチ外などなかなか試合に絡むことができませんでしたが、第11節のサガン鳥栖戦で右サイドハーフとしてJ1リーグ初スタメンを果たすと、その後は、スタメン出場を継続しています。
 サイドバックの松田選手が健在であり、なかなか本職のサイドバックでのプレーは叶っていませんが、それでも右サイドハーフで攻撃性能を生かしており、期待値以上の活躍と言えそうです。

評価

評価は『A』としました。
 元々、期待された「右サイドバックのレギュラー」としてのプレーは叶いませんでしたが、それでも持ち前の攻撃性能を活かし、右サイドハーフの主力になりました。
 現在は、同じく新加入の中原選手とポジション争いを繰り広げています。

⑥マテイ・ヨニッチ(←上海緑地申花)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 一昨年までは、セレッソ大阪の守備の要として君臨していましたが、昨年は中国の上海に移籍をしていました。その間に、若手の西尾選手、瀬古選手が成長し守備陣に安定をもたらしましたが、瀬古選手が海外移籍をしてしまい、レギュラー候補が一人抜けた状況になりました。
 昨年、ヨニッチ選手の後釜として獲得したチアゴ選手も名古屋グランパスに移籍しており、セレッソ大阪でのプレー経験のあるヨニッチ選手をまたディフェンスリーダーとして獲得したのだと思います。

考察

 開幕当初は、合流できていませんでしたが、それでもルヴァンカップの大分戦で途中出場をし、セレッソ大阪再デビューを果たすと、その後のリーグ戦でスタメンフル出場を果たしました
 その後は、リーグ戦全試合でスタメンフル出場を果たしているなど、早速、守備の要として君臨し、西尾選手と共に強固な守備陣を構成しています。
 天皇杯やルヴァンカップでもこまめに出場しており、西尾選手がコンディション不良などがあるなかで、欠かせない戦力となりました。

評価

評価は『S』としました。
 元々、期待値の高い選手ではありましたが、それでもシーズンが始まってからの合流ということで、在籍していた当時と監督も変わり、戦い方にも多少の変化が生まれているなかで、加入直後から守備陣のリーダーになっていることは、期待値以上と言えそうです。

⑦船木翔(←SC相模原)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 セレッソ大阪のアカデミーからトップチームに昇格後、ジュビロ磐田とSC相模原で経験を積みました。ジュビロ磐田ではなかなか出場機会を得ることができませんでしたが、昨年プレーしたSC相模原では18試合に出場するなど、試合経験を積みました
 本職は左サイドバックですが、左サイドバックには山中選手。プレー可能なセンターバックにはヨニッチ選手が加入しており、いきなり主力などではなく、カップ戦などで試合経験を積む「控え候補」としての復帰と言えるでしょう。

考察

 開幕当初は、試合のメンバー入りができませんでしたが、丸橋選手や山中選手の負傷、西尾選手のコンディション不良などにより、リーグ戦でメンバー入りすることが非常に多くなってきました
 リーグ戦でのスタメン出場はありませんが、ルヴァンカップで5試合、天皇杯で2試合にスタメン出場しており、カップ戦ではしっかりと出場機会を積むことができており、及第点と言えるでしょう。

評価

評価は『A』としました。
 カップ戦で多くの試合に出場している現状は、期待値通りと言えるでしょう、DFの選手ではありますが、天皇杯では2試合の出場で1得点3アシストと攻撃面でも結果を残しており、『A』評価としました。

⑧鈴木徳真(←徳島ヴォルティス)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季の徳島では26試合にスタメン出場するなど、ボランチで中盤の軸として活躍しました、チームは降格となってしまいましたが、セレッソ大阪に移籍し個人残留を果たしました。
 藤田選手が移籍しており、その後釜と考えるのが妥当であると思います。奧埜選手や原川選手といった実力十分な選手もいますが、二人だけですと疲労が課題になってしまいますので、この二人に鈴木選手を加えるイメージではないでしょうか。

考察

 開幕当初から、スタメン出場はできませんでしたが、途中出場を継続していました。一方で、ルヴァンカップではグループリーグ全試合にスタメン出場するなど、カップ戦要員として非常に多くの出場機会を掴んでいます。
 リーグ戦でのスタメン機会は非常に少なくなっていますが、継続的に試合出場を果たしており、最低限の結果というところではないでしょうか。

評価

評価は『B』としました。
 なかなか、スタメン出場の機会はありませんが、それはレギュラー二人のパフォーマンスがいいから。途中出場やカップ戦を中心に出場機会を伸ばしており、最低限の働きぶりと言えるでしょう。

⑨中原輝(←モンテディオ山形)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季まで、J2のモンテディオ山形で中盤の軸として活躍しており、J2屈指のMFとなりました。
 セレッソ大阪に目を向けると、坂元選手がベルギーに移籍してしまったため、右サイドハーフのレギュラーが抜けた状態で、その後釜として後述する上門選手とレギュラー争いをしてほしいという希望が目に見える獲得です。
 そのため、想定される立ち位置としては「準主力」と言えそうです。

考察

 第2節で移籍加入後初スタメンを果たすと、その後リーグ戦では、9試合連続スタメンを果たすなど、右サイドハーフのレギュラーに定着したかに思いましたが、その後はスタメン出場の機会がなくなっており、攻撃的サイドバックである毎熊選手にポジションを奪われてしまいました
 それでも、途中出場を中心に継続的に出場機会を掴んでおり、途中出場から攻撃に違いを生み出しています。

評価

評価は『B』としました。
 加入直後はレギュラーを掴み、もっと高い評価でも良いかとも思いましたが、最近はスーパーサブになっています。毎熊選手のプレーがいいということもありますが、評価としては期待値通りと言えるでしょう。

⑩上門知樹(←ファジアーノ岡山)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 J2のFC琉球、ファジアーノ岡山でいずれも攻撃の軸として活躍し、J2屈指のサイドハーフまで成長しました。
 獲得理由に関しては、先ほどの中原選手と同様なので、割愛しますが、求められている役割は「準主力」と言えるでしょう。

考察

 第3節のFC東京戦からは、5試合連続で途中出場を果たすなど、スーパーサブとしての立ち位置を確立したかに思いましたが、その後は、第13節の名古屋グランパス戦(途中出場:16分)を除き、リーグ戦で出番はありません
 ルヴァンカップでは、第4節まで連続でスタメン出場を果たしましたが、その後はスタメン出場の機会がなく、天皇杯でも途中出場と序列の低下が見て取れる状態になっています

評価

評価は『C』としました。
 カップ戦を中心に試合に出場できていたので、最低評価にはしませんでした。しかし、求められている役割を果たしているかと言えば、そうではなく、多少期待はずれと言えそうです。

⑪岡澤昂星(←セレッソ大阪U18)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 セレッソ大阪U18から昇格した選手で、ボランチを本職とする選手です。身長165cmとかなり小柄な選手ですが、すでにU23チームとしてJ3リーグ30試合に出場経験があり、他のルーキーと比べると、経験豊富であると言えます。
 昨季も、二種登録されていましたが、昨季は出場経験がありませんでした。
 いきなり主力になることを期待されているかというよりかは、未来の主軸なることが期待されている選手で、カップ戦を中心に出場機会を掴みたいです。

考察

 開幕から13節まではリーグ戦でメンバー外が続きますが、その後は出場こそありませんが、ベンチ入りしており、鈴木選手と序列争いを繰り広げていると言えます。
 ルヴァンカップでは、2試合に先発、天皇杯でも2試合に先発するなど、カップ戦を中心に出場機会を掴みつつ、リーグ戦にも絡んできているということは非常にポジティブな印象です。

評価

評価は『S』としました。
 高卒一年目から、リーグ戦でこれだけ試合に絡んでくるとは思っていませんでした。加えて、新加入でJ1での実績もある鈴木選手と序列争いを繰り広げるなど、今オフ最大のサプライズと言えるのではないでしょうか。

⑫北野颯太(←セレッソ大阪U18)

試合スタッツ

・Jリーグ

詳しいデータなし(11試合出場0得点0アシスト:331分)

・ルヴァンカップ

詳しいデータなし(5試合出場3得点0アシスト:393分)

・天皇杯

出場なし

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 まだ、17歳の選手ですが飛び級でのプロ昇格が発表されました。
 攻撃センスがひかる選手で、キャンプ時から「トップで使う」と言われるなど、非常に期待値が高い選手で、多くの選手を輩出してきたセレッソ大阪のアカデミーの次代の最高傑作と言えそうです。

考察

 ここまでにリーグ戦11試合に出場しており、先発は1試合ですが、多くの試合に出場しています。まだ、得点はありません。
 一方で、ルヴァンカップでは5試合に出場し3得点を挙げるなど、正直17歳とは思えない結果を出しており、チームのプライムステージ進出に大きく貢献しました。

評価

評価は『S』にしました。
 17歳で飛び級のプロ昇格でありながら、ここまで多くの試合に絡むということは正直想定外です。
 今後は、清武選手の負傷もあるので、スタメンで見ることができるかもしれません。

⑬ジェアン・パトリッキ(←CDサンタ・クララ)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 今季、ポルトガルのCDサンタ・クララより加入した選手でポルトガル一部のサンタ・クララでもレギュラーとして日本代表の守田選手らとともにチームを牽引していた選手です。
 今オフ最大のビッグネームの補強と言えます。
 個人技やスピードで局面を打開できる選手で、攻撃の可能性が低い場面であってもチャンスを生み出すことができる選手で、主力やスーパーサブとしての獲得でしょう。

考察

 開幕当初は、合流できていなかったため、デビューは第6節の川崎フロンターレ戦でした。途中出場で、日本、Jリーグデビューを果たすと、その後のリーグ戦では、スタメン5試合を含み、全試合に出場しています。
 当初、左ウイングの一番手は、乾選手でしたが、乾選手が問題行為(チームへの造反行為)をとってしまったため、その間はスタメン出場を果たしました。今後は、為田選手と試合に応じての起用になるとは思います。

評価

評価は『B』としました。
 Jリーグデビュー後、全試合に出場していることは非常にポジティブな要素です。一方で、スタメン出場の機会は限られており、元々の期待値が高い選手でもある為、『A』以上の評価ではないかなと考えました。

⑭ブルーノ・メンデス(←デポルティーボ・マルドナド)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季はアビスパ福岡でプレーしていましたが、かつてのエースが、今季も期限付き移籍で加入しました。
 山田選手、加藤選手、タガート選手などがいることや、ワントップであることも考えると、かつてのように絶対的な存在かというとそうではなく、併用となる中で、攻撃陣に厚みをもたらす意味での獲得と言えるでしょう。

考察

 リーグ戦でのスタメン出場はわずか5試合のみですが、途中出場も含めると12試合に出場しており、しっかりと攻撃陣の中で、立ち位置を確立している印象です。
 若手の山田選手が9試合と最も多くの試合にスタメン出場していますし、加藤選手もそのくらいの出場機会を掴む中で、メンバーを入れ替えて臨むルヴァンカップや天皇杯であっても戦力値が落ちることがないという意味で獲得は成功と言えるでしょう。

評価

評価は『B』としました。
 エースとはなっておらず、決して期待値以上とは言えないでしょう。一方で、彼の加入によって全てのコンペティションで良い成績を残しているとも言える為、『B』としました。

全体評価

それでは、全選手の評価を振り返っていきましょう。

清水圭介 A
真木晃平 C
山下達也 C
山中亮輔 A
毎熊晟矢 A
マテイ・ヨニッチ S
船木翔 A
鈴木徳真 B
中原輝 B
上門知樹 C
岡澤昂星 S
北野颯太 S
ジェアン・パトリッキ B
ブルーノ・メンデス B

以上のことを踏まえた総合評価は以下のとおりです。

全体評価は「A」としました。
 ユースから加入した岡澤選手、北野選手といった若手選手が試合に絡んでいることに加え、復帰となったブルーノ・メンデス選手やヨニッチ選手が役割を果たしており、そういう面でも成功した移籍市場と言えるでしょう。

最後に

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コチャTV@フォロバ100
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