神聖さ 静寂さ 清々しさに包まれる遥宮「瀧原宮」へ。 元伊勢八四 神話は今も生きている ことの葉綴り四一三
春の土用、お身体のケアを
おはようございます。雨の週末ですね。いかがお過ごしですか?
「ことの葉綴り」をご覧くださり、ありがとうございます。
神聖な光が皆様に届きますように!!!
今日から、季節の変わり目の「春の土用」入りですね。
「土用」は、気温差や天候も変わりやすく、体の調子も崩しやすい時期。
ぜひ、この週末は、日本茶をたくさん飲んで、ビタミン補給を!
私は、先週~来週が、お仕事びっしりなので、ヨガ&整体で、身体をほぐします。
でも、その前に、朝から、神話の物語に入ります。
宜しくお願いします。
※これまでの神代~14の神話の物語(1~367回まで)のまとめはこちらです。お好きな神様の物語をご覧になってください。新たに「元伊勢 倭姫命さま 前編」の物語もマガジンに「まとめ」ました。
真奈胡神の案内で滝原へ
「伊勢の国は美しいよい国である。ここに居らんと欲(おも)ふ」
天照大御神さまの御杖代(みつえしろ)として、皇太神(すめおほみかみ)の御こころのままに、大和国からご巡幸をはじめられて、伊賀国、淡海(近江)国、美濃国、尾張国、鈴鹿国、そして伊勢国へとたどり着かれました。
すでに三十四年の歳月が流れていました。
伊勢国の「伊蘇宮」に天照大御神さまをご鎮座なさり、さらによき宮処をお探しになり行幸を続けられます。
そして、大河(宮川)で出会った、助っ人神の真奈胡神の案内で、とても美しい大河の滝原国へと行幸なさいました。
倭姫命さまは、宇侘の大宇祢奈(おほうねな)に、命じられて、滝原の土地の、荒々しく茂った草を刈り取らせて、平らかに清らかにされて、そこに「瀧原宮(たきはらのみや)」をお造りになられて、天照大御神さまを、お祀り申し上げました。
内宮の遥宮(とおのみや)
こちらは、伊勢の神宮の皇太神宮(内宮)の「別宮(べつぐう)」の「瀧原宮」です。
ご正宮の「わけみや」といい、ご正宮に次ぐ格式の高いお宮です。
宮川の上流の、真奈胡神と出会ったとされる三瀬谷から、宮川の第一の支流の大内山川(おおうちやまがわ)を約40㎞上った、深い渓谷の山間部に、ご鎮座されています。
伊勢の市内から、車で約1時間。
この「瀧原宮」は、古くから、「遥宮(とおのみや)と呼ばれて、多くの方に崇敬されています。
御船倉(みふなくら)もあり、神宮の別宮でも他とは異なるところがあるようです。倭姫命さまご一行のお乗りになっていた御船の倉なのかも(^^)
清らかな谷水流れる「御手洗場」
参道の入り口の鳥居をくぐると、樹齢何百年という立派な杉が立ち並ぶ参道が400mほど続いています。
一歩一歩、歩みを進めていくほどに、静けさに包まれていきます。
そして杉林から、石段を降りていくと、「御手洗場」へ。
渓谷を流れる頓度川の清らかな谷水が、きらきらと美しく、せせらぎの音が、心地よくて、お浄めされていくのを感じます。
天照大御神さまの和魂と荒魂
そして、ご神域には、皇大神宮(内宮)と同じ「神明造り」のご本殿の「瀧原宮」と「瀧原竝(ならびの)宮」が。
「瀧原宮」には、天照大御神御魂(おおみかみのみたま)の和魂(にぎみたま)
「瀧原竝(ならびの)宮」には、天照大御神御魂(おおみかみのみたま)の荒魂(あらみたま)が、お祀りされています。
二つのお宮の東にある石段を上ると、所管社のお宮がご鎮座されています。
「若宮神社」さんは、ご祭神は詳しくはわからないようですが、天天水分神(あめのみくまりのかみさま)だろうといわれます。
「長由介(ながゆけ)神社」さん、「川島神社」さんが、同座してご鎮座されています。由緒は古いけれど、詳細は不明なのですって。
こんなふうに、「由緒は古いが、詳しくはわからない」神さまも、決して排除はすることなく、古から、今に至るまで、ちゃんとお祀りしているのが、すごくおおらかでいいですよね(^^)
参拝するのは、「瀧原宮」さま、「瀧原竝(ならびの)宮」さま、「若宮神社」さん、「長由介(ながゆけ)神社」さん、「川島神社」さんの順番でお参りするのが一般的です。
神聖さ、清らかさ、心の静寂……を体感するお参り
清らかな谷水、自然の木立の参道、木漏れ日、せせらぎの音……倭姫命さまがいらした古と、変わらず続いている……。
参道を一歩一歩進んでいくだけで、なぜか心が静かに落ち着いていく気がします。
そして、「瀧原宮」「瀧原竝(ならびの)宮」にお祀りされている、天照大御神さまの和魂と荒魂へと、手を合わせてお参りすると、さらに自身の心の奥深くへと、神代へと、繋がっていくような感覚に……神聖さ、清らかさを体感するお参りができます。
あ~早くまた、大好きな「瀧原宮」さまへ、お参りしたい!!!!!
この「ことの葉綴り」を読んだお一人お一人にも、天照大御神さまの光が届きますように!!
旅にでかけることが難しい今、また雨の週末ですが、神話の物語で、神さまの聖地へと、誘われた“旅”してくだされば、嬉しいです。
いつも、ありがとうございます。
―次回へ
#一度は行きたいあの場所
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