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横浜Fマリノス 補強診断〜チーム別補強診断#7〜

こんにちは。
Jリーグも開幕してから数ヶ月が経ち、すでに10試合以上のリーグ戦が行われています。
そこで、「チーム別補強診断」シリーズでは、2022シーズン開幕に向けた各チームの補強に関して、現時点までの成績などを踏まえ評価を行っていきたいと思います。
その上で、各選手の補強診断を『S』から『D』の5段階で評価をし、最後はチーム全体の総括も行おうと考えています。

これまでのシリーズ同様、上位カテゴリーから、北から行います。

第7回となる今回は、横浜Fマリノス編です。

なお、すべての情報は5月23日時点となるので、ご了承ください。
また、試合出場などのスタッツは、transfermarktを引用します。

補強動向

改めて、今オフの横浜Fマリノスの補強動向を振り返っていきましょう。

なお、この表は以前の記事『2022Jリーグチーム別考察#7 ~横浜Fマリノス編~』に記載されている表になります。
この表に記載されていない移籍情報は以下の通りです。

【IN】
 エドゥアルド ←サガン鳥栖(完全移籍)
 アンデルソン・ロペス ←武漢足球倶楽部(完全移籍)
【OUT】
 チアゴ・マルチンス →ニューヨーク・シティFC(完全移籍)

試合結果

選手個人個人の試合での出場データなどをみる前に、まずはチームとしてのここまでの成績を見ていきましょう。

J1リーグ

ACL

個人スタッツ

それでは、ここからはオフの移籍市場で加入した選手をポジション順に(GKから)見てきましょう。

①オビ・パウエル・オビンナ(←栃木SC)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 プロ一年目に引き続き、プロ2年目となった昨季もシーズン後半戦はJ2の栃木SCへと期限付き移籍をして、定位置を掴んでいました。今季は、所属元であるマリノスに復帰しました。
 高丘選手という絶対的な守護神がいますが、梶川選手は退団をしたため、まずは、中林選手とのセカンドゴールキーパー争いを行い、いずれは高丘選手とのポジション争いを行うことを期待されているのではないでしょうか。

考察

 現状は、しっかりとセカンドゴールキーパーの地位を確保しています。リーグ戦ではここまで全試合にベンチ入り、ACLでも第3節のシドニーFC戦を除き全試合にベンチ入りをしていますが、現状、公式戦での出場機会を掴むには至っていません
 ただ、マリノスはここまで公式戦全試合で高丘選手が先発フル出場しており、中林選手のセカンドゴールキーパー争いを制することはできたものの、先発争いに絡むことはできていないのが現状でしょう。

評価

 評価は『B』としました。
 元々、復帰時にはまずはセカンドゴールキーパーの地位を確保することが期待されていたと思いますし、現状、その役割は全うしていると言えるでしょう。その上で、天皇杯などでは出場機会をつかみたいところです。

②永戸勝也(←鹿島アントラーズ)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨年までは、タイ代表のティーラトン選手が絶対的レギュラーとして君臨していました。しかし、今期開幕前に母国に復帰をしてしまいました。そのため、J1でも上位の選手層を誇るマリノスであっても新たなレギュラー候補を獲得することが急務となっていました。
 鹿島アントラーズに所属していた永戸選手は、ベガルタ仙台時代から高い精度のクロスやプレースキックに定評のあった選手でした。前半戦は鹿島であっても絶対的な主力でしたが、夏にポルトガルより安西選手が復帰すると、リーグ戦では28節以降は先発出場の機会がなく、序列が低下している様子でした。
 これまでのパフォーマンスからもJ1で通用することは折り紙付きでしたので、新たな「レギュラー候補」としてマリノスが獲得したと言えます。

考察

 開幕から2試合はメンバー入りできていませんでしたが、第2節(試合的には3番目)で移籍加入後初スタメンを飾ると、現在までにリーグ戦8試合に先発出場しています。
 元々選手層の厚いチームですので、過密日程の中で全試合に先発フル出場するような選手はごく少数で、永戸選手もうまくターンオーバーをしつつも起用されている印象です。
 ここまでに、リーグ戦で2アシスト、ACLで2アシストと徐々に結果を出してきている印象も受けます。

評価

 評価は『B』としました。
 「レギュラー候補」としての獲得ということで、元々の期待値が高いが故のB評価です。選手層の厚いマリノスの中でも、レギュラーに定着し、徐々に結果を出してきている点は流石で、今後はアシストをもう少し増やしていきたいイメージでしょうか。

③小池裕太(←セレッソ大阪)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 元々の獲得要因となったのは永戸選手と同様にティーラトン選手の退団だと思います。その中で、特殊なスタイルをおこなっているチームということも踏まえて、J1での経験がある選手を複数人確保しておきたかったというのが狙いなのではないでしょうか。
 昨季、セレッソ大阪に所属していた小池選手ですが、リーグ戦でのスタメン出場は3試合にとどまっており、丸橋選手という主力のいる中で定位置を掴むことはできませんでした。
 攻撃的な選手で、マリノスの攻撃的なサッカーにはマッチするとは思いますが、昨季のセレッソでの起用方針などを見ると、獲得当初のイメージとしては永戸選手の控えとして「準レギュラー」としての獲得と言えるのではないでしょうか。積極的にターンオーバーを行うチームなので、それなりの出場機会はあると思います。

考察

 加入後公式戦2試合目となったJ1リーグ第9節において、途中出場でマリノスデビューを果たすと、その後はリーグ戦3試合に先発出場するなど、永戸選手を第一の選択肢としながらも、ターンオーバーをする際などには多くの出場機会を掴んでいると言えます。
 また、第5節のサガン鳥栖戦では左ウイングとして起用されており、小池選手の特徴の一つである「攻撃」を活かした新たな起用もされています。総じて見ると、現状は期待値通りと言えるのではないでしょうか。

評価

 評価は『B』としました。
 「準レギュラー」として永戸選手の控えとして獲得されたことを考えると、現状の出場機会はある種想定通りと言えます。また、これまでに1アシストを記録したいますが、「攻撃」に特徴を持っている選手でもありますので、今後は限られた出場期間の中で、得点に直接的に絡んでいきたいところでしょう。

④エドゥアルド(←サガン鳥栖)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季まで、負傷などもありましたが、横浜Fマリノスの一つの特徴は「畠中&チアゴ・マルチンス」といった鉄壁のセンターバックコンビでした。その一角であった、チアゴ・マルチンス選手ですが、抜群のスピードに定評のある選手で、J1でもスーパーなDFでしたが、退団をしてしまいました。
 その退団を受けて、J1の中で2021シーズンのパフォーマンスが一番良いセンターバックとしてエドゥアルド選手を獲得したのだと思います。エドゥアルド選手には、元々、ガンバ大阪とFC東京からオファーがあったようですが、それらを拒否し、所属元のサガン鳥栖と契約延長が発表されたのちの獲得で、transfermarktによると移籍金は約1.8億円とかなり高額であることからも、緊急補強であったことがわかります。
 これまでも書きましたが、絶対的主力であったチアゴ・マルチンス選手の対談による補強ですので、その後釜として「レギュラー級」の働きが求められるというでしょう。

考察

 リーグ戦では、第4節から第6節まで3試合連続でベンチ外となることもありましたが、そのほかの試合では軒並み先発フル出場を飾っています。開幕当初は容易なミスから失点につながるシーンもありましたが、最近はパフォーマンスも安定してきており、ようやく本領発揮といったところでしょうか。
 現状は、角田選手、岩田選手、畠中選手との併用という形がとられていると言えます。

評価

 評価は『C』としました。
 チアゴ・マルチンス選手の後釜ということや、昨季のパフォーマンスもあり、もともとの期待値はほかの選手と比べると異様に高いと言えると思います。そのため、これだけ試合に出ていても『C』評価にしました。
 「レギュラー級」の働きが求められている中で、柏レイソル戦で見せてしまったようなミスがあるということはいただけないですし、最近は良くなってきているとは言え、現時点ではこの評価です。

⑤池田航(←カマタマーレ讃岐)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季は、J3のカマタマーレ讃岐へと期限付き移籍をしていましたが、リーグ戦2試合の出場(72分間)にとどまっており、期待された出場機会を得ることはできませんでした。
 今季は、所属元であった横浜Fマリノスへと復帰しました。
 本職は左サイドバックですが、左サイドバックには新たに、永戸選手と小池裕選手を獲得しており、Jリーグでの実績面を見ても彼らには劣ってしまうため、不測の事態が起きた場合の、バックアッパーというのが妥当でしょう。

考察

 ここまで、復帰前の予想通りかなり苦戦している印象です。現状は、永戸選手、小池龍選手、小池裕選手につぐ左サイドバックの4番手という立ち位置で、リーグ戦1試合でベンチ入りをしているものの、ここまでに公式戦の出場機会を掴むことはできていません。
 讃岐では、左サイドハーフで起用されることもありましたが、エウベル選手などサイドアタッカーの選手層が厚いチームであることを考えると、左サイドバックで勝負をすることにはなると思います。

評価

 評価は『B』としました。
 現状、出場機会を掴むことはできていませんが、リーグ戦でベンチ入りを果たすなど、チーム内の序列争いには関与できています。まだまだ、左サイドバックのバックアッパーの域を出ませんが、未来の主力になるためには出場機会を掴むことが大事なので、下位カテゴリーへの育成型期限付き移籍も視野に入れるべきかもしれません。

⑥西田勇祐(←横浜Fマリノスユース)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 西田選手は、マリノスの下部組織出身の選手で、センターバックとボランチでプレー可能なビルドアップ型のDFです。
 身長は、179cmとセンターバックとしてはかなり小柄な選手ですが、1vs1の対人守備とビルドアップに定評のある選手で、年代別代表などの経験はありませんが、大きなポテンシャルを秘めている選手です。
 1年目から多くの出場機会を掴むことは期待されていないと思います。数年後にトップチームの戦力になるために、まずはプロのリズムなどに慣れ、後半戦にかけて徐々に試合に絡んでいくことが求められているでしょう。

考察

 開幕当初は、1月30日の練習中に右足関節脛腓靭帯損傷の負傷を負ってしまい、開幕当初は大きく出遅れる結果になってしまいました。その後は、チーム練習に復帰し、ACLの初戦ではトップチーム昇格後初めてのベンチ入りを果たすなど、選手層が非常に厚いチームの中で、徐々にたちいちを掴んできています
 開幕当初に負傷があったということを踏まえても、一年目から公式戦でベンチ入りできているということは非常にポジティブな印象を受けます。

評価

 評価は『B』としました。
 キャンプで負傷を負ってしまったということを踏まえても、公式戦でベンチ入りを果たしたということは非常にポジティブな印象で、昇格一年目としては十分に及第点と言えるでしょう。

⑦藤田譲瑠チマ(←徳島ヴォルティス)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 藤田選手は、東京ヴェルディのアカデミー出身の選手で、昇格一年目からトップチームで出場機会をつかみ、昨季は、徳島ヴォルティスへと移籍し、J1での経験も持っている選手です。
 横浜Fマリノスのボランチは、扇原選手と喜田選手という鉄板コンビが君臨していましたが、今期にかけてのストーブリーグで扇原選手がヴィッセル神戸へと移籍してしまい、単純に頭数が一つ減ってしまいました
 積極的にターンオーバーを行うチームの中で、非常に多くの試合に起用されていた扇原選手の退団は非常に痛いもので、その代役として若くしてJリーグでの実績が豊富な藤田選手の獲得に動いたと思われます。
 岩田選手は、センターバックとボランチでハイレベルなプレーが可能な選手で、ボランチの喜田選手は固定ですので岩田選手とのポジション争いが期待されての獲得となりました。

考察

 開幕戦のセレッソ大阪戦で、途中出場からマリノスデビューを果たすと、その後はリーグ戦6試合に先発するなど、一定程度の出場機会を掴んでいます
 岩田選手がボランチとセンターバックで併用されている中で、岩田選手がセンターバックで起用される試合では、藤田選手がボランチに入るというような構図になっています。途中出場も含めると、リーグ戦は川崎戦、鹿島戦、浦和戦を除く試合で出場しており、先日行われたACLでは途中出場を含め全試合に出場hしているなど、チーム内での地位を確立したと言えそうです。

評価

 評価は『A』としました。
 「準レギュラー」としての獲得であったと思いますが、多くの試合で出場機会を掴むなど、選手層の厚いチームの中で、地位を確立したということはポジティブな要素です。
 喜田選手よりも7つ若い選手ため、このままいけば未来のマリノスのMFリーダーとなるかもしれません。

⑧樺山諒乃介(←モンテディオ山形)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季、興国高校より加入したサイドアタッカーは、アンジェ・ポステコグルー監督(現セルティック指揮官)の元、開幕スタメンを果たすなど高卒ルーキーとしては華々しいスタートを切りました。
 その後は、出場機会が目に見えて少なくなり、夏の移籍期間でJ2のモンテディオ山形へと期限付き移籍すると、横浜Fマリノスのアカデミー出身で「ハマのプリンス」との異名をもつ山田康太選手と共に攻撃陣を牽引しました。16試合出場で2ゴール2アシストなど結果も出しました
 J2の山形での実績を引き下げて、今季は所属元であったマリノスへ復帰し、一年目を超える活躍を期待されての加入と言えると思います。

考察

 昨季前半戦を指揮したポステコグルー監督からマスカット監督に指揮官が変わったことや、夏に宮市選手などポジションが被る選手が加入していたことを含め、なかなか出場機会を掴むことはできていません
 j1リーグこそ4試合に出場していますが、いずれも途中出場でわずかな出場時間しかないことに加え、3月18日のサガン鳥栖戦以降、リーグ戦ではベンチ外が続いています
 先日行われたACLでは、6試合中5試合にベンチ入りし、第2節の全北戦では途中出場から今季最長の28分間プレーしましたが、それにしても序列は低いように感じます。

評価

 評価は『C』としました。
 昨季、J2でのパフォーマンスを見ると、一年目を超える出場機会・時間を使うことが期待されているということを考えると、非常に寂しいパフォーマンスと言わざるを得ません。
 GKのオビ・パウエル・オビンナ選手同様、二年連続シーズン途中からの期限付き移籍などもあり得るかもしれません

⑨吉尾海夏(←FC町田ゼルビア)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨年は、J2のFC町田ゼルビアに期限付き移籍をして、攻撃の軸として平戸選手などと共に活躍し、J2で屈指の攻撃的なMFとなりました。サイドハーフやトップ下でプレー可能な選手ですが、マリノスはサイドハーフの選手が非常に多いため、トップ下での起用が想定されての復帰と言えるでしょう。
 今オフには天野選手が退団しており、マルコス・ジュニオール選手などJ1での経験が豊富な選手がいるので、初めは控えとして虎視眈々とレギュラーの座を狙っていくというイメージになるでしょう。

考察

 第2節の柏レイソル戦で途中出場を果たすと、その後は途中出場を中心に出場機会を増やしています
 第3節の清水エスパルス戦では、復帰後初アシストを記録するなど、結果を出し始めたかのように思えましたが、現状目に見える結果はこれだけです。また、第5節から第13節にかけてリーグ戦では連続でベンチ外となりましたが、その期間に行われたACLでは3試合に出場しており、現状は攻撃的MFの3番手と言えるでしょう。

評価

 評価は『C』としました。
 J2屈指のMFとして帰還したということで、元々の期待値は高いと言えるでしょう。本職は最前線の西村選手がトップ下で起用されているというイレギュラーな状況ではありますが、持ち前のセンスを活かしたプレーで2番手の座を奪還したいところです。

⑩山根陸(←横浜Fマリノスユース)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 西田選手と同様に、今季よりマリノスユースより昇格した選手で、173cm65kgと線は細い選手ではありますが、ピッチの中央でテクニックをつかって試合をコントロールできる選手です。
 プライマリー世代からマリノスの下部組織で育っており、生粋のマリノスっ子であると言えますし、U15からU18まで各種年代の日本代表に選出されており、未来の主力候補とも言えるかもしれません。
 日本代表にも選出されたことのある渡辺選手ですらあまり試合に出れないなど非常に層の厚い中盤であるため、一年目から継続的な出場機会をというよりはカップ戦などでスポットで出場機会を掴みたいところです。

考察

 流石に開幕からメンバー入りは果たせませんでしたが、3月2日の神戸戦でスタメン出場でプロデビューを果たすと、つづく清水戦でも途中出場するなど非常に早い段階からチームの構想に入ってきました
 ACLでも5試合にメンバー入りし2試合に出場するなど、これだけ層の厚いマリノスということを考えると、十分すぎる結果を出していると言えます。

評価

 評価は『S』としました。
 持っているポテンシャルが非常に大きい選手ではありますが、非常に早い段階で試合に絡んできて、スポットごとにメンバー入りを果たすなど高卒ルーキーの中では、傑出したパフォーマンスを見せている選手の一人と言えます。

⑪西村拓真(←ベガルタ仙台)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 ベガルタ仙台で活躍していた西村選手はロシアのCSKAモスクワを経てベガルタ仙台に復帰し、J2降格となってしまったチーム状態の中でチームトップの6得点を上げた選手ですが、「更なる成長を求めて」横浜Fマリノスに完全移籍しました。
 マリノスとしては、前田選手がスコットランドのセルティックに移籍しており、最前線のエース格の選手が一人抜けた状態でした。元々選手層の厚いチームではありますが、レオ・セアラ選手などと共に横浜Fマリノスの攻撃陣を引っ張る存在になることを期待されての獲得と言えるのではないでしょうか。

考察

 開幕戦で途中出場でマリノスデビューを果たしました。
 中国からアンデルソン・ロペス選手が加入し、最前線にフィットしたため、最前線よりも一列下のポジションでの起用が非常に多くなっており、現状はトップ下で主力のマルコス・ジュニオール選手の控えとして2番手の地位を確固たるものにしています。
 第10節のヴィッセル神戸戦では移籍後初ゴールを含む2得点を決めるなど、ここまで公式戦に5得点を決め、結果を出していると言えます。
 先日行われたACLでは、全試合に出場しており、チームのグループリーグ突破に大きく貢献した選手の一人であると言えます。

評価

 評価は『A』としました。
 攻撃陣を引っ張る役割を求められての獲得だとは思いますし、トップ下での起用が多いということはある種想定外かもしれません。しかし、トップでもトップ下でもハイレベルなプレーを見せていることに加え、結果も出しているという現状は、当初期待された役割以上であると考え、『A』評価にしました。

⑫アンデルソン・ロペス(←武漢足球倶楽部)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 J1の北海道コンサドーレ札幌にエースとして所属して活躍していた経験のある選手で、中国に移籍していたもののJ1で活躍できることは折り紙付きです。また、札幌に所属していたことで、コロナ禍の制限である「労働ビザ云々」の規定にも引っかからないことが獲得の要因でもあります。
 西村選手の欄にも書きましたが、前田選手が退団しており、「新エース候補」としての獲得といったところでしょうか。

考察

 リーグ開幕戦で途中出場すると早速、1得点1アシストを記録するなど、「新エース候補」として十分な活躍を見せています。第8節から第11節までは4試合連続で得点を記録するなど、これまでにJ1で14試合に出場し7得点を記録しており、得点ランクでも上位にランクインしています。
 ACLでも3試合に出場し2得点を決めるなど、コンペティションを問わずに結果を残しているという点を含めても、十分すぎる活躍と言えます。

評価

 評価は『A』としました。
 ここまでの活躍度合いだけ見れば『S』でよかったんですけど…先日の試合での唾吐きにより公式戦6試合出出場停止ということを踏まえると、少し評価を下げて『A』にしました。

⑬ンダウ・ターラ(←FC町田ゼルビア)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ACL

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季の大卒ルーキーは、マリノスに所属するわけではなく、J2のFC町田ゼルビアに移籍し、J2リーグで2試合に出場しました。
 あまり、町田で結果を出せなかったことや、手元で見ていないことなどを踏まえての復帰で、「期待枠」と言えるのではないでしょうか。

考察

 リーグ戦では、第5節にベンチ入りし途中出場するなど、J1デビューを果たしました。が、なかなか他の試合では出場できていないことやACLではベンチ外になってしまったことを踏まえると、「期待枠」の域は出ないと思います

評価

 評価は『C』としました。
 「期待枠」の域を出ないということで、ある種想定内の活躍として『B』が妥当かとも思いましたが、大卒二年目ということも考えると、そろそろ試合に絡んで欲しいと思います

全体評価

それでは、全選手の評価を振り返っていきましょう。

オビ・パウエル・オビンナ B
永戸勝也 B
小池裕太 B
エドゥアルド C
池田航 B
西田勇祐 B
藤田譲瑠チマ A
樺山諒乃介 C
吉尾海夏 C
山根陸 S
西村拓真 A
アンデルソン・ロペス A
ンダウ・ターラ C

以上のことを踏まえた総合評価は以下のとおりです。

全体評価は「B」としました。
 平均値は「A」と「B」の間でしたが、元々の期待値が高い選手が多いということを踏まえると、おおむね期待通りの活躍と言えると思います。

最後に

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