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私のマンガ本棚①(僕の妻は発達障害)

朝家事の合間に突然、マンガ読みたい!な気分到来。
寝室のマンガ本棚から、今日の私が読みたい本を引っ張り出してひたすら読んでる。「家事の合間」なので、完了していない家事だらけ。
おまけにこうして、noteを開いて書き始めている。

気になること・やりたいことが頭に浮かぶ
                       ↓
解決するために行動に移す①
                       ↓
行動しているとまた別のことが浮かぶ
                       ↓
解決するために別の行動をし始める②
(行動①は目に見えなくなる、忘れる)

このエンドレスループな毎日。
ふと自分の行動した箇所を見渡すと、中途半端の山が何ヶ所にも出来上がっている。
「あぁ、またやっちゃったな」

激しい自己嫌悪が襲ってくる。
私の日常は、いつも未完了の山と自己嫌悪。

「普通」
ではない人間なのは自覚している。
なので、端から見たら凄く遠回りで不器用なやり方を編み出して、
日々をなんとか凌いでいる。

過去には毎月一回数時間だけだけつながる、予約専用回線がある病院に
奇跡的に電話が繋がって、専門医を訪ねたりもした。疲労困憊になりながら通院し、心理検査諸々もしてついには薬を試し始めた。
だが、極少量の開始量で体が拒否をした。

次の違う薬を提案してきたが、いつも私が話を始めると、頭をかきむしり始めその手や指を、時々確認するかのようにじっと見つめながら、適当な相づちを打つ心ここにあらずな主治医を、信じて次に進むのは心が拒否した。

「きっと私の困り事など、症例として面白くないのでしょうね~」

と、いつも衝動的に言葉に出したいのをグッと堪えた。
帰りのバスの中はいつもくやしさと悲しさで涙したことを今でも忘れない。結局、その専門病院には行くのを辞めた。

その頃に出会って、ひたすら毎日繰り返し読んでいたマンガ。

程度の差はあれど、自分の日常と心情に近いことが描かれていることに
どの場面でもびっくりして、最初は大声をあげて泣いた。

自分の中にあって気が付いているのだけど、
うまく言語化できてない、どうせ他人には伝わらない、分かってもらえないと諦めていた困り事や生きづらさが、主人公の北山知花、夫の悟、そして2人を囲む回りの人々の表情や言葉で目の前に現れたからだ。

このマンガの話は、フィクションだ。

しかし、自分の身に起きている困りごとに本当に近くて、何巻を読んでも 毎回驚きの連続だ。そして、主人公・知花を見守る夫・悟の視線や思いもまた夫いわく「俺が思ったり感じたことに近い」のだ。

知花には、理解ある悟がいる
私には、支えてもらっている夫がいる

特性をモチーフにしたマンガの多くはいわゆる、「理解ある彼くん」がいるからよかったね、で片付けられてしまうことが多いと感じている。
私自身も、昔の数々のやらかし伝説を知る知人達に
「(よくまぁ)結婚出来(たよね)て、よかったねー」
と言われてモヤモヤしたことは数知れず、だ。

だがこのマンガは、そばに私は特性があっても彼や夫という理解者がいるのでハッピーです、の話ではない。
彼女の特性すべてを理解することは難しくて、時には爆発してぶつかり合い、彼も彼女もお互いの葛藤や悲しさを抱え続けている。
それでも生活は毎日やってきて、一緒に歩んでいる話なのだ。

6巻まで出た後、続きの単行本の発売がしばらくなかった。
(雑誌やネットには掲載されているのだが、まとめて紙で読みたい派)

知花と悟は元気かな~と思いながら読み終わって、
検索してみたら、なんと来月に7巻・8巻(最終巻)が出るそうだ!

どんな終着点を描いているのか気になって仕方がない。
でもどんなラストでも、私は二人が好きだ。

とはいえ、
気になる、気になる、うーん。

ん??

そういえば、洗濯機の中に洗濯ものがそのままだった!
よし、
未完了の山をひとつ終わらそう!

そして、もう一度読もうかな。

この第10話最後の、知花の笑顔が、好き。


#今こそ読みたい神マンガ

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